リムブレーキ用ホイールをハブだけ変えてディスクブレーキ用にするのは可能?

読者様から質問を頂きました。

読者様
読者様
先日、ロード歴の長そうな方とお話をさせていただいたのですが、昨今のディスクブレーキ化に対する話題になりました。
私も相手方もリムブレーキでしたので、新しい(欲しい)フレームを買い換えるとどうしても、ディスクブレーキになってしまうなぁ、機材も載せ変えができないなぁと言うような流れになりました。
しかし、その方が言うには「リムブレーキ用のホイールのハブを、ディスク用ハブに変えれば大丈夫だよ」と言われました。
その時に「あぁ、なるほど!」と、納得しましたが、使用用途が違うのに大丈夫かな?と思っているのですが、管理人様は、どの様に思われますでしょうか?

というお話です。

リムブレーキとディスクブレーキのホイールの違い

まずリムブレーキ用ホイールとディスクブレーキ用ホイールの違いから考えていきます。

ハブ

リムブレーキ用とディスクブレーキ用では、エンド幅とディスクローターが付くかどうかが違います。

リムブレーキディスクブレーキ
フロントエンド幅100mm100mm
リアエンド幅130mm142mm(135mmもある)

リムブレーキ用ホイールをディスクブレーキ用に変えるには、まず当たり前ですがハブをディスクブレーキ用にする必要があります。
ローターが付くかどうかとエンド幅が違うので。

リム

凄く大雑把にいうなら、リムブレーキ用ホイールにはリムにブレーキゾーンがあります。

ディスクブレーキ用ホイールには、リムにブレーキゾーンは必要ありませんが、あると不都合なのか?というと別にあっても構わない。
意味はないですがw

スポーク

見落としがちですが、リムブレーキ用ホイールとディスクブレーキ用ホイールでは、スポーク数が全く違います。

例えばマヴィックのキシリウムエリート。

キシリウムエリート(リム)キシリウムエリートディスク
フロントスポーク数1824
リアスポーク数2024

カンパニョーロのゾンダ。

ゾンダ(リム)ゾンダディスク
フロントスポーク数1621
リアスポーク数2121

カンパニョーロのボーラ。

ボーラ(リム)ボーラディスク
フロントスポーク数1824
リアスポーク数2424

で、リムブレーキ用ホイールの場合、基本的に少スポークでラジアル組です。

ディスクブレーキ用ホイールは、原則としてラジアル組禁止です。
しかも少ないスポーク数だとブレーキングの力に負けてしまうので成り立ちません。

現実的に不可能

完組ホイールの場合、フロントがこのように少ないスポーク数になっているため、リムもスポークの本数分しか穴が開いていません。
つまりはスポークを増やすことが不可能。

なのでフロントホイールは、根本的にディスクハブが手に入ったとしてもリムを使いまわせません。

また完組ホイールのハブは、基本的に市販されていないと思います。
キシリウムアリーとディスクのハブだけというのはたぶん注文出来ないので、汎用の手組用ハブを使うしかない。

そうなるとストレートスポークではなく首折れスポークになるので、スポークの使いまわしも出来ません。
なのでリアについても、リムだけ生かしてハブとスポークを新調するなら出来なくはないでしょうけど、思いっきり性能が下がる可能性も普通にあります。

完組ホイールを首折れスポークにした時点で、さほどいい効果が望めないというか。

もしリムブレーキで使っているのが手組ホイールで、スポーク数28とか32本であるなら、リムを生かしてディスクハブにして・・・というのは不可能ではないと思いますが、こっちもスポーク長が変わると思うのでスポークも交換。
手組でもラジアルで組まれていたら、スポーク長は変わりますし。
ハブが変わるだけでもスポーク長は変わりますし。

なので一定の条件下では出来なくはないでしょうけど、それなりにお金がかかる上に、ディスクブレーキ用ホイールなのにブレーキゾーンがあるという謎の見た目になり、性能的にも落ちる可能性もあるのでメリットが無い気がします。

素直に売ってしまったほうが

もしディスクブレーキ車に乗り換えるなら、素直にリムブレーキ用のホイールは売って資金にしたほうがまだマシな気がします。
とはいえ、大した値段にならない可能性もありますが。

前に相談があったケースですが、某社のハイエンドアルミクリンチャーホイールを売却したいという話。
定価15万くらいのアルミクリンチャー(リム用)でしたが、ヤフオク価格だと相場は5万円程度だったりします。

恐らくですがこの方、10万くらいで売れると踏んでいたのではないかと思うのですが、よほど状態がよくて5万円台後半になるかどうかというところになってしまうのが現実。

ヤフオクの過去の相場は調べればわかりますが、特にアルミクリンチャーだと大した値段にはなりません。

他にも例えば、カンパニョーロのボーラワン35。
定価は税別28.5万ですが、ヤフオクの相場だと9万円台になっていたりする。
だいたいは9万円台からで、高くても12万程度。

これもちゃんと理由があって、ボーラワン35の海外通販の相場は安いときは14万円台、普通だと16万程度ですよね。
中古に13万出すなら、新品を16万で買いたい人のほうが多くなりません??
そういうこと。

フルクラムのレーシングゼロも、定価は13.2万ですが、海外通販だと7万円台で買えたりする。
そうするとヤフオクの相場は・・・5万円台とかになってしまう。

国内で定価で買った人は、レーゼロなら税込み15万は出しているので、10万くらいで売れればいいやと思う人もいるでしょうけど、中古を10万で買うくらいなら海外通販で7万円台で買ったほうがいいわけで。

なので売っても大したお金にならないケースもありますが、それでも無理してリム⇒ディスク用に組み換えとかするよりはマシかなと思います。

まとめると、

管理人
管理人
ケースバイケースで出来なくはないけど、メリットがあまりない上に、出来ないケースも多い