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チューブが裂けた!パンクの原因は?チューブが不良品??【質問いただきました】

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パンク時のチューブの穴について質問を頂きました。

10日ほど前に、インナーチューブを前後共にブチルからラテックスに換えました。
先日のライドでフロント側がパンクしてしまったので、パンクしたチューブを観察したところ、不可解な点がありました。
破損箇所の半分は真っ二つに裂け、もう半分は穴が空いたようになっていたのです。
これについて以下のような場合が考えられると思います。
1.取付け方が不適切だった
2.ラテックスチューブ特有の現象
3.購入したものが不良品だった

 

ちなみにパンクしたのは200mほどの坂を下り終え、
平坦な道に差し掛かった瞬間でした。

 

文章だけでは分かりにくい点もあるかと
思いますので、
必要であれば写真を添付して返信いたします。
お手数ですが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。





回答いたします。

チューブの状態

送られてきた画像はこんな感じです。

まず、慣れている人が見れば、画像を見ればほぼ原因はわかるかと思います。
状況確認のため、追加で質問を行いました。

この裂けた部分がタイヤ側なのかリム側なのか分かりませんが、予想としては

・組み付け時に噛み込みがあった→この場合、大きな破裂音がします。

・組み付け時にチューブが捻れた→レバー使うと起こりやすいです。

・リムの熱で溶けた→ブレーキを当て効きさせませんでしたか?

その後回答があり、ちょうどタイヤのビートがかかっている部分で裂けていること、パンク時に大きな破裂音がしたということですので噛み込みがあったということで確定です。

 

裂けた部分が黒ずんでいますが、ここでタイヤが噛んでいたのではないでしょうか?
タイヤとリムの間の摩擦で、タイヤの黒さが移ったのかなと(推測です)。

破裂音を伴うパンク

大きな破裂音を伴うパンクの場合、まず間違いなくチューブ組付け時にタイヤとチューブの噛み込みがあったと思っていいです。
正しく組付けられている状態で異物を踏んだとか、リム打ちパンクなどでは破裂音は起こりません。

 

破裂音というのは、銃声のような大きな音がします。

 

私も初心者時代にやらかしたことがありますが、この破裂音は本当に大きな音です。
私は破裂音で、歩行者を驚かせてしまったこともあるくらいです。

 

噛み込みは、組付け時にきちんと確認すれば防げます。

タイヤとチューブをセットしたら、空気圧を上げる前に一度タイヤの横を覗いて確認します。

 

一番噛み込みが起こりやすいのは、バルブのところです。
バルブの噛み込みを防ぐため、タイヤとチューブをセットしたら、一度バルブをタイヤ側に押すのです。

バルブを摘まんで、

タイヤ側に押す。

 

この時、噛み込みがなければ【ズボッ】とバルブが入る感覚がありますが、噛み込みがあればバルブがズボっと入りません。
もし噛み込みがあった場合、何度もバルブを押して【ズボッ】ってなるまで押します。

噛み込みは、走れる場合と即座に破裂する場合がある

噛み込みがあった場合、空気圧を上げていくと即座に破裂する場合もあれば、そのまま走れてしまう場合もあります。
私の感覚では、パナのR-AIRのような軽量ブチルチューブだと即座に破裂することが多い気がします。
空気を入れている最中に破裂するか、空気を入れて数分後に突如爆発みたいな。

 

ブチルチューブやラテックスの場合、即座に破裂することもあればとりあえずは走れてしまうこともあります。
とりあえず走れても、走行中に爆発します。

 

ラテックスについて誤解があるようですが、実は耐パンク性能はブチルよりも上です。
しなやかで耐パンク性能は高いのです。

 

ラテックスチューブでパンクした場合、スローパンクになることが多いのですが、このように噛み込みでパンクするとスローパンクではなく一瞬で空気圧ゼロになるわけです。
最悪の場合は落車します。

 

下り坂だったとは言え、その後の赤信号に備えて減速中だったらしく、落車はしなかったようですが、怖いですよね。
もしこれが時速60キロの峠の下りだったら??
もしこれが高速でのコーナーリングの最中だったら??

