ロードバイクに乗るうえで、絶対に習得しなければならないのがパンク修理(チューブ交換)の技術です。
ママチャリの場合、パンクしたら自転車屋に持っていき、チューブにできた穴にパッチを貼ってもらうと思います。
ロードバイクの場合、ママチャリよりもはるかに移動距離が大きいため、パンクしたときにすぐ近所に自転車屋がある確率はほとんどありません。
そのため、自力で復旧できる技術が必要です。
またママチャリよりもはるかにチューブ内が高圧になるため、パッチ修理ではうまくいかないこともあるため、出先でのパンクはチューブ交換で対処します。
Contents
- 1 用意するもの
- 2 手順
- 2.1 リアのギアをトップ(一番重いギア)に入れる
- 2.2 リアのブレーキアーチを開放
- 2.3 バイクを逆さまにしてリアホイールのクイックを開放してホイールを外す
- 2.4 タイヤレバーを一本入れて、スポークに固定
- 2.5 最初のタイヤレバーから10センチくらい離れた場所に、もう一本レバーを入れる
- 2.6 タイヤを全周に渡り、片側だけ外す
- 2.7 チューブを取り出す
- 2.8 新品チューブを膨らます
- 2.9 バルブからリムに入れる
- 2.10 チューブをリムに入れる
- 2.11 タイヤを嵌める
- 2.12 バルブを押す
- 2.13 チューブが噛んでいないか確認
- 2.14 空気を入れる
- 2.15 リアホイールをフレームにセット
- 2.16 最終チェックポイント
用意するもの
・携帯用ポンプ
ホースが伸びるタイプがオススメ。
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・タイヤレバー
金属製はNGです。プラスチック製を買ってください。
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・チューブ
普段はサドブバッグに入れていますが、チューブを裸のままサドルバッグに入れるのはNG。摩擦でチューブに穴が空きます。ジップロックなどに入れておくのがポイント。
・Co2インフレーター&ボンベ
必ずしも必須ではありませんが、携帯用ポンプで適正空気圧まで空気を入れると汗だくになったり筋肉痛になります。
Co2があれば一瞬で8気圧まで上がりますのでオススメ。
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このTNIのものはバルブタイプになっているので、失敗しにくいです。
使いやすさはピカイチ。
手順
リアホイールがパンクしたと仮定して進めます。
リアのギアをトップ(一番重いギア)に入れる
画像は室内で撮ってますのでスタンド付きですが、外でやる時はまずリアのシフターをカチカチして、サドルを持ち上げてペダルを回してトップに入れます。
リアのブレーキアーチを開放
これをしないとホイールが外れません。
バイクを逆さまにしてリアホイールのクイックを開放してホイールを外す
あとでホイールを戻すときに、チェーンとスプロケットがどのようにかみ合っていたのかわからなくなる人がいますので、不安なら逆さまにしてホイールを外す前に画像を撮っておくと後からわかりやすいです。
タイヤレバーを一本入れて、スポークに固定
チューブのバルブから一番遠い位置に一本、タイヤレバーを入れます。
タイヤとリムの間にグイっと入れてタイヤに引掛けて、グイっとレバーを倒しましょう。
最初のタイヤレバーから10センチくらい離れた場所に、もう一本レバーを入れる
これでタイヤが一部外れました。一度タイヤレバーを抜いてさらに10センチ先にレバーを入れて少しずつタイヤを外していきます(手でも外せます)。
タイヤを全周に渡り、片側だけ外す
タイヤビートの片側は、リムに残したままでOK。この画像では左側はリムから外れていて、右側はリムの中に残っています。
チューブを取り出す
タイヤが片面すべてリムから外れたら、チューブを引き出します。
この際、バルブは最後に引き抜きますので、バルブから離れたところから徐々にチューブを引き出します。
タイヤとチューブが固着していることもありますが、パンクしたチューブは再利用しませんから普通に剥がして行ってOK。
新品チューブを膨らます
チューブが新円形になる程度に携帯用ポンプで空気を入れます。この際、入れすぎないこと。また作業性向上のため、一度膨らませたら一旦バルブ先端のネジを閉めて空気が漏れないようにします。
バルブからリムに入れる
バルブ部分をまず、リムに入れます。
チューブをリムに入れる
全周に渡り、チューブをリムに入れます。この際、チューブが捻じれないように注意。
タイヤを嵌める
両手の親指でタイヤビートを押し上げるようにしてタイヤを嵌めていきます。
この際、キツくてもタイヤレバーは使わないこと。レバーがチューブを傷つけてパンクします。
バルブから一番遠いところからタイヤを嵌めていき、バルブ部分は最後に入れます。
万が一硬すぎて入らない場合には、すでに嵌まっている部分のタイヤを中央に寄せるようにつまみます。またタイヤ全体を揉み解します。
中央に寄せるとタイヤが少し緩むので、そのスキに最後の部分を入れます。
バルブを押す
これがポイント!
バルブ部分はチューブが盛り上がっているので、タイヤとチューブが噛んでしまいます。噛んだまま空気圧を上げるとチューブが爆発します。
そのため、タイヤ内にチューブを完璧に嵌めこんで、噛み込みを無くす必要があります。
バルブを指でつまんで、タイヤ方向に数回押します。
ズボっという感覚があれば、チューブは完全にタイヤ内に収まりました。
チューブが噛んでいないか確認
空気圧を上げる前に、タイヤとチューブが噛んでいないか確認します。
タイヤの横から覗いて、チューブが見えたらアウトです。やり直してください。
空気を入れる
携帯用ポンプでやってもいいですが、Co2インフレーターをオススメします。
ボンベをセットすれば一瞬で8気圧まで上がります。
注意点としては、Co2はエア抜けが早いため、翌日にはタイヤがペッチャンコになります。
なので家に帰ったら一度空気を抜いて、普通の空気入れで入れなおすことです。
途中で自転車屋があったら、空気入れを借りるのもアリ。
リアホイールをフレームにセット
リアホイールをセットします。チェーンとギアの位置が分からなくなったら、最初にとっておいた画像でチェック!
最終チェックポイント
・ホイールはまっすぐ入っていますか?
・きちんと変速しますか?逆さまのままでペダルを回しながら、シフター操作して確認
・ブレーキアーチは閉じましたか?
・バルブ先端のネジは閉めましたか?
・路上にチューブなどゴミを残さないように!
携帯用ポンプには空気圧計付きのものなどもありますが、そういう商品は大きくなり持ち運びに不便です。
また、携帯用ポンプ付属の空気圧計は、あまり信用できる数字ではありません。
なのであくまで応急処置と割り切って、硬くなるくらいまで空気を入れて、途中で自転車屋があれば空気入れを借りてきちんとして空気圧まで上げるほうがいいと思います。
Co2インフレーターを持っていれば携帯ポンプが要らないかというと、そういうことはありません。
どっちも必要です。
最初にチューブを軽く膨らますときに、Co2だけだと空気が入りすぎて失敗します。
なので最初にチューブを膨らますのが携帯ポンプ、空気圧を上げていくのはCo2と考えましょう。
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