CAAD13のPV,賛否両論ですけどねぇ・・・

先日公開されたCAAD13のPV。
道路交通法違反だろとか、道路使用許可取ってるに決まってんだろとか、こんな程度でイチイチ文句言うなとか、いろんな意見はあると思います。

ただ、個人的に思うことなんですが。



PVの真相はわかりませんが

PVはこちらです。

この動画で行われている走り方自体は、道路交通法違反です。
そこに異論がある人はいないと思います。

たぶんなんですが、前回の記事でも書いたのですが、

メーカーの責務って、絶対にあると思うんです。

こんな撮影で許可出るのかも怪しいですし、そもそも実際には走ってないのかもしれません。

こういうことなんじゃないですかね。
結局はCGなんじゃないかと。

道路使用許可についてですが、以下のような基準があります。

道路使用許可が必要な行為を行う場所を管轄する警察署長は、道路交通法第77条第2項の規定に 基づき①から③のいずれかに該当する場合は許可をしなければなりません。
1.現に交通の妨害となるおそれがないと認められるとき
2.許可に付された条件に従って行われることにより交通の妨害となるおそれがなくなると認められるとき
3.現に交通の妨害となるおそれはあるが公益上又は社会の慣習上やむを得ないものであると認められるとき

まず、3には該当しないですよね。
公益上、社会の習慣上やむを得ないには該当しません。

で、この動画の内容をすること、つまり右車線を走るとか、並走するとかをそのまんま申請出せば、1にも2にも該当しません。
メッチャ交通の妨害になっているでしょうし、交通整理などをしているとも思えないですし。
なのでこの内容で道路使用許可が得られるわけもないので、最初から思っていたこととしては、これは実際には走っておらず、CGの可能性はあるだろうなと思ってました。
なにせ影像には疎いもんで、加工についてはさっぱりわかりませんが。

なんですが、こういうツイートもあるんですよね。

これを見て、かなり驚きました。
この内容で大阪の街中を走り、この走り方で道路使用許可が出るんだと。

私もこういう動画の撮影はよくわかりませんが、恐らくはCGだろうということで、そういう場合でもまずは車にカメラ積んで、道路の撮影すると思うんですね。
その後、ローディが実際に走っているように加工するだけだと思っていたので、道路使用許可というのも車だけが走り撮影することの許可なんじゃないの?と思っていたのですが、

https://twitter.com/u_matsu/status/1151127052835098628

こういうツイートもあるので、なおさら真偽は不明です。
もちろん、同じ撮影だという証明は出来ないでしょうから、これもよく分からない話ですが。

正直CGだと思っていたので、本当に走っている動画なら、それはそれで驚きです。
驚きの中には、警察もよくこれで許可したなぁというほうが含まれてます。

ただし、ネット上にはさらに真偽不明な情報もあり、大阪府警に突撃して確認している方もいるそうです。
その情報だと、大阪府警が激オコみたいな話らしいんですが。
ソース不明の情報に云々言ってもしょうがないですし、詳しくはキャノンデールの発表を待つしかないですね。

問題はそこではないと思ってます

道路使用許可があったのかどうか、これは実際には走っておらずCGだとかは、そこが問題の核心ではないと思ってます。
要は自転車メーカーが、自転車の違反である内容を流してもいいのか?ということではないでしょうか?

映画なんか見ていると、道路交通法違反の案件なんかいくらでも出てくるでしょう。
それがイチイチ問題視されないのは、そもそも自転車メーカーとは関係ない映画ですし、フィクションだということが誰が見ても明らかだと言う前提だからではないでしょうか?

