スプロケットとクランクの数字の意味を教えてほしい。どれくらいの重さ(軽さ)?【質問いただきました】

初めてロードバイクを買おうとしている人から質問を頂きましたので回答いたします。
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ロードバイクを買いたくていろいろ調べているのですが、メーカーサイトを見ていると「クランク FC-5800 50/34」とか「スプロケット CS-5800 11-28」などと数字が書いてあります。
この数字が車種によって違うようなのですが、どのような意味があるのでしょうか?
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回答いたします。

数字=歯数

クランク、スプロケともに【数字】が書いてあることが一般的です。
この数字ですが、歯数と言います。

歯数は50Tなどというように、【T】という単位で表します。

クランク

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こちらはFC-5800、つまりは105のクランクです。
クランクにはチェーンが引っかかる凹凸がありますが、これを【歯】と呼び、一枚のギア板に何個の歯があるかを示す数字が【歯数】です。

クランクの場合、上の画像で言うならば手前側に【大きな直径のギア板】があり、その奥に【小さな直径のギア板】があります。
このクランクをロードバイクに装着したときに、大きなギア板が外側に来るので、大きいほうを【アウター】、小さいほうを【インナー】と呼びます。

【クランク FC-5800 50/34】という表記があった場合、まずはクランクの品番としてはFC-5800、つまり105のクランクであることがわかります。
その上でアウターの歯数が50、インナーの歯数が34ということがわかるわけです。

クランクの歯数はほかにも53/39、52/36というのもあります。
クランクの歯数については、数字が大きくなるほど【重たいギア】になります。
なのでクランクが53/39がついているのと、50/34が付いているのでは、前者のほうが体感的には重たいギアとなると考えていいです(リアのことは一旦無視して)。

ちなみにですが、アウターとインナーの歯数の組み合わせは、現実的には53/39、52/36、50/34のどれかしかできないと考えていいです。
組み合わせを変えて53/34などは事実上不可能です。

これの理由はこちらをご覧ください。

スプロケット

スプロケですが、CS-5800と書いてあるのは品番です。
105グレードのスプロケという意味になります。

105はリア11速あるのですが、スプロケのギア板が11枚あります。
そのうち、一番直径の小さいギア板と一番直径が大きいギア板の歯数を表記したものが【11-28】となります。

スプロケの場合、歯数の数字が小さいほど重たいギアで、数字が大きいほど軽いギアです。
クランクの時とは逆になります。

なので【11-28】という表記があれば、【一番重いギアが11Tで、一番軽いギアが28T】という意味になります。

スプロケの場合はいろんな組み合わせがあり、105グレードならば11-32とか12-25というのもあります。

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11-28に比べて、11-32というスプロケは【一番重いギアは11で一緒だが、一番軽いギアは11-32のほうが軽くなる】と言えます。

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11-28に比べて、12-25というスプロケは【一番重いギアは11-28のほうが重いが、一番軽いギアは11-28のほうが軽い】という意味です。

ここで注意なのは、11-32でも12-25でも、105のスプロケならばギア板は11枚しかありません。
11段階にしか変速できません。

歯数の構成を見ていくと
11-32  ⇒ 11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32
12-25  ⇒ 12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25

わかりやすくお互いの14⇒15までの構成を見てもらえばいいのですが、
11-32・・・・14-16-18-20-22-25
12-25・・・・14-15-16-17-18-19-21-23-25

11-32のスプロケは14⇒25の間に6枚のギアがあり、隣のギアとの差は2Tもしくは3Tです。
12-25のスプロケは14⇒25の間に9枚のギアがあり、隣のギアとの差は1Tもしくは2Tです。

STIをカチッと操作して変速した場合に、12-25のスプロケだとわずかなギアの変化が付けやすいという意味です。
その代わり、11-32のスプロケよりも軽いギア自体が存在しません。

なので12-25というのは平坦向き、剛脚向きと言えるでしょうし、11-32のスプロケは激坂向きと言ってもいいかもしれません。

数字と体感する軽さ

体感という表現を使うと、人それぞれなのでかなり難しいです。

例えばなんですがクランク50/34、スプロケを11-28だとして速度の目安を見てみましょう。
ロードバイクでは、ケイデンスという概念があります。
ケイデンスというのは、1分間にペダルが何回転するかの指標で、ケイデンス90前後が最も効率的と言われます。

