PVアクセスランキング にほんブログ村 当サイトはAmazonアソシエイト等各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
スポンサーリンク

R9100-C24は9000-c24よりも剛性が上がった??真実を話します。

blog
スポンサーリンク

ずいぶん前に書いた記事ですが、シマノのデュラエースC24のホイールがR9100になり、重量が増して剛性が上がった可能性という記事を書きました。
http://roadbike-navi.xyz/archives/664

 

この記事の当時、C24は軽量ホイールのクセに重量が増しやがった!ということでそこそこ話題になっていました。
それなら今のうちに9000系を買っておこうという動きすらありました。



この二つのホイールの真実について書こうと思います。

(どちらもアルミクリンチャーホイールの話です)

R9100-C24と9000-C24の違い

まずはスペック上の違いから。

9000-C24 R9100-C24
F重量 578g 618g

(+40g)

R重量 809g 835g

(+26g)

総重量 1387g 1453g

(+66g)

リム幅(内ー外) 15c-20.8mm 15c-20.8mm
リムハイト 21mm/24mm 21mm/24mm

これについてですが、前の記事では【リム重量が増えて剛性が上がった可能性】と書きました。
でもいろいろリサーチしたり、シマノから聞いた話を総合する限り、どうも違うのかもと思うところがあります。

剛性が増した?

だいぶ前にデュラエースC40について、シマノに直接聞いたことがあります。
というのも、今は正しい表記にシマノのサイトでも訂正されていますが、当初はC40についてリム幅が【C17】と表記されていました。

 

ですが読者様からの指摘で、【リム外幅が20.8mmのままだし、どうもシマノの誤表記らしいですよ】という話を受けて電話して聞いてみたわけです。

R9100-C40(クリンチャー)のリム幅について。C17?ワイドリム?
デュラエースがR9100になってしばらく経ちましたが、R9100のホイール(クリンチャー)についてはいまだに勘違いしている人も多いような印象があります。 C40はリムハイトが40mmではありません。 (adsbygoogle = windo...

この時、シマノの担当者さんは

リム幅はC17で合ってますが、23cタイヤも使えます

などと言ってましたが、今はC15と直されていますw
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/duraace-r9100/WH-R9100-C40-CL-R.html

この時、前作の9000-C35のリムとの違いを聞いたのですが、

ほぼ同じものですが、製造工程が違います

こんなこと言ってました。
これはC24でも同じようでして、何らかの理由で製造工程を変えたことは間違いないようですが、基本的なリムのスペックとしては同じなんですね。

 

勝手な予想では、アルミとカーボンの接着について何か変えたのではないかと睨んでいるのですが、これも真相はわかりません。
というのも、9000系のC24とC35ではアルミリムにカーボンラミネートを接着していたのですが、接着が剥がれた事例に付いて聞いたことがあります。
C50についてはアルミリムにカーボンフードを付けた構造なので、剥離する事例はそこそこあると聞きますが、C24やC35でも剥がれた事例があるとかないとか。

 

それの改善で接着に付いて見なおしたのではないかと勝手に予想していますが(根拠はありません)、真相はわかりません。

 

で、前に某ショップの人に聞いたところ、9000よりも良くなった気がすると言っていました。
しかしながらいろいろ総合して考える限り、恐らくはC24について9000系もR9100系も基本的には同じものだろうと思っています。

 

じゃあ重量差はどこから来たのかですが、接着剤の差か、単なる製品誤差なんじゃないかと思うわけです。



リムの剛性が増したとしても

なんだかんだ、重量増加分についてはリムの増量だろうと思っています。
これも恐らくは設計上で変えているのではなく、接着構造の違いか、単なる製品誤差の話ではないかと思ってしまうわけです。

 

ここでは仮に、リムが重くなったと仮定します。
もしそうだとしても、ホイールの剛性としてどれだけ差が出るのかというと、ほぼ関係ないレベルでしょう。

 

