ロードバイクの異音の原因は、特定が難しいわけで。

ちょっと前から、ロードバイクに乗ると明確にパキパキと異音が鳴るようになってました。
今回はそんな異音問題をどのように探って解決していったかについてです。




異音が起こりうる場所

異音が起こりうる場所というのは、ぶっちゃけて言うなら全てです。
例えばですが、シートポストとフレームが何らかの原因で異音を出すこともあります。
フレームにクラックが入っていて・・・というのは本気でヤバイ系です。

BBもペダルも異音の原因になれば、ホイールも異音の原因になります。
ホイールも、ハブ内で何かが起こっている場合や、スポーク同士が擦れて異音を出す場合もあります。

駆動系も異音の原因になります。
多いのはFDとチェーンの干渉ですが、最近のシマノのFDは異音防止のプレートが付いているので、あまり大きな音にはならない気がします。

シューズも異音の原因になりますよね。
クリートが緩んでいるとか。
ヘッドパーツも異音の原因となりますし、単純な例だと、サイクルコンピューターのセンサーが当たっているだけというものもあります。

異音の特定作業

異音が鳴るからといって、上に書いたことをイチイチ全てバラして試すのは、いくらなんでも非効率的です。
なのでどのあたりから、どの場面で鳴るのかを見ていくことが大切です。

ただ、音の発生源がBBあたりだとしても、そこにこだわり過ぎないほうがいいです。
フレームは中空構造なので、音が反響して聞こえるため、異音の発生源と、耳で聞こえる音の発生源が必ずしも一致しません。

まず異音の発生源を確かめるために、どのような場面で鳴るのかを絞り込んでいきます。

<ギアの位置>


特定のギアで鳴るのか、全てのギアで鳴るのか、特定のギアだけならどのギアなのかを調べていきます。
ここで大切なことですが、重いギアにしていくと異音が消える(気がする)という場合でも、必ずしも駆動系に原因があるとは限りません。
一般的に、スピードが上がるほど風切り音で他の音が聞こえにくくなるからです。

<ペダルの位置>


例えば、右ペダルを踏み込むあたり(2時くらい?)だけが異音が鳴るとか、ペダルの位置と無関係に異音が鳴っているとか、片足ペダリングでどうなのかなどを調べていきます。

<シッティング?ダンシング?>


シッティングだけで異音が発生するのか、ダンシングでも鳴るのかは重要な要素です。
例えば、シッティングで異音が発生するけど、ダンシングだと異音が発生しないなら、怪しいのはシートポストやサドルです。
シッティング時はペダリングにあわせてサドルやシートポストにかかる負荷が変わるというか、一般的には踏み込む瞬間はサドルから圧が減り、ペダルに圧が向かいます。
こういうことも異音特定の重要な鍵です。

<スタンド上でも再現できるか>


メンテスタンド上で手でペダルを回して、異音が発生するなら原因特定がしやすいです。
ただ異音の多くは、メンテスタンド上では再現できないことが多い気がします。

<音の質>
金属同士が当たるような甲高い音なのか、プラスチックが当たるような音なのか、カチカチ、ペキペキ、ジャリジャリなど、音の性質から金属系なのか樹脂系なのか、ある程度予想します。

今回の状況

今回の異音ですが、以下のような形となりました。

左ペダルを2時~3時あたりで踏み込むときのみ音が鳴る
(片足ペダリングでも再現)

・ギアの位置はあまり関係なさそうだが、ローギアのほうが音がなりやすい気がする

・メンテスタンド上では再現性なし

・シッティングでもダンシングでも音が鳴る

・ペキペキといった、樹脂同士っぽいような音

・ダンシングで左ペダルを踏み込むときに、クリートがズレるような変な感覚があり、そのズレる瞬間に異音がなっている気がする

・シッティングで、踏み込まずにクルクル回すようにすると、異音がなくなることもある

こういう感じです。
で、まず除外されたのは、サドルやシートポスト付近の異常です。
シッティングでもダンシングでも鳴るので。

で、一番怪しいのは、ペダルとクリート付近とにらんでいたので、まずはシューズ裏を見て、クリートの磨耗とクリートの緩みをチェックします。

特に異常なし。。。

ここに異常があれば、ぶっちゃけ解決は早いです。
クリート交換か、増し締めですので。

一番気になっているのは、ダンシングで左を踏み込むときに、クリートがズレるような感覚とともに異音がしていることです。
なので左ペダルのクリートが嵌る場所を見てみます。