なのでケイデンス90でそれぞれのギアを選んだ時の速度を見ていきます。(タイヤは25cを想定)

50 34
11 51.7キロ 35.1キロ
12 47.4キロ 32.2キロ
13 43.8キロ 29.8キロ
14 40.6キロ 27.6キロ
15 37.9キロ 25.8キロ
17 33.4キロ 22.7キロ
19 29.9キロ 20.3キロ
21 27.1キロ 18.4キロ
23 24.7キロ 16.8キロ
25 22.7キロ 15.5キロ
28 20.3キロ 13.8キロ

ここで解説ですが、一般的にはフロントは平坦なところではアウター(50T)のほうを使います。
インナー(34T)というのは、登りで使うものです。
平坦ではほぼ使いません(別に使ってダメではないですが)。

なので平坦なところ基準でいうと、アウター(50T)です。
ロードバイクで平坦なところを走る分には、初心者さんなら30キロ前後で走っていると思います。
そのときに使うリアのギアは17~21くらいでしょう。

フロント50でリアを28にした場合、速度は20キロくらいしか出ていません。
20キロというとママチャリくらいの速さです。

これがどれくらいの軽さかというと人ぞれぞれ感じ方が違うので答えにくいですが、ほとんどの人はリアについては11-28がついていれば十分でしょう。

完成車をギア比で選ぶのはナンセンス

初めてロードバイクを買おうとする人で、良く調べている人に起こりがちな問題なのですが、完成車のクランクとかスプロケの歯数をみて、そこも完成車選びの判断基準にしている人がいるようですが、これはナンセンスだと思っています。

というのも、クランクもスプロケも、後から変えることは可能です。
そして言えることですが、ロードバイクは完成車スペックのまま永久に乗り続けるものでもなく、買って乗りこなしていくうちにパーツを変えて【自分が乗りやすいように】変えていくものだと思ったほうがいいです。

あと、理屈の上ではフロント53/39、リアは11がついているスプロケを選べば、最もギアが重い組み合わせになります。
とにかく速くしたいから、とこれを求める初心者さんがいるのですが、よーく考えてみましょう。

フロント53、リア11の場合、ケイデンス90で回せば速度は54.7キロになります。
一方、フロント50、リア11の場合、ケイデンス90だと51.7キロになります。

見ればわかると思うのですが、初心者がこんな速度は出せません。
初心者さんにありがちな間違ったロードバイクの乗り方で、【一番重いギアにすれば40キロ弱出ている】という人がいます。
そういう場合、理想的な【ケイデンス90】よりもはるかに低いケイデンスになっているわけで、要は【きちんと回せていない、重すぎるギアを使っている】というだけです。

ほとんどの完成車はフロントは50/34、レーススペックのバイクだと52/36だと思います。
スプロケは11-28くらいが標準的で、車種によっては11-32がついてくることもあります。

私が乗っているLOOK765も、完成車スペックではスプロケは11-32でした。
私の場合、何年もロードバイクに乗って慣れていますので、自分には32は不要と考えていましたので購入時に11-28に変更してもらっています。

完成車スペック 変更後
ブレーキ BR-R451 BR-5800

(105)

クランク FC-RS500 FC-6800

(アルテグラ)

カセット 105

11-32

105

11-28

ホイール RS010 キシリウムエリート

でもこれを、【余計なお金かけないように、11-28がついているバイクから選ぼう】などと考えるのはナンセンスです。
あくまでもロードバイクはフレーム基準で考えるべきで、それ以外の部分は気に入らなければ後から変えればいい話です。

初心者さんの一台目選びでは、正直なところクランクとスプロケの歯数については全くと言っていいほど気にしなくてもいいかと思います。
買って、何度か乗ってみて不満があればスプロケなどを変えればいいし、不満がなければそのまま使えばいいし。
要は乗ってみないと、あなたにとって不満があるのかないのかはわかりません。

なのであまり気にしなくてもいい項目だと思います。
もちろん、2台目以降のロードバイク選びなら、自分好みの歯数はあなた自身がわかるはずですから、それに応じて選べばいいです。




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