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シマノホイールって売れてない??カーボンクリンチャーは今後出るのか?

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先日ですが、読者様よりシマノのカーボンホイール(チューブラー)の購入相談を受けていました。
お知り合いの方から半額以下で買わないかと勧められていたようですが、その中でシマノホイールの人気ってどうなんだろうと思うところがありまして。




今回はそんなシマノホイールの人気についてのお話です。

シマノホイールは売れてない?

シマノホイールですが、使っている人は恐らくかなり多いはずです。
これの理由ですが、多くのメーカーの完成車についてくるホイールが、最近はシマノWH-RS010などが多いからです。

シマノ ホイール WH-RS010-PCB 前後セット 11S対応
シマノ(SHIMANO)
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完成車に付いてきちゃうので、自動的にシマノホイールを使う人が多いのではないでしょうか?

 

私がLOOK765を買ったときも、もれなくシマノRS010が標準装備されていました。

私の場合はRS010は一度も使うことなく、前に乗っていたビアンキにくっつけて売却しました。
LOOKをショップに引き取りに行くときも、自宅からキシリウムエリートを持っていったので、本物の新品未使用のままでした。

 

一昔前だと、完成車付属のホイールと言うとフルクラムのレーシング7が多かったような印象があります。
私が前に乗っていたビアンキでは、マヴィックのアクシウムが付いてきました。

 

で、RS010は鉄下駄と言っていいレベルのホイールです。
やっぱ重いです。
個人的には重量以上に走りに重さを感じるホイールだと思っています。

 

多くの人は鉄下駄からグレードアップを果たすわけですが、その際にシマノホイールを選ぶ人は正直少なくなっている気がします。

 

これにはいろんな理由があると思っていまして。

シマノホイールを選ばない理由

デュラホイールが高いから


Shimano – Dura Ace (デュラエース) R9100 C40 カーボンクリンチャーホイールセット

 

まずですが、デュラエースグレード(R9100)系は、正直高すぎです。
アルミリムにカーボンラミネートを施している構造(C24,C40)ですが、やはり性能からすると高いように見えてしまいます。
値段が高いのは、リムにこだわってアルミとカーボンのハイブリッドリムにしているからでしょうか?

 

ちなみにC60については、アルミリムにカーボンフードを付けた構造になっています。

RS81の廃止

個人的にはこれが大きな要素だと思っていまして、昨年RS81が廃止になり、RS700になりました。

 

RS81ですが、当時のデュラエース(9000系)と同じリムを使い、ハブをコストダウンしたホイールでした。
9000デュラではC24、C35,C50の三種類のリムハイトがありましたが、RS81でも同じくC24,C35,C50とあったわけです。

 

しかもデュラエースに比べるとだいぶ安く買えるので、ハブは正直違いが出にくい要素だったのでお買い得ホイールだったわけです。

 

RS81が廃止になりRS700になったのですが、RS700はC30のホイール一本のみとなってしまいました。
RS700でもリムはデュラエースと【同等】で、アルミリムにカーボンラミネートを施していることは変わりないのですが、軽量リムでヒルクライム向きだったC24、セミディープでエアロも体感できるC35に比べると、C30という位置付けはちょっと微妙感が・・・

 

しかもC30と言っても、リムハイトはF24mm,R28mmとやや中途半端な印象があるので、RS81に比べるとユーザーに訴えかけるポイントが魅力としては減っている気がします。



シマノカーボンホイールはチューブラーだけ(ディスクブレーキを除く)

シマノにはフルカーボンリムのホイールもあるのですが、クリンチャーホイールはなく全てチューブラーホイールです(リムブレーキの場合)。
一般のサイクリストのほとんどはクリンチャータイヤですので、セメントなどを使う必要があるチューブラーは敬遠する傾向が高まります。

 

プロ選手は、レースで使うのはほぼチューブラーです。
チューブラーを使う理由は、まずはリム打ちパンクが構造的に起こらないことと、ラテックスチューブ入りのチューブラータイヤが多くパンクしてもスローパンクになることが多いからですね。

 

プロのような激しい速度で、一気に空気が抜けるようなパンクしたらかなり危険なので、プロはチューブラーがほとんどです。

 

シマノ以外はカーボンクリンチャーを出していますし、最近のトレンドはカーボンチューブレスだったりします。
マヴィックのUSTなんかもそうですが。

 

シマノはディスクブレーキ用ではカーボンクリンチャー(&チューブレス)を出していますが、リムブレーキ用にはカーボンクリンチャーがないのは、まさにブレーキ熱によるリム破壊を懸念しているのでしょう。

Shimano – Dura-Ace (デュラエース) R9170 C40 カーボンロードディスクホイールセット

全体的な定価の上昇

これはシマノだけに限った話ではありませんが、シマノホイールは数年前に比べるとだいぶ定価が上がったように感じます。

 