シマノ出身と言われるSACRAさんの著書を読むと、【ホイールはリムが支配的】と書かれています。
リムの剛性がホイール剛性に直結するとも読めます。

 

実際のところ、リムハイトが高くなるとリム剛性が上がります。
それによりホイールの剛性も上がる・・・と言いたいところですが、某ラボでも指摘されているように、リムの剛性もホイールの剛性に関係するけど、組み方やハブの寸法でどうにも変わると書かれています。

 

実際、SACRAさんの50mmハイトのカーボンホイール、横剛性が低すぎてフレームタッチするというのは有名な話です。(旧ホイールの話)

 

実際のところ、9000-C24とR9100-C24のホイール剛性(リム剛性ではない)を比べた場合、ほぼ変わらないでしょう。
少なくとも体感できるような話でもないかと。

C24の乗り味

これは前に読者様から頂いたコメントです。

初めまして。初めてこのブログを読みましたが細かく書き込んでいて良いですね。
自分は3年間c24WHクリンチャーを使ってますが、本当に剛性が低いと思ってます笑
3年も使い愛着が付いてしまったので売るまでにはしないものの、そのうちレーゼロでも買おうと思ってます。
自分は登りでシッティングの人間だと思ってましたが友人のレーゼロを借りたところ、ダンシングをしても進む進む。シッティングでも進む。そして普段のc24を履いてダンシングしたらやっぱりグニャグニャでしたね。
ずっと前からダンシングしたらグニャると感じていたのですが、フレーム剛性や自分のペダリングがダメなのだと思ってました。
フレームを硬いの買っても体幹やペダリングを練習してもグニャる感覚は消えませんでした。それでやっと最近ホイールを疑ったのですが同じ意見の人がいてびっくりでした。
自分はレースやる人間ですが、隣の芝は青いからかもしれませんが自分には合わないと感じています。
このブログとだいたい同じ感想です。
ちなみにレーゼロと乗り比べて振動吸収は高いです。それも柔らかいからだと思います。そしてレーゼロよりゼロ加速は軽いと感じます。さすがにこれは重量が軽いかなと思います。
c24は振動吸収やゼロ加速が良いのでロングライド向きかなと思います。
あとブログのコメント欄に面倒な内容を書き込む人がいて困っているようですが、気にしすぎず気楽にやって下さいませ。大きなお世話ですけど気になるのもわかりますが気にしすぎてもイライラが溜まるだけですから。
ブログの内容や書き方はとても良いと思います。これからも拝見させてもらうと思いますのでよろしくお願いします。

この意見を言う人は結構多いです。
あと、ダウンヒルでの安定の無さ、狙ったラインよりも膨らむと感じる話もよく聞きます。

 

C24はアルミクリンチャーとしてはかなり軽量で、9000系のときはかなりの人が買った気がします。
実際、ヒルクライムレースでも使用者が多かった印象ですが、軽ければいいという時代もブームとしては去りつつあるのかなと最近感じます。

 

軽くて剛性が高いホイールがヒルクライム向きかと。
ヒルクライムのように、強いトルクがかかる走り方では、やはり剛性が低いとどうも進まない感覚になります。
ですがこういうのって、何かと比較しないとわかんないものです。
このコメントを頂いた方も、ご友人から借りたレーゼロで初めて気が付いたのではないでしょうか?

 

なのでC24で満足されている方もたくさんいると思いますし、そういう方がもっと剛性の高いホイールと比較したときにどう感じるかでしょうね。

 

カンパニョーロの軽量リムのホイールで、ニュートロンウルトラというホイールがあります。

ニュートロン ウルトラ

重量 F630g、R879g

1509g(ペア)

リムハイト 18mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ
スポーク数 22/24
対応スピード シマノ8-11s

このホイール、リムハイトは18mmとかなりのローハイトリムを使っていますが、ポイントとなるのはスポーク数です。
なんと22・24本と完組ホイールとしては多めのスポーク数です。

 

カンパニョーロというとリアホイールのG3組が特徴です。
こんなの。

Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

ゾンダはF16,R21本のスポーク数です。

 

