E-BIKEは今後流行るのか?

近年、E-BIKEが日本にも上陸し、それなりに話題になっています。
試乗会などでもE-BIKEが置いてあることもあり、メーカー側も普及させようとしている意図を感じます。

今後日本で、E-BIKEはどのように発展していくのでしょうか?



E-BIKEのメリット

E-BIKEのメリットですが、一番の魅力としては電動でアシストしてくれるという点でしょう。
この機能により、脚力があまりない方でも巡航しやすいとか、登りに強いとかメリットはたくさんあります。

走行性能という面では、ある環境下では大きなメリットがありますし、ある環境下では大きなデメリットもあります。
(後述)

E-BIKEのデメリット

E-BIKEのデメリットですが、一番は値段かなと思います。

ジャイアントは人気のエスケープRXシリーズのE-BIKEとして販売されていますが、ESCAPE RX-E+が28万(税別)、RX3が67000円(税別)ですので、その差は4倍近くあります。

ちなみに私が乗っているLOOK765の105MIXも、定価は28万くらいだったような・・・(汗)
スポーツサイクルに乗る者としては、ミドルグレードのロードバイクと同じ値段というのがなかなか受け入れ難いところではないでしょうか?
ただし、E-BIKEの場合、いわゆるロード乗りとは購買層が違うかなとも思います。
ロード乗りが28万出してE-BIKEを買うかは、ちょっと疑問です。

次のデメリットですが、重量でしょう。
ESCAPE RX-E+は重量が20.0キロ、RX3は10.5キロです。
ただし、E-BIKEは電動でアシストされるので、走りが重いということはありません。
バッテリー切れ起こしたときは地獄ですが・・・

この重量面のデメリットとも関係するのですが、日本の法令上、殿堂アシスト自転車についてはアシスト比率が決められています。
時速10キロ以下の場合には、ペダルへの入力パワーに対して2倍までのアシストが出来、それ以上だとペダルへの入力パワーの1倍のアシストがかかるのですが(アシスト比 1:1)、時速24キロでアシスト力がゼロになるようになっています。
時速24キロに近づけば近づくほど、アシスト力が弱まっていき、時速24キロでアシストが終了するように法令で定められています。

そのため、時速30キロとかで巡航するには、アシスト力がゼロなので、単に重たい自転車になるわけです。
間違っても、時速40キロで巡航とかは、一般人には無理だと思います。

この法令の影響が一番顕著に出るのは登りです。
急な峠道では、普通に時速10キロ以下になってしまうと思いますが、その速度域なら常にアシスト比は2倍かかります。
海外だと最大出力パワーに制限がかかっている国もあるようですが、日本では最大2:1というのと時速24キロまでで終了ということだけで、最大パワーについては定義がありません。
海外だと、時速30キロくらいまでアシストOKという国もありますし、要はその国の法律次第です。

E-BIKEは流行るのか?

これは私なりの意見ですが、E-BIKEを求める人というのは、いわゆるスポーツライクな走り方とはまた違う層なのではないでしょうか?
スポーツライクな走り方をする層もいるとは思いますが、どちらかというと通勤などで、カッコよくて、それでいて楽に走れる自転車が欲しくて、そこそこ資金的な余裕がある人たち向けなのかなと。

数年前にヤマハがYP-Jなどの電動アシストロードバイクを販売開始したとき、自転車屋さんが言ってましたが、買っていく層は見た感じ30代、40代あたりが多いと言ってました。
スポーツライクな走り方をしたくて買う人もいるでしょうけど、どちらかというと通勤用とかが多い印象とも言ってました。
中には電動×電動ということで、電動アルテグラに載せ変えを希望した人もいたそうですが、そういう方はスポーツライクな走り方をするのでしょうか?

また違ったスポーツサイクルの楽しみ方のひとつ、とも言えます。

登りがきついのがイヤだけど、ロングライドしたいという人が買うケースもあるでしょうけど、どちらかというとやや富裕層の方の通勤などの目的のほうが多いんじゃないかと思って見ています(実際はどうなのかわかりませんが)。

私自身、通勤で使うのは電動アシストのママチャリです。
私が電動アシストを使う理由ですが、まずうちのマンションに帰るには、途中で勾配13%の登りが約200mあります。
それでいて駅までの距離も4キロ弱あるので、普通のママチャリでは登れませんし、駅の駐輪場にロードバイクなどを置く気にはなれません。
管理人さんがいる駐輪場ですので、ロードバイクもクロスバイクも数は少ないけどありますが、どうもああいうところにロードバイクを停めるのは怖いというのが本音です。
怖いというのは、窃盗もそうですが、ママチャリを引き出すときにガチャガチャぶつけられるということも含めてです。

電動アシスト自体は、登りはかなり楽です。
私が住んでいる地域では、普通のママチャリでは登れないような坂が多いので、ほぼ見かける自転車は電動アシストしかありません。

E-BIKEが今後どのように普及していくのかわかりませんが、そもそもスポーツライクな走りをしたいのであれば、普通にクロスバイクやロードバイクを買ったほうが楽しめるわけで、E-BIKEがスポーツライクな走行に向くかと聞かれると疑問はあります。

ただ、自転車なんていうものは、買った人がどう楽しもうが持ち主の勝手です。
ピナレロのドグマを買って、スーパーに買い物に行くときだけ使ったとしても、それは持ち主の勝手です(そんな人がいるとは思えませんが)。
スペシャライズドのVENGEを買って、通学だけで使うという人がいるのかもわかりませんが、もし通学目的だけで使ったとしても、持ち主の勝手です。

近年、スポーツサイクルは多種多様になっています。
ロードバイクだけを見ても、レーシングバイク、エンデュランスバイク、エアロなど様々ありますし、グラベルロードなども最近は最近は人気ですよね。
初めてスポーツサイクルを買おうと考える人は、どれを買うべきか悩むかもしれませんが、どの自転車でも得意分野、不得意分野があります。
エアロフレーム買ってきて、キャンプツーリングに使うとなると、それはあまり向かない気が・・・となりますので、そういう人には今ならグラベルロードのほうがお勧めだったりしますが、スポーツサイクルで何をしたいのか、それ次第で選ぶべきものは変わってきます。

これからスポーツサイクルに入ろうと思う人は、何を買ったらいいのか迷うかもしれませんが、どの自転車も一長一短あります。
それを理解して選ぶということが大切で、一台に全てを求めようとしすぎるのも間違いを起こす原因なのかなと思ってます。

海外でE-BIKEが登場したての頃も、スポーツとして自転車に乗る層からは懐疑的な見方が多かったようですが、今は海外ではスポーツのひとつの形としてE-BIKEが普及しているという現実もありますので、日本でもそうなっていく可能性はありますけどね。

私の電動アシストのママチャリは、もう3年半くらいほぼ毎日、往復8キロ弱を走ってきました。
もう1つ電動アシストのデメリットですが、バッテリーが劣化していくので、そろそろバッテリーだけ買い替えの時期に来ています。

バッテリーが新品だった頃は、4日くらいは充電なしで乗れましたが、今はマックスで2日しか持ちません。
また、登りでのパワーは確実に落ちています。
バッテリーだけ買うと4万くらいするので、もうちょっと今のバッテリーで頑張ってもらう予定ですが、電動アシストの場合はバッテリーの劣化によりいずれ大きな出費が来る可能性があるということも覚えておいたほうがいいと思います。

※ずいぶん前にリチウムイオンバッテリーはパワーが落ちることはない、とコメントされた方もいたのですが、メーカーが推奨するようにある程度使って残量が減ってから充電するようにしても、登りでのパワーは落ちてます。