異物でも挟まっていればそれが原因の可能性もありますが、特になし。
左右で見比べてみましたが、クリートが嵌る場所に異常がありそうには見えません。

次に、ペダル自体の緩みをチェックしてみます。
一番怪しいのはこれかなと思っていたのですが、アーレンキーで外そうとしたら、思いのほか軽い力で外れました。

これ、かな・・・

とりあえず、グリスを塗って再装着します。

とりあえず初日の追及はここまでです。
この状態で乗ってみて、変化があるかないかを確かめないと先に進めません。

タイムのペダルを使っていますが、タイムのペダルは自己修理不可能でして、代理店が持っている専用工具がないと分解できません。
自己責任でペダルを分解する人もいるようですが、そもそもですがタイムの場合、補修部品は販売されていないので、バネが折れて自分で分解しても、バネ自体が手に入りません。

ただ、最近のXPRO10には、グリスホールがあるという噂を聞きました。

エアロカバーを外すと、グリスホールがあるとか、ないとか。

XPRESSOと違い、XPROには裏面にエアロカバーがついています。
これ、対外的にはエアロ=空力という説明なんでしょうけど、たぶん意味合いは違うと思っていまして、裏面踏んでバネを折る人がいるから、バネ破損防止の役割のほうが大きいのではないかと勝手に思ってます。

ペダルグリスアップ後

とりあえずペダルを一回外してグリスアップして再装着して乗ってみたのですが、シッティング時は異音がほぼゼロになり、ダンシング時は4分の3くらい異音が減少。

うん、やっぱペダルだったか・・・

残り微妙に取りきれない異音についてですが、あとはクランクかBBあたりなのかなと。

そのほかもチェックしてみたのですが、異常がありそうな箇所もなく・・・
強いて言うなら、異音が鳴る時は、ペダル上でシューズが少し滑るようなクリック感があるんですよね。
ペダル自体の問題なのかも。

ずいぶん前に異音が発生したときは、異音の発生源はスポークでした。
スポーク同士が擦れて異音を出していたのですが、これに気が付いたときは、スポークの交点に注油したところ、異音は完全消滅。

ロードバイクで踏み込んだ時に出る異音。やはり原因はペダル??

このときは、スポークを握ってみると、それだけでパキパキ音が再現されていました。
で、念のため今回もスポーク握ってみたところ、一箇所パキパキなる場所があったので、スポークの交点に注油。

これで乗ってみたところ、異音は完全消失しました。

原因は

とりあえずペダルのグリスアップで異音がかなり消失し、スポークの交点への注油で完全消失したので、この二箇所が異音の原因だったと言うことになります。
スポークの交点での異音ですが、左ペダルで踏み込むときにかかるトルクでたまたまその箇所に負荷がかかるということでしょう。

感触としては、ペダル上でクリートがコキっと動く感触があったので、ペダル自体の問題なのかなと思っていたのですが。
左ペダルで踏み込むときにスポークがコキっと動く際の感触が、ペダルまで伝わっていたのでしょうか?

異音の特定は、正直難しいことも多々あります。
特に【何となくこのあたりから音がする気がする】というのが意外と盲点でして、BB付近から異音がする気がすると思っていても、実際はヘッドパーツだったという事例も知っています。
恐らくですが、フレームの空洞で共鳴して聞こえるとか、そんな理由なのではないでしょうか?

ただどんなことでも原因はあるわけで、手当たり次第バラしてグリスアップとかしていると、いつまで経っても終わりませんし、結局異音の原因がなんだったのか、分からないままで終わる可能性もあります。
よくある異音の盲点は、バルブですよね。

バルブがリム上で動いて、カチカチなるやつです。
これはバルブにテープとか巻いて厚くしてあげると改善することもあります。