 

残念ながら爆死していたかもしれません。
なので質問者さんは運が良かったと言えます。

 

噛み込みが起こりやすいのは、このようなケースです。
・チューブレスリムにチューブを入れるとき
・硬いタイヤ、新品のタイヤの時
・ラテックスチューブなど薄いチューブの時
・タイヤレバーを使って入れたとき

 

チューブ交換って、甘く見ていると本気で危ないんですね。
自信がない人は、即座にプロショップなどに【チューブ交換の方法を教えて欲しい!】とお願いすべきです。
お金を払ってでもきちんと習得するべき技術です。

 

最近はユーチューブの動画を見て勉強する人も多いようですが、ユーチューブの動画は実は危険です。
というのも、やるべきことをしていない動画も見かけます。

 

鳴れている人ほど、タイヤ横から噛み込みの確認をしなかったりするのですが、私は今でもきちんと確認します。
大切なのは【走行中に爆死するような可能性をひたすら消すこと】です。

 

ロードバイクで走行中に爆発して死んだなんて日には、無念すぎて私には耐えきれません。

質問者さんはせっかくのラテックスチューブを10日程度でダメにしてしまい、もったいなかったですね・・・
私も初心者時代に何度も破裂させていますが、身銭を切って得た失敗談って実は大きいです。
【もう絶対にしないように気を付けよう】と思うからです。

 

この破裂したチューブを見たら、これ以後は【二度と噛み込みさせんぞ!】と思うでしょう。
これが高速走行中に破裂していたら、質問者さんは私にメールすることもなくあの世にいたかもしれませんしね。

 

何事も、失敗から得る教訓は大きいです。

チューブレスにすることもアリ

昨年マヴィックからロードチューブレスの新しい形ということでUSTホイールが登場しました。
チューブレスタイヤというのは、パンクしづらいので実は安全性が高いとも言えます。

 

まず、チューブがないので噛み込みは起こりません。
チューブがないので、リム打ちパンクも起こりません。
シーラントを入れているので、ちょっとの穴ならシーラントが塞ぎます。

 

ただ、クリンチャー用ホイールはクリンチャータイヤしか使えず、チューブレスタイヤを使うならチューブレス用ホイールを用意する必要があるので、お金はかかります。
ですが安全性という面では実は高いことも特徴です。

 

シマノだと廉価グレードでRS500というホイールがあります。

シマノのチューブレスホイールはタイヤの脱着が結構難しいです。
ナローリム(C15)なのも関係していると思います。

 

マヴィックのUSTは手でも脱着可能ということをウリにしているので、扱いやすさはUSTのほうが上です。

Mavic【マビック】Ksyrium Elite UST Clincher Tubeless Road Wheelset 2018

※サイクリングエクスプレスで買うと、シーラントは付属しません。

 

カンパニョーロやフルクラムも【2way-fit】という形でチューブレスホイールを出していましたが、一気に無くなってしまいましたね。
タイヤの脱着のしづらさでウケが悪かったのかもしれません。

 

クリンチャータイヤの場合、タイヤ交換やチューブ交換は簡単と言えば簡単ですし、難しいと言えば難しいのです。
甘く見ていると爆死する可能性もあるメンテナンスなので、タイヤ交換やチューブ交換の技術はひたすら練習したり、プロショップなどで教えてもらってください。

 

自力でタイヤやチューブ交換できない人は、正直論外です。
女性だと非力だということで苦手な人も多いのですが、そもそもパワープレーで嵌めるものでもありません。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2180

 

あとこういった簡単なパーツもあります。

https://roadbike-navi.xyz/archives/5369

 

こういったパーツを使うと、実は噛み込みは起こりやすくなります。
なので噛み込みがないかのチェックは念入りにする必要があります。




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