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サイクリングロード問題について、改めて考える。

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ちょっと前から、何度かサイクリングロードの問題について書いてきました。

 

ショップの走行会をサイクリングロードで行うのは、正直どうかと思ってまして。
先日書いた記事ですが、 いろんな方からご意見いただいてまして、サイクリングロードで高速走行すべきではないという意見がほとんどでした。 記事中で、 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({...

 

これについては賛否両論ありまして、メールでご意見頂いた方の多くは、サイクリングロードでスピードを上げて走行することや、サイクリングロードで集団走行することについては否定的なようでした。
ただし中には、



実質的に事故などのトラブルが起きているわけではないし、これくらいは普通だと思う。

このような意見や、

そんなに目くじら立てる問題だとは思わない。ロードバイクの練習場所としてサイクリングロードは最適だし、サイクリングロードでスピードを出すことや集団走行の練習を否定する風潮はやめて欲しい。

このような意見も頂いています。
その上で、改めて当サイトでの考え方を書いていきます。

サイクリングロードの問題点

まずサイクリングロードの法的な位置付けですが、歩行者自転車専用道になっているところがほとんどです。
自転車専用道になっているサイクリングロードは、私が知る限りはありません。

 

※ここでいうサイクリングロードと言うのは、河川敷などにあるものです。

 

歩行者自転車専用道なので、交通弱者は歩行者になります。
つまり、軽車両である自転車(ロードバイクなど)は、歩行者の安全を確保するように注意して走行する義務がありますので(道路交通法18条2項)、どちらかというと【自転車走行も許された歩道】に近いイメージだと思えばいいでしょう。

 

第十八条
2 車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない

※サイクリングロードは道路交通法上、歩道と車道の区別がない道路になります。

 

私自身、クロスバイクを買って最初の数ヶ月は、サイクリングロードばかり走ってました。
サイクリングロードばかり走っていた理由は、
・車がいないので安全性が高い
・信号がないのでストレスフリー
・平坦道が多いので初心者向き
・思う存分スピード出せる

 

こんな理由です。

 

で、ロードバイクを買う前から、サイクリングロードに行かなくなっていました。
これの理由ですが、
・歩行者がいるところを走るのは気を遣う
・平坦ばかりで飽きてくる。つまらない
・同じコースばかり走っていても面白みがない
・思う存分スピード出せると言うのは自分のエゴで、歩行者からしたら恐怖でしかないことに気が付いた

 

歩行者が歩いている横をすり抜けるにはそれなりの注意が必要ですし、慣れてくると歩行者がいない車道を走るほうがむしろ安全な気がしてきたので、サイクリングロードにはあまりいかなくなりました。
初心者時代はサイクリングロードって好き放題スピード出せるから楽しい、という重大な勘違いをしていました。
わりと早い段階でその間違いに気が付けたのですが、誰かを恐怖に陥れるけど自分は楽しいなんておかしいですしね。

さて、サイクリングロードってそれなりに自治体が問題視していることを知ってますでしょうか?
多摩川サイクリングロードでは、残念ながらスポーツタイプの自転車が歩行者に衝突し、歩行者がお亡くなりになっている現実があります。
多摩川の調布から府中あたりには、やたらとハンプがあると思いますが、あの辺で事故があったようです。
そのため、自治体が動いて速度抑制帯として連続した凹凸を作っているわけです。
あまり機能しているようには思えませんが・・・

 

荒川では実際に事故があったのかまでは知りませんが、特に下流域では野球をしている子供がいたりする関係で、飛ばしている自転車を恐怖に感じることが多いようで、一時期は【速度は20キロ以下にしましょう!】というアナウンスがあったはずです。
ところが何ら効果がなかったのか、行政側は諦めて速度を出しにくい構造に変える工事をしました。

 

荒川サイクリングロードにおける工事とエトセトラ。サイクリングロードとロードバイク。
荒川近くに住んでいるわけでもないのでさほど興味がなかったのですが、なんか某自転車メディアにて【荒川サイクリングロードと自転車問題】が取り上げられていたので、個人的に思うことを書きます。 これは荒川だけでなく、サイクリングロード全般における問...

