ZONDAというホイールの功罪。

カンパニョーロのゾンダというホイールは、ある意味では多くのサイクリストによく知られたホイールと言えます。
当サイトでも、【鉄下駄ホイールから替えるなら、最低でもゾンダ、ゾンダ以上】とオススメしていますが、個人的には現行のゾンダにはあまり魅力を感じていません。



ワイドリム化以降のゾンダ

ゾンダというと、カンパニョーロのホイールの中では、エントリー~ミドルグレードと言っていいだろう位置付けになります。
どこまでがエントリーで、どこからがミドルなのか、人によって考え方が結構違うのでこういう曖昧な表現になりますが、カンパニョーロのアルミクリンチャーの最高峰は間違いなくシャマルウルトラですし、カンパニョーロの最下層というとカルマになるのでしょうか。

さて、ロードバイク用のホイールにワイドリム化の流れが押し寄せたのは、2015年頃でしょうか。
ワイドリムに25cのほうが空力がよい、23cよりも25cのほうが転がり抵抗がよい、ということで、多くのホイールがワイドリム化していきました。

ゾンダも早い時期にワイドリム化を果たしています。
元々ゾンダのスペックは、重量で言うと1550gでした。
現行モデルだと1596gというのが公称重量です。
ワイドリムになる=リム幅が広がる=使うリムのアルミ素材が増える、なので重量増加は仕方ないことです。
ナローリム時代のゾンダは、フロントリムで460g程度と言われていました。
完成車についてくる鉄下駄ホイールだと、リム重量が530gとか余裕であったりしますが、それが460gくらいになるだけでも走りはかなり軽くなります。

ちなみに、リム重量の460gという数字自体は、アルミクリンチャーとしてはさほど軽い部類ではありません。
キシリウムエリートのフロントリムが410g程度ですし、純粋にアルミリムではありませんが、デュラエースC24のフロントリムは385gくらいです。

カンパニョーロとフルクラムが同じ会社であることはよく知られていますが、両社の間には同じようなグレードのホイールが存在します。
カンパニョーロのシャマルに対して、フルクラムのレーシングゼロ。
カンパニョーロのユーラスに対して、フルクラムのレーシング1(既に廃盤)。
カンパニョーロのゾンダに対して、フルクラムのレーシング3。

レーシング3はナローリム時代は1555gでしたが、ワイドリム化しての重量は1560gです。
たった5gの増加に収めてきたのは、リムの切削技術の向上だそうです。
レーシング3がワイドリム化したのは、ゾンダに比べると2年くらい遅いはずなので、その間に技術が進歩したということでしょう。

現行ゾンダと旧ゾンダの比較

旧ゾンダですが、実はリアホイールのフリー側と反フリー側のスポークの太さを変えていて、それにより剛性バランスを最適化していました。
今のゾンダですが、実はフリー側と反フリー側のスポークの太さは同じに変わっています。
恐らくですが、ワイドリム創成期にワイドリム化したゾンダなので、リム重量が思ったよりも増えすぎてしまい、左右でスポークの太さを変えるとさらに重量増加するという懸念があったのではないかと、あるところで指摘されています。

で、私自身、旧ゾンダは乗ったことがあるのですが、いまだに今のゾンダは乗ったことがありません。
乗ったことがある人に言わせると、正直旧モデルのほうが走りは軽いという人が多いです。

当サイトに寄せられる声でも、実は【鉄下駄からゾンダC17に変えてみたけど、違いがよくわからなかった】という人はいます。
これについて、こういうスペック上の改悪も関係しているのではないかと思ったりするのですが、よくわかりません。

単にワイドリム化しただけという話ではないということです。

あと、個人的には旧モデルのほうがロゴがカッコいいと思うのですが、こちらは旧モデルのシロッコのロゴ。

最近のカンパニョーロのホイールは、どうもロゴがおとなしくなってきています。

それでもゾンダな理由

正直なところ、ゾンダについてはワイドリム化する前のモデルのほうが性能はいいと思ってます。
しかし今更手に入りませんし、無いものねだりしてもしょうがありません。


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

ゾンダのメリットですが、海外通販だと4万円ジャストくらいで買えてしまうというところです。
今現在だと3万円台で買えるわけですが、そこそこのグレードのホイールで、ジャスト4万くらいで買えてしまうというものは、正直ありません。

厳密に言うと、4万円台で、デュラエースC24よりも軽いと謳っている、【コスパがいい】と言われるホイールもありますが、個人的にはそういうホイールはあまりオススメしていません。
そういうホイールは確かに持つと軽いのですが、剛性が低いものが多く、走ってみるとさほど軽くないものが多いからです。
Jベンドスポークにしているものも多く、耐久性や総合性能を見たらゾンダのほうがいいですし。

個人的には今の時代こそ、ゾンダC15を作れば売れそうな気がしますが・・・

ちなみにですが、ゾンダと同じランクのレーシング3については、4万ジャストくらいまで下がることはありません。
ゾンダよりもちょっとだけ定価が高いという事情もあるのですが、ある事情から、海外通販ではフルクラムよりもカンパニョーロのほうが値引きされやすい傾向にあります。

そんなこんなで、ゾンダというホイール自体は、いわゆる【コスパがいい】と言っていいホイールでしょう。
もちろんもっとお金を出せばもっと高性能なホイールはいくらでもあります。
ゾンダとシャマルで迷うなら、間違いなくシャマルをオススメします。

どうしても値が張るホイールですから、4万円でそこそこのホイールが買えるとなると、なんだかんだゾンダの優位性は揺らぎ無いものなんでしょう。

まあ、海外通販でゾンダが3万円台で買えるからといって、海外通販で買ってきてヤフオクなどで売っている方もいるらしいですが、そういうのに引っかからないように気をつけましょう。

<ゾンダのいいところ>
・安いわりにはそこそこの性能だということ
・G3組でカッコいい
<ゾンダの悪いところ>
・ぶっちゃけ、旧モデルのほうが性能はいい
・個人的には旧モデルのロゴのほうが好き