ネット上でもそうですが、自転車はマナーが悪い、という風潮は日本ではあることです。
その対象となる自転車はママチャリも含めてですが、車に比べて取締りが緩いせいもあり、無灯火や逆走、信号無視などの違反も多いです。
ロードバイクに対しても公道の邪魔だと考えているドライバーって多いですよね。

そういう土壌がある日本で、道路交通法違反になるような内容のPVを作るから、おかしくなるだけなんだと思います。
これが日本以外の国で撮影されたものであれば、もしかしたらさほど炎上しないのかもしれませんし。
日本以外の国の法律まで熟知している人も少ないですよね。

先日のGENTZの件でもそうですが、

新商品で気持ちはわからなくもないですが、すべきことはきちんとしてほしいと思っているので

開発者さんも自身のブログで書いているように、歩行者、とくにスマホ見ながら歩いているヤツが邪魔だから警音器でドカせたい、というのが開発のきっかけのようです。
正直なところ、歩道を見れば電動アシスト自転車に乗ったオバサンが、歩行者に向かって邪魔だとばかりにベル連打して通過してますよ。
本来は違法なことでも、日本においてはそれがさほど不自然ではない光景に見えたりします。

そういえば少し話は逸れますが、ずいぶん前ですが普通に歩いていたらベル鳴らされて、挙句に自転車に突っ込まれて倒された件、警察が言うには【避けないあなたも悪かった】ですからね。
警察官は、ここは駐輪場だから道路交通法の適用外で、ベル鳴らしても違反ではない、と言ってましたが、その後に合流した警察官の上司の方が、【いえ、道路と同じ扱いで道路交通法が適用されます】と普通に警官を論破してビックリしたこともありました。

駐輪場で自転車にぶつけられた話。

話が逸れましたが、ママチャリのおばさんとか普通に歩行者に向かってベル鳴らしてます。
だからそれが悪いことだとは思わず、警音器で歩行者に向かって鳴らせば、ロードバイクがもっと走りやすいよね、安全だよね、と考えてしまうわけです。
でも本来は違法行為。

ロード側の立場から見たら、警音器で注意喚起するくらいジェントルマンなんだ!と間違った感覚に陥るわけです。
そう考えてしまうのは、日本での法律を無視した現状からですよね。

ただ、問題なのは【メーカーがそれを勧めちゃまずいでしょ?】ということ。
本当は心の底から法令順守の考えを持つべきですが、建前上でも表向きは法令順守を謳ってないと、メーカーは炎上します。

サイクリングロードで、道幅いっぱいに広がっている学生さんがいたとします。
法律に則れば、警音器を鳴らすことも違反ですし、車両側が徐行や停止せよというのが道路交通法です。
せいぜい、声掛けして通してもらうくらいですよね。

男なら、じっと我慢して道が開くまで待つしかないというのが道路交通法になってしまいますが、ぶっちゃけた話で言いますと、心の底ではどいて欲しいと思うわけじゃないですか。
それをじっと我慢するしかないのが法律ですので、多くの人が警音器を鳴らさずに待つわけですが、そんなときにママチャリに乗ったオバサンは平気でベル鳴らしてどかすわけです。
おーい!と思うところはありますがね。

自転車メーカーが作ったPVの割には、この内容はよくないでしょ?というのが問題の本質だと思います。
道路使用許可については、キャノンデールが取っていると言っている以上は取っているんでしょうから。
よくこの内容で道路使用許可が取れたなというところには驚きますが。

CGなんだと思っていたんですけどね。
違うんですかね?
キャノンデールジャパンはこれについては何ら声明を出してないようですが、このユーチューブの動画の説明には、

撮影上の演出です。公道を走行する際は、十分安全を確認して走行してください。

と追記されています。
それが分かっているなら、サーキットなどで撮影したほうがよかったのではないでしょうか?
サーキットなら、好き放題走ってもらって構いませんし。

公道で道路交通法を遵守しているPVを作っても、正直つまらない動画にしかならないとは思うんですが、日本の現状を理解していればこのような内容では作らない気がします。

迷惑だと感じる人もいますし

このPVについては、賛否両論があります。
カッコいいPVだと感じる人もいれば、そもそもPVなんだからイチイチこの程度でグダグダいう問題ではないと考える人もいます。

