初心者はディープリムのホイールは避けたほうがいい!横風で吹っ飛びますぜ?

ちょっと前に書いた記事ですが、デローザのエアロフレームに80mmディープリムの話がありました。

DE ROSAのSK Pininfarinaが欲しいのですが、初心者向きではないと言われてしまいました【質問いただきました】

初心者さんで結構多い相談ですが、ディープリム系のホイールが欲しいという話は多いです。
リムハイトが高ければ高いほどカッコいい!と思う人も多いのですが、確かにディープリムはカッコいいですし迫力があります。



でも、初心者さんは避けたほうがいいと思ってます。

一番の理由は横風

ちょうどデローザのSKの記事に、乗っているという方からコメントを頂きました。

SKにコスカボ40を履かせています。
管理人さんがおっしゃる通り横風には気を使いますね。冬場の風の強い日の土手の上とか、橋を渡る時はかなり緊張します。
フレームは見た目より乗りやすく、ロングライドでも疲れは少ない方だと思います。硬すぎずいいフレームです。
エアロフレームなのでディープリムと思われるのはもっともですが、前輪だけでも40mm以下をオススメします。

この方が言うように、風の強い日はかなり持っていかれそうになります。
橋を渡るときや、高層ビルと高層ビルの隙間とかでも、突発的な横風で吹っ飛びそうになります。

エアロフレームに、ローハイトリムのホイールを付けていると、正直なところ一体何をしたいんだ?と思うようなパーツ構成になってしまいます。
エアロフレームはエアロを追求しているわけですので、ホイールもエアロ、つまりディープリムのほうが統一感はありますよね。

前回の記事では、デローザのSK用にラインアップされている、80mmハイトのボーラがどうしても欲しい!という相談でしたが、正直なところ、ロードバイクで80mmハイトを使いこなす人なんて皆無だと思ったほうがいいです。
せいぜい50mmでしょう。

80mmはトライアスロンなどのレース用です。
サイクリングに使うようなホイールではありません。

ロードバイクで横風対策として、前輪だけリムハイトが低いものをチョイスするという手法があります。
前輪は操舵輪なので、横風の影響でハンドルごと持っていかれそうになるわけですが、後輪はそれに比べると横風の影響は少ないわけです。

初心者さんはせいぜい前後ともに35mm以下で慣れてから、それからディープリムに行ったほうがよいと思ってます。

前に読者様から、ROVALのカーボンホイールをお借りしたことがあるのですが、

【試乗インプレ】ROVAL CLX32&CLX50試乗。超ワイドリムカーボンクリンチャーは別格の世界だった。

この方は、前輪がROVAL CLX32、後輪がCLX50となっています。
フロントは32mm、リアが50mmですね。
こちらがフロントで、

こちらがリア。

このように、フロントのリムハイトを下げることで、横風はかなり対策できます。
最近は横風に強い形状のUシェイプ型のリムもあるわけですが、横風の影響って本気で怖いです。
自然の脅威に逆らうことは不可能だ!と思うほど、横風で吹っ飛びそうになります。
本気で風が強い日だと、ローハイトのキシリウムでも横風の影響はかなりあります。

中華カーボンが5万円くらいで買えるから、ということでいきなり50mmとかを買う人もいますが、風の状況を見てローハイトリムと使い分けるならいいでしょうが、初心者さんには結構危ないので、安易にかっこいいからという理由だけで選ぶのはやめたほうがいいでしょう。

前後でリムハイトを変える

先のROVALの件では、同じROVALというメーカーの32mmと50mmを組み合わせているので、見た目でも違和感はありません。
前後で違うメーカーのホイールだと、さすがに見た目の違和感はあります。

基本的にどのメーカーでも、前後別々でホイールを買うことは可能です。
カンパニョーロで言うならば、ボーラの35を前輪に、ボーラ50を後輪に、という組み合わせですね。


Campagnolo – Bora Ultra (ボーラウルトラ) 35 クリンチャーホイールセット (2018)

前輪だけリムハイトが下がっても、エアロの効果は結構感じるものです。

さすがに、前輪がシマノ、後輪がカンパニョーロとかだと、ん?と思ってしまいますし、前輪がアルミリム、後輪がカーボンリムだと、やはり見た目はおかしくなってしまいますので、ある程度は統一感も必要です。

カーボンリム自体、初心者には向かないのですが

カーボンリムの場合、初心者には向かない理由がもう1つあります。
カーボンリムは、ブレーキングでリムが熱くなると、放熱性がアルミリムよりも劣るため、リムが熱で歪んだり破壊されることがあります。
最近のカーボンリムは、昔のものよりもはるかにブレーキ熱に強くなっているのですが、それでも峠の下りでブレーキを軽く当てっぱなしとかにしていると、大手メーカーのカーボンリムでも壊れます。

カーボンリムの場合、リムを長持ちさせるためにポンピングブレーキをしたほうがいい場合もあります。
これは前後でポンプするように、どちらかに当てっぱなしにならないようにする方法ですが、初心者さんの場合、そんなことに気を遣っている余裕はありませんので、まずはアルミリムで下り坂に慣れることが優先でしょう。

ディスクブレーキ車の場合は、このブレーキ熱を心配する必要が無いので、ディスクブレーキ車のメリットはリムの放熱性という面で非常に大きいです。



リムブレーキの場合、アルミリムであってもいつかはリムの寿命がきます。
ディスクブレーキ車でもリムは座屈で壊す可能性もありますが、リムの寿命という面で見てもディスクブレーキ車は有利です。

ただし、いいことだけでもありません。
一般的に、ディスクブレーキ車は、重量が重くなることと、同じグレードのリムブレーキ車よりも定価が高いです。
参考までにメリダのスクルトゥーラ400で見ると、

重量 定価
スクルトゥーラ400 8.9キロ 149,900
スクルトゥーラ400ディスク 9.1キロ 199,900

このように、定価もディスク車になると上がってしまうのと、重量も増加します。


ディスク車はこれからどんどん増えていくと思いますが、メリットとデメリットを理解して選ぶのがいいでしょう。
予断ですが、ディスク車の場合、リムをブレーキシューで挟まないので、リムを軽量に出来るという説が過去にはありましたが、これは実際には違うようです。
というのも、ディスクブレーキの場合、ハブ側に生まれた制動力を、スポークを介してリムまで伝えます。
そのため、スポーク数を多くしないと成り立たないのですが、スポークがリムを強く引っ張るために、リムを軽量化しすぎると破損しやすくなるだけだそうです。

なので実際にはリム重量は、リムブレーキ車もディスクブレーキ車もそこまで大きく変わるわけでもないそうです。

ただし、メリットとしてブレーキが軽く操作できるとか、握力に不安がある女性でも操作しやすいなどディスクブレーキにはメリットも多いので、結局は何を優先するか次第ですね。