 

これらは一例ですが、サイクリングロードは先ほど書いたように歩行者自転車専用道なので、ジョギングしている人もいれば、ウォーキングしている人もいます。
そういう人からすると時速30キロの自転車がすぐ横を走りぬけることは、恐怖でしかないわけです。

 

このように、サイクリングロードというのは、構造的に歩行者VSロードバイクという構図が残念ながら出来上がっています。
これに異論がある人はいないでしょう。

サイクリングロード問題の実例

こちらは江戸川サイクリングロードを走行しているロードバイクの例です。
最近はこのように、カメラ搭載している方もいるようですね。

 

かなり長い動画ですが、例えば40分過ぎのあたりではそこそこ狭いところを通っています。
時速表示は33キロ程度になっていますが、歩行者を追い抜くときも減速していません。

歩行者って意外とどう動くのか予想が付かない面があると思ってまして、特にジョギングしているランナーだと、急に反転して方向を変える人もいます。
急に方向を変える人が悪いと言ってしまえばその通りな面もあるのですが、軽車両であるロードバイクは安全運転義務がありますので、事故が起きればロードバイク側に過失がつきます。

 

時速33キロくらいは即座に停止できる速度ではありません。

 

こちらは多摩湖周回のコースのようです。

ここ実は私も一度走ったことがあるのですが、ここは形状的にロードバイクが走るような場所ではないと思ってます。
狭い歩道のような作りで、しかも対面通行になってますので。
ここの設計は、あくまでもママチャリ程度を想定しているのではないでしょうか?

 

13:07あたりからは反対車線にはみ出してますし、ここは異常に狭いサイクリングロードなのです。
06:07あたりでも歩行者を追い抜いていますが、かなりギリギリな設計になっています。

 

カウベルか何かをつけて走っているようですが、それ以前にここはロードバイクが向かないサイクリングロードかと。
スピードがどれくらいでているのかはわかりませんが。

 

31:00あたりから、右カーブ通過後にご老人と思わしき二人組みをパスしていますが、このようにここは危ない自転車道なわけです。

 

ロードバイクが走る場所ではない、と言う意味で、こちらの動画。
こちらは昭和記念公園の中のサイクリングロードです。

 

この動画の主さんも早い段階で気が付いていますが、この昭和記念公園内のサイクリングロードは、いわゆるシティサイクルでまったり走ろうぜ!という趣旨なんだと思います。
なのでこの動画主さんも、かなりの低速でロードバイクに乗ってますよね。

 

途中、子供の自転車の速度に合わせて、時速10キロくらいなんじゃないかと思わしき速度まで下げています。
こんな場所でトチ狂って時速30キロとか出したら、超ひんしゅくモノでしょう。

最後に動画主さんのコメントで【今度は紅葉シーズンにママチャリレンタルして走ってみたいです】とあるように、ここはロードバイクでスピード上げて走るのは完全な場違いでしょう。

 

こちらの動画ですが、序盤はかなり道幅が広いところを時速40キロくらいで走行しています。

08:00あたりからはちょっと狭い道に入っていきますが、ここでも時速37キロとかで追い越ししていますが、ちょっと危ないように感じます。
ただし動画を見る限りでは、サイクリングロードの両脇から人が出てくる可能性はなさそうなところですので、それをわかっているからこういう走り方なのかもしれませんが。

 

サイクリングロードって、車もいないし信号もないので、走りやすいということは確かです。
ただ、この考え方は自転車乗り目線だと思ってまして、歩行者からするとスピード出す自転車は危ない、怖いと思う人も多いのではないでしょうか?
信号もなく走りやすいから練習に最適、というのは、ロード乗りのエゴな面もあると思います。

久々にサイクリングロードを走ってみました

ここ2週間ほど、平日ですがサイクリングロードを走ってみました。
私が行ったのはあまりメジャーではないサイクリングロードなので、個人的には多摩川サイクリングロードの何倍もマナーがいいサイクリストが多いと思っている場所です。

