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キャノンデールに採用される、BB30Aは忌み嫌うものなのか?

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キャノンデールというと、CAAD12に代表されるように、BB30Aという独自規格のBBを採用しています。
CAAD10時代のBB30は、異音が発生するということで忌み嫌う人も多かったBB規格です。

 

時々、そのBB30の流れから【CAAD12は避けたほうがいいですか?】という質問を受けることもあります。



BB30⇒BB30A

 

元々、ロードバイクのBB規格というと、JIS(BSA)とイタリアンの二つが主流でした。
これはネジ切りと呼ばれるタイプで、フレーム側にネジ山があるので、クルクル回して装着するタイプですね。

 

キャノンデールはFSAと共同で、BB30という規格を作りました。
フレームのBB内径を42mmに拡大したのがBB30です。
そしてフレーム側に直接ベアリングを打ち込んでしまおうというのがBB30です。

 

なぜ大口径化する必要があったのかというと、太いほうが薄く作れる(=軽量化)、太いほうが剛性が上がるという二点です。
フレームに直接ベアリングを打ち込むため、フレーム側にはネジ山がありません。

 

シマノのクランクのシャフト径は24mmですが、BB30ではBB内径が拡大したため、30mmのクランクシャフトになっています。
そのため、BB30のフレームにシマノのクランクを使おうとすると、そのままではガバガバです。
直径30mmある穴に、直径24mmしかない棒を突っ込んだらガバガバですもんね。
なのでBB30フレームにシマノクランクを使いたい場合、アダプターを使うことになります。

このBB30規格ですが、一時期はものすごく流行りました。
キャノンデール以外でも多くのメーカーがBB30のフレームを出しており、ビアンキなんかもカーボンフレームでは積極的に採用していました。

 

ただしこのBB30ですが、フレームに直接ベアリングを打ち込んでいるためか、異音発生がものすごく多いとされていました。
その異音に悩まされるという人が結構いたため、BB30を避ける風潮があったのも事実です。

 

昨年で廃番になったビアンキのセンプレですが、センプレも永らくBB30フレームでした。
しかしある時から、完成車には最初からアダプターを付けてシマノクランクがセットされるようになっていました。
アダプターを使えばBB30のメリットである大口径化して軽量化と高い剛性は全く意味がなくなるわけですが、異音対策でしょう。

 

CAAD12では、キャノンデールはBB規格が少し進化し、BB30Aになりました。
これはBBシェル幅がBB30では68mmだったのが、BB30Aでは73mmと少し横幅が増えたわけです。

 

ベアリングの位置が離れることで、異音が起こりにくくなっているようです。



BB30Aは敬遠すべきものなのか?

CAAD10時代はBB30だったわけですが、この時代には【BB30じゃなければ買うんだけどなぁ】と言っている人はそこそこいたように思います。
ただしアダプター入れてシマノクランクにすれば異音も発生しなくなることがほとんどだったのも事実です。

 

CAAD12になりBB30Aになったわけですが、BB30時代よりも異音がどうこうという話は聞かなくなりました。
異音が発生しづらい構造の代表格は、間違いなくネジ切りBBです。
ですが多くのカーボンフレームは、すでにネジ切りタイプはかなり少なくなっています。
ハイエンドモデルにはBB386EVOが採用されるケースも多いですし、トレックは独自規格のBB90、LOOKも独自規格のPF65などメーカー独自規格も多いですし、圧入BBがほとんどです。

 

BB30Aだから避ける・・・という人はBB30時代よりははるかに少ないように思いますが、異音が発生したらアダプター&シマノクランク化すればほぼ解決しますし、そもそもBB30Aでは異音発生事例が少ないようです。
圧入系BBはどれも異音が発生する可能性を秘めているので、BB30Aだから避けるということは今は考えなくてもいいように思っています。

独自規格ばかりなんですが

正直なところ、誰かBB規格を統一してくれと言いたいところですが、各メーカーごとに好き放題やっている印象なので、統一は既に不可能です。

タイプ シェル幅 内径 対応クランクシャフト
JIS(BSA) ネジ切り 68mm 33.7mm 24mm
イタリアン ネジ切り 70mm 34.8mm 24mm
BB30 圧入 68mm 42mm 30mm
BB30A 圧入 73mm 42mm 30mm
PF30 圧入 68mm 46mm 30mm
PF86 圧入 86.5mm 41mm 24mm
BB386EVO 圧入 86.5mm 46mm 30mm
BB90(トレック) 圧入 90.5mm 41mm 24mm
BB65(LOOK) 圧入 63.5mm 65mm ZED2クランク
OSBB 圧入 61mm 41mm

OSBBはスペシャライズド、BB90はトレック、BB65はLOOKの一部の車種(クランクも付属する)などと好き放題やっているので、もはや統一は不可能な状態になっています。
トレックのBB90は、シマノクランクがそのまま使えるのがメリットですし、PF86はシマノが提唱している圧入系BBなので当然シマノクランクが使えます。

 

対応クランクシャフト径30mmタイプは、アダプターを使えばシマノクランクも使えるようになります。

 

メンテナンス性で言うならば間違いなくネジ切りBBですが、特に各社のハイエンドモデルについては、もはや統一不可能なレベルで独自路線BBです。
キャノンデールのBB30Aも独自規格ですが、異音発生率はBB30時代よりもはるかに低いようですし、それだけを以ってCAAD12などを避ける必要はないでしょう。

 

今やっているアルミフレーム完成車アンケートでも、今のところCAAD12の人気が群を抜いています。

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コメント

  1. 月光。 より:

    初めまして。いつも記事を拝見しております。
    早速相談です。
    今度ロードバイクを購入予定なのですがCANNONDALEのCaad12 Disc 105かCenturionのHyperDrive 4000で悩んでいます。
    最初は個人的に緑色が好きと言うことでCaad12を買う予定だったのですが、先日楽天で買い物をしているとHyperDrive 4000が型落ちという事もあって約20万円で販売されているのを見てしまい非常に悩んでいます。
    こういった場合はパーツスペックで選ぶのか、それとも好きなメーカー、デザインで選ぶのか、どちらを優先すべきなのでしょうか?

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      フレームのレベルはCAAD12のほうが上ですので、CAADのほうがいいのではないかと思います。
      これ以上の相談はメールにてお願いいたします。

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