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見た目を選ぶのか、性能を選ぶのか?ロードバイクのホイール選び。【質問いただきました】

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ロードバイクのホイール選びについて質問いただきました。

ロードバイクに乗り始めて1年ちょっと経ちました。
ホイールを交換してグレードアップしてみたいと思っています。

カンパニョーロがカッコいいと思ってまして、一番見た目で好きなのはシロッコです。
ただネットで調べると、シロッコ買うならゾンダ買ったほうがいいという意見が多いようで、非常に悩んでいます。
やはりシロッコよりもゾンダのほうがいいのでしょうか?
ゾンダのほうが値段も高いのでシロッコより性能がいいというのはわかるのですが・・・

回答いたします。



シロッコとゾンダの違い

これについては過去に何度か書いている気がしますが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/4731

 

ここでもう一度、シロッコとゾンダの違いについて説明しましょう。

ゾンダ シロッコ
重量 1596g(ペア) 1775g(ペア)
リムハイト F25mm、R30mm 35mm
対応タイヤ クリンチャー クリンチャー
23cタイヤ ×(25C以上) ×(25C以上)
スポーク数 16/21 16/21
ベアリング カップ&コーン シールドベアリング
対応スピード シマノ8-11s シマノ8-11s


Campagnolo – Scirocco (シロッコ) C17 ロードホイールセット


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

 

シロッコについてですが、ウイグルなどでは1654gと表記されています。
今回の重量表記は、日本の正規代理店のHPの重量表記です。

 

シロッコについてはなぜか重量表記がサイトにより大幅に違うのですが、ワイドリム化する以前の重量は1792g(シマノフリー、メーカーサイトより)でした。
ところがサイトによっては1700g前半で書かれているものもあったり、正直なところよくわかりません。

 

ワイドリム化した際に軽量化されたことは間違いないのですが、ウイグル表記の1654gについては正直怪しいと思ってます。
アルミリムの35mmハイト、かつ値段から考えてもワイドリム化してここまで軽量化可能なのかは相当に疑問でして、メーカーサイトでも1775gとなっているので、恐らくこれが正確な数値でしょう。

 

ちなみにカンパニョーロの本国のサイトによると、シロッコの重量は1755gとなってます(笑)

 

誰が正しいのかもはや意味不明ですが、一般論として考えると1700g台後半と見ていいでしょう。
(ちなみにカンパニョーロ本国サイトでは、ゾンダは1540gとなってます。もしかしたら若干の仕様の違いがあるのかもしれませんが)

 

どちらもG3組でスポーク数も同じです。

 

ゾンダとシロッコの違いのうち、体感しやすい要素だけをピックアップするならば、リムハイトの違いとそれによるリム重量の違いだけと見てもいいかと思ってます。
リムハイトが高くなるということは、当然ですがリム重量は増えます。
ゾンダのフロントリムもさほど軽くはなく、たぶん470g程度はあります。
軽量ホイールの代表格、デュラエースC24のフロントリムが385g程度ですし、キシリウムエリートのフロントリムは410g程度です。
シロッコのリム重量は500gオーバーなのは間違いありません。

リム重量の差

リム重量が違うと、どのような乗り味の違いになるのかという話です。

 

まずリム重量が軽いと、漕ぎ出し時にスッと軽く進む感触になります。
また巡航中から加速するときに、スッと加速性が上がる印象です。

 

リム重量が重いと、漕ぎ出しや加速時に【ウッ!】というような重さを感じます。
ただし速度に乗っている状態では、リム重量による慣性の力が働くため、失速しづらいホイールになります。

ゾンダはオールラウンダー、シロッコは平坦専門家

ゾンダとシロッコの性能について端的に言うと、ゾンダはオールラウンダー、シロッコは平坦専門家と思っていいでしょう。
例えるなら、ゾンダは平坦、登り、下りなどあらゆる局面で75点くらいを叩き出す性能を持っているのに対し、シロッコは平坦の高速域では80点、下りでは80点を出すものの、登り、平坦の低速域では60点みたいなイメージです。
(点数はあくまでも仮想値で、わかりやすくするために数値化してます)

 

シロッコですが、低速域でしか走らない人には、正直なところ走りのメリットはあまりありません。
常に35キロ以上とか出して走る人には、ゾンダよりもメリットがあるかもしれません。

 

シロッコですが、正直なところで言うと、使う人によって全く違う意見を言ったりします。
脚力が強い人は、【安いわりには結構回るし、練習用ホイールとしていいね】という人もいます。
一般的な脚力の人だと、【クソ重いんですが・・・】という人も結構います。

 

で、この質問者さんのように、見た目ではシロッコが欲しいと思っているが、ゾンダのほうが性能がいいという意見を聞いて迷っていると言う話は、結構多いです。
この手の質問に対する私の意見ですが、

性能で選ぶならゾンダ。
だけど見た目で気に入っているなら、シロッコ買って使いこなせるように脚力鍛える練習に励むのもアリ。

 

中には見た目で気に入るということがテンションを上げるモチベーションになる人もいますので、ご自身の性格と照らし合わせて考えてもらえれば。

正直なところで言うと、性能面で言うとシロッコがゾンダに勝てる要素はほぼありません。
当サイトでは、ホイール買い替えするなら、最低でもゾンダ以上にしたほうがいいとオススメしていますが、ゾンダ自体も特別高性能なホイールではありません。
実際のところ、完成車付属の鉄下駄ホイールからゾンダに変えても、違いがわからないという人も時々います。

 

しかし多くの人にはゾンダに変える事で違いがわかりますし、それ以下のホイールだと本気で違いがわからないという人もいるので、最低でもゾンダとオススメしています。

 

でもさきほども書いたように、見た目重視と言う人もいます。
それはそれでその人にとっては重要な要素でしょうから、シロッコ自体を否定するつもりもありません。

 

極端な話ですが、完成車付属の鉄下駄からシロッコに変えて、鉄下駄ホイールよりも重く感じるという意見も聞いたことがあります。
ホイールの総重量で見るとシロッコのほうが軽いのですが、そういう場合はリム重量を見るとシロッコのほうが重いこともあります。
(鉄下駄ホイールはスポーク数が多いので、スポーク重量分は重くなりますし)

 

レース目的ではない人にとっては、走りの性能だけが必ずしも正義ではありませんし、見た目重視でシロッコという選択肢も悪くはないと思いますよ。
使ってみて重く感じるようなら、走り込んでシロッコを使いこなせる脚力をつければいいだけですし。


Campagnolo – Scirocco (シロッコ) C17 ロードホイールセット




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