 

多摩川とか走ると、愕然とすることがあります。
TTバーを握ったまま、どう見ても時速40キロは出ているんじゃないかという速度で爆走しているロードだったり、小さな子供のすぐ横を、ほとんど減速せずに通過するロードバイクだったり。
多摩川は、同じロード乗りとしてイラッとすることが多いサイクリングロードなので、ずいぶん前から二度と行かないと決めてます。

 

久々にサイクリングロードを走ったのですが、平日ということもありほとんど人もサイクリストもいませんでした。
このサイクリングロードはほかよりもマナーがいい人が多いという印象なので、元からあまり心配していませんでしたが。

 

休日だとどうなのかわかりませんが・・・

カウベルについて

サイクリングロードを走っていると、歩行者へロードバイクの存在を知らせるためにカウベルを使っている人を見かけます。
カウベルについてどうなのか?という質問をいただいたこともありますが、私の考えとしては好きにすればいいと思ってます。

 

ただし、カウベルを付けていることだけで歩行者への注意喚起している人は嫌いです。

 

というのも、これは私の偏見なのかもしれませんが、カウベル付けている人で歩行者がいても減速もしない人をよく見かけるからです。
歩行者がいたら減速するのは、カウベル付けていても付けていなくても同じだと思っているので、カウベルだけに頼った走り方はNGだと思ってます。

 

ただし、個人的には付けようとは思いません。
チリチリ音が鳴るの、好きになれないので。
ホイールのラチェット音もそうですが、いろいろうるさいロードバイクは私の好みではないので、カウベル付けようとは思いません。

 

ラチェット音を大きくすることで、サイクリングロードで歩行者に気づいてもらいやすくなるという意見もいただいた事がありますが、それだけで歩行者への注意喚起をするのはちょっと違うと思ってます。
あくまでも減速して、安全が確保されたのを確認してから追い越しが原則です。

サイクリングロードを卒業するのが、初心者脱出の第一歩かと

私なりの考え方ですが、サイクリングロードという場所は、あくまでも低速でマッタリ走る場所だと思ってます。
サイクリングロードの設計を見たときに、どう考えてもスピード出す乗り物を想定した作りにはなっていません。
設計速度はせいぜいシティサイクルなのではないでしょうか?

 

こちらの昭和記念公園内のサイクリングコースがいい例だと思いますが、

恐らく、多摩川だろうと荒川だろうと、シティサイクルレベルを想定している場所なんだろうと思ってます。

 

スピード出したい人は、サイクリングロードではなくて一般道の車道を走るべきです。

 

当サイトでの提言ですが、
・サイクリングロードは、せいぜい20キロ台前半くらいまでしか出さないほうがいい場所である。
ただし平日などで閑散としているとか、両脇に柵があり絶対に歩行者が入ってこれない環境などでは、安全が確保されるならもうちょっと出してもいいかと。

 

両脇に柵が・・・という件ですが、サイクリングロードの両サイドに切れ目がない柵がある場合、歩行者が急に入ってくるということはほぼありえません。
急に入るにも柵を飛び越えないと不可能なので、早い段階で発見できます。

 

サイクリングロードを飛ばしていたら、川のほうから急に人がサイクリングロードに入ってきて衝突した、と言うケースを聞いたことがあります。
そういう事態も防げるし、かつ人がいない状況ならば安全が確保されていると見ることが出来るので、人がいないならもうちょっと速度を上げてもいいかもしれませんが、原則としてはスピードを出す場所ではありません。

 

・集団走行は向きません

前に挙げた動画では、狭いサイクリングロードで先頭交代を繰り返していました。
そういうのは危ないのですべきではないと思ってます。
もちろん、並走は論外です。

 

前回の記事でも、あれくらいは別にいいんじゃね?と思った人もいるかもしれません。
それは人それぞれ感じ方、考え方はあると思うので、どう捉えようとそこまでは私が関与できる話ではありませんが、スピード出した練習をしたいのなら一般道を走るという選択肢をしたほうがいいと思ってます。




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