ビアンキのOLTRE XR3とXR4の違いとは?XR3の進化版がXR4?それとも別物のフレーム?

ビアンキのトップグレードのカーボンフレームというと、OLTRE XR4がありますが、その下にはXR3というミドルグレードのカーボンフレームもあります。
同じ【オルトレ】という名を冠したこの二つ、どのような違いがあるのでしょうか?




オルトレXR3とXR4の違い

カーボン素材の違い

トップグレードのXR4ではUHM(ウルトラハイモジュラスカーボン)カーボンが使用され、ミドルグレードのXR3ではHMカーボン(ハイモジュラスカーボン)が使われています。
XR4ではより弾性率が高いカーボン素材を使用しているため、素材的に見てもXR4のほうが剛性が高いということになります。
どちらも、ビアンキが誇る振動除去システムのカウンターヴェイルを搭載したフレームです。

なお、フレーム重量は以下のとおりです。

XR3XR4
1110g990g

フレーム形状


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同じオルトレの名を冠していても、細部は結構違います。

まず、フロントフォーク
XR3ではストレートフォークに近い形状をしていますが、フォーク先端が前側に行くような緩やかなベンド形状です。
XR4ではやや前側に曲がっていて、フォーク先端が手前側に来るようなベンド形状になっています。
つまり、ベンドしている方向が逆。
こっちの画像のほうがわかりやすいかもしれません。

こっちがXR3。

こっちがXR4。

XR3のフォーク形状は振動吸収性向上を狙っていると思われます。
XR4のベンド形状はXR3とは逆ですが、この向きは主に反応性向上、ダンシング時の反応性を高めるためかと。
また、ヘッド規格も、

XR31.1/8″- 1.5”
XR41.1/8″-1.1/4”

このように、XR4のほうが太くなっていて剛性を強化している印象です。
すみません、間違い。
XR4のほうが細く、空力重視だそうです。

次に目が行くのは、シートステーの太さです。
XR3のほうが細身、XR4はそこそこ太めです。

シートステーの太さですが、細めだと振動吸収性を重視していることが多く、太めだと反応性重視と思っていいでしょう。
なのでリア三角の形状としても、XR3は振動吸収性にやや振った作り、XR4は剛性重視で反応性向上を狙っていると言えます。

そのほか、ちょっとした違いですが、XR4のほうがシートチューブと後輪の隙間が少ないです。
どちらもシートチューブをえぐった形状ですが、わずかにXR4のほうがエアロを追求しているんだろうなという設計思想は見えます。

大きな差はこんな感じです。
ジオメトリは似ているけどちょっと違う感じです。

XR3XR4
サイズ水平トップヘッド長リーチスタックハイト水平トップヘッド長リーチスタックハイト
47515105377490515110375495
50525110384499525115383503
53535125385525535130383529
55550140390541550145388545
57560155395557560160393561

XR3のほうが、XR4に比べると少しヘッドチューブ長が長いわけですね。

XR4はピュアレーサー、XR3はオールマイティ

上でいろいろな違いを挙げましたが、まとめるとこうなります。

XR4XR3
フレーム素材UHMカーボン

(HMより剛性が高い)

HMカーボン
ヘッド規格1.1/8″-1.1/4”

(XR3よりも細い)

1.1/8″- 1.5”
シートステーXR3よりも太いやや細身
フォーク形状やや後方にベンド(反応性重視)やや前側にベンド(振動吸収性重視)
ジオメトリピュアレーサーXR4よりハンドル高は高い

つまりは、オルトレXR4の場合、あらゆる角度から剛性を高める方向に設計されているのがわかります。
XR3に比べて、カーボン素材のグレード、ヘッド規格、フォーク形状、シートステー形状など、細部まで剛性を高める方向で設計されているのがXR4です。
それに対し、オルトレXR3では少し剛性を抑える方向に仕向けられているというか、シートステーを細身にするとか、そういう部分で初心者でも乗りやすさも追求しているといっていいでしょう。

同じオルトレという名を冠している二つですが、実は先に売り出されていたのはオルトレXR4のほうです。
XR2のあとになぜか【3】が飛んでXR4が発表されているのですが、XR4をベースにしながらも、ミドルグレードの価格帯で、かつXR4よりも剛性を落として乗りやすさも追求して開発されたのがXR3だと思っていいでしょう。

全く別物の方向性のフレームとも言えますし、似ているとも言えます。
XR4はプロ使用のピュアレーサー、XR3はホビーライダーのレースからロングライドまで幅広くカバーする一台という位置づけかと。

高けりゃみんなに最高とも限らないので

オルトレXR4の場合、フレームセットで41万、一番安い完成車はアルテグラDi2仕様で88万です。
オルトレXR3の場合、105完成車で33万です。

高いほうがよりハイスペックであることは間違いないのですが、オルトレXR4は剛性を強化する方向性のピュアレーサーですので、初心者が乗るにはちょっと硬すぎると感じるかもしれません。
剛性って高けりゃいいというものでもなく、高すぎる剛性だと疲れやすいだけだったりします。

XR3は私も試乗していますが、

【試乗インプレ】ビアンキのOLTRE XR3を体験。カウンターヴェイルを搭載したエアロレーシングバイクの実力は、想像を超えた世界だった。

このフレームはなかなか秀逸というか、剛性は必要十分という感じで、カウンターヴェイルが効いているのか振動の減衰が早いです。
しなって振動吸収するわけではなく、フレーム素材で振動を除去しているような感覚です。

それなりに経験値を積んだ人がレースで使うならXR4でしょうけど、ホビーライダーの場合は、XR3で十分な気がします。
XR3についてですが、【お値段以上】というのがピッタリな形容詞です。
ホビーライダーであれば、XR3を買ってホイールをそこそこのものに変えるというのがコスパがいいのではないでしょうか?


【ボトルプレゼント】Bianchi(ビアンキ) 2019年モデル OLTRE XR3 ULTEGRA (オルトレXR3アルテグラ)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]




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コメント

  1. SHU より:

    ヘッド規格の話ですが、1.1/4″より1.5″の方が太いですよ。
    (1.1/4″=1.25″です)
    つまり、XR4よりXR3の方が、ヘッドの下径が太いです。

    ヘッド下径が、トップグレードよりセカンドグレードの方が太いのはメリダもそうで、
    トップグレード(=CF4)は1_1/4、セカンドグレード(=CF2)は1.5です。

    そうなっている理由は、メリダ曰く、
    ・1_1/4の方が細く、前面投影面積が減り、空気抵抗が小さくなる。
    ・剛性不足はカーボンのグレードで調整出来る。
    だそうです。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      あれ、その通りですね。
      何か見間違えしていたようです。
      ありがとうございます。