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ロードバイクの変速数は、一体どこまで増えていくのか・・・

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先日書いた記事について、
http://roadbike-navi.xyz/archives/9415

 

8速と9速だと、明らかに9速のほうが有利という話で書いたのですが、これについてご意見いただいています。



記事について、とっても同感です。
昨年、再開しようと発起して、昔の感覚でクラリスモデルを選んで、ちょっとだけ後悔しています。だって、あの頃は7段あるのだって凄かったんだから。フタケタ段数なんて想像もつかなかったのです。だから8速で十分と思ったのだけど。
でも使い始めると「あ~あと一枚、間が欲しい!」となっちゃう。別にレース出場とか考えなくても、やっぱり段数は欲しくなる、ということでした。

これは確かにその通りで、昔はリア5速とかの時代もあったわけで、そういう時代の人からすると8速でもスゲーとなるわけで。

ロードバイクと変速の歴史

ロードバイクの原型ができたのは1900年くらいと言われていますが、最初のころは、リアホイールの両側に歯数が違うギアが一枚ずつ付いていて、坂になるたびにホイールを外して逆転させていたようです。
ちなみにこの時代、クイックレリーズはまだありませんので、工具でホイール外して逆転させて坂に挑んだわけですね。

 

こういう話聞くと、今の時代でよかったと心から思います。
今の時代にこんなシステムだったら、坂のふもとではロードバイクから降りて、作業している人で溢れていたわけです。

クイックが登場したのは1930年代、カンパニョーロが発明しています。
変速機が登場したのも1930年代ですが、現在のディレーラーと同じような構造になったのは1960年代です。

 

初代デュラエースが登場したのは1970年代ですが、初期のデュラエースEXはまだリア5速です。
変速はもちろんダブルレバー。

 

それが時を越えて、現代ではデュラエースはリア11速ですし、手元変速(STI)なんて当たり前ですし、もはやワイヤー変速だけでなく、電動変速や無線変速(スラムe-tap)もありますし、カンパニョーロのスーレコは既にリア12速です。

 

ちなみにですが、ロードバイクに憧れる人の中には、STIの手元変速を使ってみたいというところも対象になっているように思います。
安い無名のロードもどきを買うと、いまだにダブルレバーだったり、サムシフターが付いてくる場合すらあるのですが、ハンドルから手を離さずに変速できる幸せって、現代からするとただの当たり前ですよね。
既に電動変速だとレバー操作ではなくスイッチ操作ですし、変速システムってどんどん進化して行ってます。

人間、いいものを求めるわけで

前回の記事で、リア8速よりも9速のほうが圧倒的にアドバンテージがあるということを書きましたが、9速よりも10速のほうがアドバンテージは大きいですし、11速のほうがさらに上です。
私もリア8速のクロスバイクに乗っていたことがありますが、【この間にギアがあればなぁ】感はどうしても出てきます。
そんなこと言い出したら、リア5速時代の人はどうするんだとなりそうですが、人間常によりよいものを求めるもんです。
昔はテレビのチャンネルを変えるのに、テレビ本体を操作しないと出来ない時代もあったわけですが、今は当たり前のようにリモコンです。
もっと昔は白黒テレビしかなかったのに、今はカラーが当たり前です。

 

リア11速になって、チェーンの耐久性が心配されたのですが、どういうわけか、10速チェーンよりも耐久性は高いように感じます。
チェーンは細くなれば細くなるほど耐久性が落ちるというのはよく知られたことですが、チェーンの耐久性で言うならば、リア8速は凄いです。
10速時代は耐久性も悪かったですが(7900デュラなど)、11速チェーンは明確に10速チェーンよりも耐久性がいいように感じます。
シルテック加工が効いているんでしょうか??

 

10速時代はデュラエースの7901チェーンが最高と言われ、7901が廃盤になったときは、こぞって買い漁ったもんです。
その結果、いまだに在庫があるところにはあるんですが、6月18日現在の値段で12800円と高騰しています。

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当時、4000円くらいだった気がしますが・・・

 

ちなみにですが、現行の10速、ティアグラ4700にはこのデュラチェーンは使えません。
互換性がないので注意が必要です。
4700用チェーンは別になります。

 

10速時代は、チェーンをデュラエースにするだけで明確に変速性能が上がったのですが、11速時代になり、デュラでもアルテでも差が分からないという意見も聞きます。
これもある意味、進化なんでしょうか。

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ロードバイクのパーツはそこそこ高いものが多いので、いいものを求めると言っても、全ての人がデュラエースに手を出せるわけでもありませんし、どこかで妥協が必要です。
よく【最低でも105にしておいたほうがいい】と言われたりしますが、確かに値段と変速数というバランスの中での妥協となると、105というのはコスパがいいという見方も出来ます。
デュラエースの変速性能がいいのはわかるとして、値段的に手が出ないのも事実でして。
個人的には、105とアルテグラのミックスあたりが、値段と性能のバランスとしてはいいのではないかと思ったりしますが。

変速数はどこまで増えていくのか?

