CAAD13のモリモリ溶接痕は、いったいなんでなんだろう・・・?

2020年モデルとして登場したアルミフレームの雄、CAAD13。
キャノンデールらしからぬデザインで賛否両論ですが、もう1つ気になっているところがあります。

それが溶接痕処理です。



CAAD13と溶接痕

こちらの動画がわかりやすいかも。
こちらがリムブレーキ。

こちらがディスクブレーキ。

溶接痕はフレームカラーによっても見え方が変わりますが、明確に言えることとして、

溶接痕、モリモリじゃね?

この一言に尽きます。
特に気になったのは、
・ヘッドチューブとダウンチューブの交点
・トップチューブとシートチューブの交点

このあたりはかなりモリモリになってます。
CAAD12のほうも探してみましたが、やはり前作のCAAD12のほうが溶接痕は少ないように見えます。

アルミフレームは、どうしても各パイプを繋げるのに溶接しないといけないわけですが、溶接痕処理がキレイだと見栄えもいいですよね。
恐らく、アルミフレームで最も溶接痕処理がキレイなのは、トレックのエモンダALRです。

私が前に乗っていたビアンキのインプルソも、ヘッドチューブとトップチューブのところは特殊な処理をしていて、ここに溶接痕は全くありませんでした。

ビアンキのインプルソでは、以下のように説明しています。

トップチューブをヘッドチューブに溶接した後,金型に入れ再度一体成型します。(ハイドロフォーミング法)
– その後,さらに別の金型へ流し込み、一体成型の工程を再び行い形を整えることで 剛性を上げ,さらに美しいモノコックデザインが生まれます。

こういう作業というのは、単に見た目をよくするだけではありません。
各パイプ同士を一体化させることで、フレームの剛性を上げているんですね。

溶接痕モリモリにしても剛性は上がるんでしょうけど、それだとフレーム重量が重くなるし、何より美しくないわけで。
トレックのエモンダALRも超軽量アルミフレームといっていいほどの重量(未塗装960g)、単に軽いだけでは走らないフレームですので、軽量性と剛性をうまく確保するためにあのような溶接痕処理なんじゃないかなと思うわけです。

CAAD13のモリモリ溶接痕が意味するものは

単にケチっただけ、というわけではもちろんないでしょう。
私自身、溶接に詳しいわけではないので素人考えの予想というか妄想レベルの話になりますが、シートステーが下がったことが1つの要因なのではないでしょうか?

このようにシートステーが下がったわけですが、

今まではシートチューブの一番上で、トップチューブとともに支えていた構造です。

それがシートステーが下がるわけですので、シートチューブを支えるトップチューブとシートステーの交点の負荷が増すのかもしれません。

フレームに掛かる力学は詳しくないので単なる妄想レベルなんですが、シートステーが下がった分、交点に今まで以上に負荷が掛かっていると見れば、溶接痕をモリモリ化することで保っているという見方もできなくは無さそうです。
CAAD13では特に、シートチューブとトップチューブの交点の溶接がモリモリしてますので。

これでフレーム重量は約1150gだそうですので、それはそれで凄いのですが、CAADを求める人はアルミフレームとしての美しさも求めていると思うので、この溶接痕処理で納得できるかどうかというのも1つの問題です。

同じくアルミ&エアロ形状でシートステー交点が下がっているといえば、スペシャライズドのアレースプリントです。
こちらも今更ながら溶接痕を確認すると、やはりシートチューブ付近の溶接はモリモリしている感じがします。

ただ、これってフレームからによっても目立ち具合が結構変わる感じです。
アレースプリントはフレーム重量が1175g(未塗装)ですので、CAAD13のほうがフレーム重量は軽いわけですが。

CAADは常にアルミフレーム界をリードしてきた存在ですが、走り自体もCAAD13になってよくなっているというインプレも目にします。
なのであとはデザイン性が気に入るかどうかというところだけですね。