過去にアルテグラという名のホイールがありました。
WH-6800とかWH-6700ですね。
6800は現行モデルのRS500と同じものですが、RS500ではアルテグラという名前が外れました。

 

私がロードに乗り始めたころのお買い得ホイールと言うと、WH-6700(アルテグラ)でした。
当時、実売で3万ちょっとで買えたわけです。(定価は税込みで41000円程度)
しかも当時は珍しいチューブレス対応ホイール。

 

現行モデルのRS500は、税抜き定価で48000円程度しますし、実売だとショップならほぼ定価、通販でも4万程度することが多いようです。

もちろん、他社ホイールも続々と値上げしているのですが、重量も1649gとさほど軽くないRS500なので、4万出すならもうちょい軽いほうが嬉しいと思う人が多いのではないでしょうか?

 

乗り心地がいいホイールですけどね。

シマノは今後、カーボンクリンチャーを出すのか?

シマノがリムブレーキ用のカーボンクリンチャーに手を出さない理由としては、主には耐久性の問題と言われてきました。
最近は大手メーカーのカーボンクリンチャーでもだいぶ改善されてきましたが、カーボンクリンチャーの最大の問題点は、ブレーキ熱でリムが破損することにありました。

 

ブレーキ熱でリムが歪んでしまうことがあり、クリンチャータイヤはリムのフックに引っかけて固定している構造なので、万が一ビートフックが歪むとタイヤが脱落する危険性があるということを懸念したものと言われます。

 

今現在、カンパニョーロのボーラにもカーボンクリンチャーがあります。
マヴィックは数年前はやはりブレーキ熱を警戒して、アルミで補強したカーボンリムを使っていましたが、今はフルカーボンリムのチューブレスホイール、コスミックプロカーボンSL USTなどを出しています。

 

ボーラやコスミックでは、以前に比べるとブレーキ熱に強い構造に変わっていますが、それでも例えば峠の下りでブレーキをずっと当てたまま下ればリムは壊れます。
シマノはこういうところを警戒して、誰が使っても壊れにくいところを求めていると思うので、恐らくはカーボンクリンチャーには手を出さないままなのではないかと思っています。

 

まあ、次のデュラエースの時にはシレっと出してくるかもしれませんが・・・

 

シマノがもしカーボンクリンチャーを出した場合、他社に比べると値段は抑え目に出来ると思うので、そこそこ売れると思いますが・・・

シマノホイールは買いなのか?

シマノホイール全般に言える特徴ですが、ローハイト系は剛性が抑え目なものが多いです。
なのでツーリングなどで乗り心地もいいホイールが欲しいという人にオススメです。

 

ちょっと前までは、ヒルクライムレースでの使用ホイールと言うと、デュラC24がメジャーな印象でしたが、最近はちょっと違うようです。

 

シマノホイールですが、モノ自体が悪いとは全く思いません。
ただし、他社のホイールに比べて欲しいと思わせる要素が少ないような気がします。

 

デュラエースのホイールにしてもそうですが、見た目がどうも野暮ったいというか、なんか地味なんですよね。
正直なところ、デザイン性でシマノホイールは相当損していると思っています。

 

カンパニョーロだとG3組のスポークパターンで見た目のインパクトが強いですし、リムのロゴなどもカッコいいなと思わせるものはあります。
個人的にはC15時代のゾンダのほうが、今のゾンダよりカッコいいなと思いますが。

 

次に損しているポイントですが、カーボンホイールがチューブラーだけというところではないでしょうか?
プロレースでシマノのカーボンチューブラーが実績をあげていますが、一般サイクリストにはチューブラーはややハードルが高いです。
かといって、シマノがカーボンクリンチャーに手を出してくるのかというと、ここは正直あまり期待しないほうがいいような気がします。

 

あと個人的に惜しいなと思うポイントですが、シマノにはゾンダに相当するホイールがありません。
厳密に言うと、RS700がゾンダ相当なのかもしれませんが、RS700はアルミリムにカーボンラミネートを施している構造なので、コストが高くなります。
重量的にもレベル的にもゾンダのやや上というイメージですが、純アルミリムでゾンダ相当のものを作れば、シマノの力なら安くていいものを作れそうな気がするのですが・・・

Shimano – Ultegra (アルテグラ) RS700 C30 クリンチャーホイールセット

 

モノは悪くないのに、残念ながら他社に比べて売れてないイメージが強いので、ここがシマノホイールのもったいないところかなと思っています。
完組ホイールの歴史を見ると、元々はカンパニョーロとマヴィックが2大勢力で、シマノは後追いみたいなイメージです。
フルクラムはカンパニョーロと同じ会社ですので、カンパ・フルクラム・マヴィックが一歩リードしている印象でしょうか。




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