これは特に根拠があるわけではなくて私見に過ぎない話だと思って読んでください。

 

ロードバイクにディスクブレーキが広がって、リアエンド幅が拡張されていったというのは1つのサインだと思ってます。
従来のリムブレーキの130mmという幅では、正直11速が精一杯ですし、11速でもやや無理がある感はあります。
オフセットリムの導入などで11速でも運用できていますが、メーカー側は恐らく、リムブレーキであってもエンド幅は拡張したい方向性なんじゃないかと思ってます。

 

カンパニョーロはリアエンド幅130mmのままで12速化してきましたが、正直なところムリクリ感は半端ないわけで、ホイールのこと考えたらエンド幅は拡張したいんだろうなと。

 

元々エンド幅も、120mmの時代もあり、126mmの時代もあったわけです。
しかし130mm時代が長すぎた上に、その間にロードバイク人口が爆発的に増えたわけで、今更130mmを拡張するとユーザーから反発くらいそうというのもメーカーは分かっているでしょう。
そういうの、シマノは【わが道を行く】感じが元々強く、ユーザーはメーカーに従えばいい、的な発想が強い会社です。
デュラエースが10速⇒11速になったときも、シマノだけは【10速ホイール?いや、11速には使えねぇから。新しくホイール買ってね】としたわけで、他のホイールメーカーは11速用代替フリーボディなどを出して既存のホイールを使えるようにしたものの、シマノだけは頑なに【無理】という対応でしたし。

 

まあ、そういうのが今のシマノホイールの売れ行きに響いている気がしないでもないのですが・・・

さて、今後変速数ですが、どんどん増える方向性なのは間違いありません。
特にフロントシングルが一気に広がれば、リアはますます増える方向性でしょう。
シマノはリア14速まで特許を取っているという話ですが、現行の11速から一気に14速まで行くことはさすがにないでしょう。
次は12速、その次は13速・・・と順次増やしていく方向性だと思われます。

 

それと同時に、各社無線変速にも着手していくでしょう。
無線についてはスラムの独壇場ですし、スラムが持っている特許の問題もありますが、ケーブル類がブレーキ以外になくなるということはフレームメーカーとしても歓迎すべきポイントでしょう。
最近流行の空力の問題もありますし、フレームメーカーもケーブルの配線がどうこうとか考えずに済みますし。

 

ディスクブレーキは既にリアエンド幅142mmまで拡張していますので、14速くらいでもいけそうな感じですよね。
ディスクブレーキのほうだけ、どんどん変速数が増えてコンポが刷新していく可能性もなくはないのですが。

 

まあ、フロントダブルの現状では、リア11速で不満がないと言えば不満はありません。
ローギア32Tとか34Tのスプロケを使いたい人は、どうしてもワイドレシオになってギアが飛び飛びになってしまうので、12速とかになればもっと使いやすいのかもしれません。

 

現状の11-34Tの11速ですが、

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
歯数 11T 13T 15T 17T 19T 21T 23T 25T 27T 30T 34T
2 2 2 2 2 2 2 2 3 4

どうしても一番差が少ないところでも2T差になってしまいます。
16Tあたりとか18Tあたりがあると嬉しいと思う人もいるかもしれないので、これが12速とか13速になるとクロスレシオのワイドギアに出来るかもしれません。
まあ、13速とかになる時は、恐らくはフロントシングルでもっとワイドギアになる方向性だと思いますが。

 

本当は、14-34Tみたいに、ジュニアカセットながらもワイドギアがあるほうが売れそうな気もしますけどね。
当サイトの読者様でも、11Tとか12Tなんて使わないということで、ジュニアカセットにしている方はいますが、11速ジュニアカセットは14-28Tしかありません。

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ただ、こういうトップ14Tでローギアが大きいというのは、恐らくは変速性能的に難しいんだろうと思います。
あまり知られていませんが、R8000でもR7000でも、ジュニアカセットに対応するのはSSのリアディレーラーだけなんですよね。
GSはトップギアが11Tか12Tしか対応していません。

 

<RD-R8000の対応>

SS GS
トップ最小 11T 11T
トップ最大 14T 12T
ロー最小 25T 28T
ロー最大 30T 34T

ジュニアカセットは、変速調整が結構シビアだったりしますし、14-34TみたいなのはRD自体も再設計しないと難しいのかもしれません。

 

そんなわけで話は逸れましたが、今後とも人間はよりよいモノを求めて、どんどん変速数は増えていく方向でしょう。
クラリス8速も、ちゃんとやれば変速性能はそこそこにできます。
しかし足りないのは【もう一枚】という感覚で、【もう一枚】感は11速になった今でも、欲を出せばあるんでしょうね。




コメント

  1. 高橋 より:

    あと一枚が欲しい…は永遠のワガママかも
    〉 そんなこと言い出したら、リア5速時代の人はどうするんだと
    コースごとに組み替えるしかないですよね。
    私の場合は50-39に13-14-15-17-19-21をスタンダードにちょっと平らならフロントを50-43にして、山なら14-15-17-19-21-23とか。ただ、23Tなんてレースで使うギヤじゃないみたいなこと先輩に言われたり。あと、修善寺攻略!なんて言いながら、13-15-16-18-20-23なんてのを組んだりしてました。最近のフリーは変速性能から、組み換えはご法度だと思うので、想像もつかないかもしれないですが。そんなだから、7速になって、シマノのフリーハブがTop一枚外せば残りは同じスプライン構造になって、感激だったりしました。

    せめて105でいいので11速が欲しいなぁ

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      永遠のわがままというのは同感で、11速でももう一枚あれば便利だなと思ったりしますよw

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