なんでニュートロンのスポーク数が多く、しかもカンパニョーロが誇るアイデンティティのG3組でもないのかというと、軽量リムを支えるのは多めのスポークじゃないと強度も剛性も不足すると思っているからではないでしょうか?
スポーク数が多くなると総重量は増えてしまいますが、スポークの重量差よりも剛性を重視した結果なのではないかと思っています。

 

G3組で無い理由についても、G3組というのは2:1のスポーク配置です。
ゾンダで言うとフリー側14本、反フリー側7本という配置。

 

反フリー側がたった7本で支えることになってしまうので、超ローハイトで軽量なリムだと強度的にもよろしくないと思っているから、ニュートロンがリア24本なんじゃないかと思っています。
リムハイトが下がると、スポークの長さも伸びますので、よりスポークへの負荷が増しますし。

 

ちなみにシマノのC24はリア20本、C40以上はリア21本です。
C40以上ではオプトバルといって2:1組になっているのですが、C24で2:1を採用していない理由も、恐らくはローハイトの超軽量リムでは反フリー側7本はヤバイと思うから20本なのではないかと。

 

同様にRS500(旧アルテグラ)もリア20本ですが、そういう理由なんじゃないでしょうか?

 

R9100-C24ってどうなの?という話になりますが、結局のところ乗り手を選ぶホイールだと思っています。
私が考えるに
・体重軽め(できれば60キロ以下など)
・ダンシングよりもシッティング
・綺麗なペダリングができる人
・レースよりもロングライド

 

これらの条件が全て満たされている人には、結構いい選択肢だと思うんです。
ところがこれらの条件で1つでも合わないところがある人だと、もっとベストなホイールはほかにあるだろうと思います。
ダンシングするならレーシングゼロなど剛性が高いほうが進みますし、体重が重い人にはそもそも向きません。
ペダリングが雑な人にも進まないホイールだと思います。

 

でもさすがの軽量リムなので、やっぱ漕ぎ出しの軽さとかは特筆すべき性能です。
ロングライドで体力を温存したい人にも、乗り心地がいいホイールなのでいいですよね。

 

結論としてですが、
・根本的に、9000-C24と性能は変わっていない
・乗り手を選ぶホイール
・合う人には最高に合うが、合わない人にはさっぱり合わないホイール

 

こういうところを知った上で、ホイール選びしたいところです。

 

ていうか、そろそろ各ホイールメーカーがやってほしいことがあるのですが、試乗ホイールをショップなどに卸して欲しいです。
さすがにホイールメーカー直営のショップを開いて試乗できるようにしてくれとはいいませんが、大手のように資本力がある会社なら、各都道府県の中で選んだ1つのショップに、試乗ホイールを置くことくらいできそうなんですけどね・・・
シマノ、カンパニョーロ(フルクラム)、マヴィックあたりなら出来そうなんですが・・・
常設ではない試乗会なら、先日も記事化しましたがマヴィックなどはやっています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/7626

 

まあ、試乗ホイールを置いても、そこで試乗して買うのは海外通販という人も多いでしょうから、商売上は難しいのかもしれません。
でも1つのホイールの試乗が例えば2000円で乗り放題とかなら、気になるホイールにはカネ出して試乗しませんかね?




コメント

  1. こてつ より:

    管理人さま、ホイールの安売りのタレコミ情報になるでゲス。

    シマノ WH-RS500 \32,000
    https://www.amazon.co.jp/dp/B072QVVPSS

    最近発売された、Continental GRANDPRIX5000 のチューブレスを試したいと思い、通勤兼練習用としてチューブレス対応ホイールを探してました。
    つい昨日まで\36,000だったので、思わずポチッちゃいました。

    (・◇・)ゞ以上、ご報告になります。
    廉価なホイールを探してる方もいるかもなので、初心者の方にも情報共有してもらえれば幸いです。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。
      今時点では32000円とかなり安いですね。
      情報提供ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました