【2019】近年のリム幅とタイヤ幅の考え方。ETRTOはもう・・・

従来、リム幅(リム内幅、規定リム幅)とタイヤ幅の関係性は、以下のような図式で表わしていました。

(タイヤ幅) ÷ (リム内幅) = 1.4~2.4

リム幅がC15(15mm)であれば、適合するタイヤ幅は21mm~36mm、リム幅がC17であれば、23.8mm~40.8mmまでが適合するとされてきたわけです。



これらの規格は、ETRTO(エトルト)が定めています。
ETRTOというのは、The European Tire and Rim Technical Organizationの略で、ヨーロッパでのタイヤとリムの標準規格を定めている組織になります。

ただ、近年はこれに当てはまらないホイールが結構あります。

例、フルクラムのディスクブレーキ用ホイール

現行モデルのフルクラムのディスクブレーキ用ホイールは、原則としてC19のワイドリムになっています。
例として、レーシング3DBを見てみましょう。


フルクラム レーシング3 DB

重量 1660g(ペア)
リムハイト 28mm
対応タイヤ クリンチャー、チューブレス
リム内幅 C19
リム外幅 23.8mm
適合タイヤ幅 23mm~42mm
スポーク数 21/21
対応スピード シマノ8-11s

リム内幅がC19なので、ERTROに従うと、適合タイヤ幅は26.6mm~45.6mmになりますが、メーカー指定は23mm~42mmとなっています。

日本のフルクラム代理店サイトによると、ディスクブレーキ用のホイールは全てC19になっていて、指定タイヤ幅も23mm~となっています。

ROVALの例

ワイドカーボンリムでお馴染みのROVALですが、CLX50なんてリム内幅が20.8mmもあります。
ERTROに従うと、最低でもタイヤ幅は29.12mm以上、と意味不明な感じになりますが、一度スペシャライズドに聞いてみたところ、推奨タイヤ幅は22c以上だそうです。

ワイドリムにまつわる疑問。ROVAL CLX50はリム内幅だけど20.7mmなら推奨タイヤ幅は??メーカーに問い合わせた結果【追記あり】

このように、ERTROに従わないホイールというのは、実は増えています。

二つの説が

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このようにワイドリムであっても23cもいける、ということをメーカーが認めている場合もあるわけです。

ワイドリム登場以来、C17のリムに23cタイヤをいれて使っているという話はよく聞きます。
当たり前ですが、走行中やパンクした際に、タイヤが外れたという事例は聞いたことがありません。

メーカー側も上で書いたとおり、ワイドリムでも23cも使えますとアナウンスしているホイールは増えていますが、これには二つ説があります。

1、ERTROが古い

ERTROの基準が古くて、実際には問題ないのに基準で縛られているという話ですね。

2、フックの改良

リムのフック(タイヤが引っかかる部分)の設計を変えて、ワイドリムでも細いタイヤが使えるようにしているという説。

この二つがあります。
実際のところ、どっちが真相なのかはわかりません。
ただ、メーカー側が23cも使えますとアナウンスしているワイドリムも最近は多いということになります。

まあ、基本はメーカー指定の通りで

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カンパニョーロやフルクラムなどのリムブレーキ用ホイールだと、C17で推奨タイヤ幅は25c以上となっているものがほとんどです。
そういうのに23cをいれて使っている人ってそれなりにいますが、そういうのは自己責任なので、基本はメーカー指定の通りにしたほうがいいのかなと思ってます。

25cタイヤを嫌う人というのもそこそこいまして、正直なところ私もあまり好きではありません。
乗り味もポワンポワンとなりますし、ゼロ加速などでは明確に重さを感じますし。

しかし、23cタイヤを使いたいなら、リムが軽いナローリム(C15)を使ったほうがよっぽどメリットはありますし、ワイドリムに23cタイヤを使うのも、本来の趣旨からするとちょっと違う気がします。
といっても、近年はナローリムのホイール自体がほとんどないので、仕方ないのかもしれませんが。

元々、ERTROでリム幅の1.4倍以上、と決められているのは、一瞬で空気が抜けるようなパンクをした際に、脱輪しないように、という意味だと思うのですが(空気が入っている状態では空気圧で固定されるので)、実際にはビートフックの形状次第では、リム幅とタイヤ幅の関係がERTROの準拠していても脱輪するケースはあるそうです。
なので最近のワイドリムだけど23cも大丈夫、というホイールは、恐らくですがリムのフック部に秘密があるのではないかと思っています。