許可を本当に取ったのなら、こういうPVはめちゃくちゃ好み。
(許可をとっています。マネしないでください。)みたいな文言を入れといてほしかったね。

その一方、道路交通法違反を助長させるような内容だと感じる人もいますし、

公道を
並走
中央車線を走行…
長年のキャノンデールファンですが
このビデオはまったく共感出来ません。悲しいです。

こういう感想を持つ長年のキャノンデールファンもいるようです。

こういう意見を持つ方もいるようです。

それな ロードって一般的に危険だと言われる走り方の方が楽しいしね!

こういう人が公道を走るのですから、サイクリストは注意してないと怖いですね・・・

どんな動画であっても賛否はどちらの意見も出るでしょうけど、これだけ【否】の意見が多く出ることはある程度予想されたと思うことですので、そこが残念な気がします。
いまさら炎上商法とかで注目浴びるような企業ではありませんし。
CAAD13は、この動画が無くても、多くの人が待ちわびていたアルミバイクですから。

近年、日本においては、道路交通法違反の自転車についてはしょっちゅうニュースになるほど、ある意味では社会問題化しています。
そういう見方をされるのが嫌で、厳格にルールを守って楽しんでいるサイクリストも多いわけで、そういうサイクリストからしたら受け入れ難い内容だった、というのが大きな問題なのではないでしょうか?

例えばですが、どこかのメーカーが生分解性プラスチックでボトルを作って、

このボトルは生分解性プラスチックで出来ているので、環境に負荷を与えません。
ロードバイクで走行されているときでも、安心してそのへんに投げ捨てても大丈夫です。

こんな広告出したら、即座に炎上するでしょう。
問題の本質はゴミを投げ捨てるという行為のほうであって、それが生分解性だから許容されるわけではないですよね。

CAAD13のPVも、【撮影上の演出です】ではなくて、そもそも日本の道路交通法に違反するような動画を、日本で撮影すべきではなかったということではないでしょうか?
言い方は悪いですが、これがかなりマイナーな小国で撮影されたなら、誰もそんな国の法律は知りませんから、突っ込みようがありません。
もしかしたらその国では合法な走り方なのかもしれませんし。

恐らく、多くの国ではこういう走り方は容認されないと思いますし、自転車メーカーが自転車違反をする動画はさすがにまずかったのだというのが私の見解です。

GENTZ,キャノンデールと立て続けに道路交通法違反推奨みたいで、どうもおかしな自転車業界ですね。
問題はこれを制作している途中で、内容がおかしいと思って進言できる製作者がいないことなのかもしれません。

これだって、

撮影しているときに、【それって違法じゃね?やばくね?】と感じられる人がいなかったのか。
自転車業界にいる方々が知らないというのはちょっと不思議です。




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コメント

  1. かっぱ より:

    私は映像の専門家ではありませんが、合成映像でない可能性はかなり高いと思います。
    PVの30秒あたりを0.25倍速でよーく観察すると、回転するスポークと、その向こうの背景が同時に見えてますよね。
    これを合成でやるのは、技術的に無理とはいいませんが滅茶苦茶めんどくさい(=人件費的な意味でカネがかかる)作業です。しかも、そこまでコストをかけてこだわる意味がない(笑)。
    まあ見立て違いだったら笑って許してください。。

    あと、駐輪場での衝突事故の過去記事ですが、暴行というより重過失傷害の方がしっくりくる気が。法律の専門家でもないので責任はとれませんが(笑)

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      私も映像は詳しくないですが、真相はどうなんでしょうね。
      駐輪場の件は、何ら刑事上の罪ではなく、単なる物損事故扱いです。
      人身ではない理由は、明確に怪我がないことです。

      これはかなり抗弁したのですが、ほかにもややこしい案件を抱えていてこんなことに構ってられない事情が当時はあったので、謝罪のみで終わりにしてますが。