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ワイドリムに23cタイヤを使うと、剛性が上がる?【質問いただきました】

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ワイドリムとタイヤ幅について質問をいただきました。

ちょっと聞いた話で、その理屈がよくわからないところがありまして、失礼ながら管理人さんのご意見をお伺いしたくメールしました。

ある人から「ワイドリムに23cを使うと、ナローリムの時よりも明確に剛性が上がり、コーナーリングがよくなる」と言われました。
ワイドリムのほうがナローリムよりも横剛性が高いのかなと思うのですが、いろいろ突っ込んで質問しようとしたところ、俺が試してきたんだから間違いないと言われて、これ以上教えてくれない気がしたのでやめました。

ワイドリムに23cは推奨外だと思いますが、推奨外をわざわざ選ぶほどメリットがあるのでしょうか?
また、ワイドリムに25cを組み合わせたほうが、コーナーリングに強そうな気がするのですが、どうでしょうか?





回答いたします。

うーん・・・

メーカーがワイドリムに傾いているのは、ヨーロッパなどで日本よりも舗装状態が悪い道路を走るには、25cにしたほうがクッション性がいいというところから始まり、転がり抵抗的にも25cのほうが有利だというのがスタートです。
そして。空力的な問題から、25cタイヤにはワイドリム(C17)を組み合わせたほうがいいというところから、現在はワイドリム&25cタイヤが標準的になっています。

 

ワイドリムは副次的な効果として、横剛性も上がるといわれたりしますね。

 

ただ、質問者さんが説明を受けた内容だけだと、ちょっと意味が分かりづらいですね。
剛性が上がるという設営を受けたそうですが、おそらくは横剛性の話なんだろうなと予想できますが、失礼ながら説明が雑な気がします。

コーナーリングでの限界というのは、タイヤ自体のグリップ力、ホイールの主に横剛性が関わります。
この説明が、タイヤは23cで固定という条件なのか、ワイドリム時に25c前提で話しているのかがよくわからない気がします。

 

一般的に、ワイドリムに23cは推奨外とされています。
これは以前に当サイトでも少し触れたことがありますが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/1573

 

一応、ワイドリムに23cタイヤは推奨外になっているのですが、実際のところ、ワイドリム&23cで運用している方ってそこそこいます。
構造的な面からしても、ワイドリムに23cを使ったからタイヤが外れるという可能性は極めて考えにくいです。
空気で圧をかけて、フックで固定していますので。

 

こういう組み合わせで使う人がそこそこいる理由ですが、恐らくは日本の舗装状態を考えたときに、23cのクッション性で十分だから、という点が大きいのではないでしょうか?
日本の舗装状態は良すぎるので。
太いほうが転がり抵抗が低いというのもあるんですが、これは1つ条件があり、【同じ空気圧で比較すると】です。
一般的に、太いタイヤのほうが空気圧は下げるので、個人的には転がり抵抗の話については、さほど変わらないのではないかと思ってます。

 

推奨外ですが、最近は多くのショップで【23cでも大丈夫】と説明しているようです。
ROVALなんて超ワイドリムですが、一度スペシャライズドに聞いたら、推奨は22c以上だそうです。
http://roadbike-navi.xyz/archives/4833

 

ビートフックの形状を見直していたりするので、必ずしもリム内幅の1.4~2.4倍まで、というわけでもないそうです。
(基本はメーカーの指定に従ったほうがいいですが)

ちょっと何を言いたいのかよくわからないので

コーナーリング重視なら、ワイドリム&25cタイヤでいいんじゃないのと思いますし、わざわざワイドリム&23cタイヤにする理由が思い浮かばないので、そもそも質問者さんが受けた説明がどんな意味を持つのか、ちょっとわかりません。
受けた説明がいろいろ省かれている気がするのですが、そもそもワイドリムにしたから必ず横剛性が上がるとも限らないので、このあたりはホイール次第という面が大きい気がします。

 

ワイドリムということは、当然リム幅が広いので、23cタイヤを使ったとしても、タイヤ幅は23mmにはなりません。
広いリムに狭いタイヤを嵌めるわけなので、ちょっと横にタイヤが広がります。
なので接地面はやや広がるでしょう。
なので厳密に言うと、転がり抵抗自体は増えているのではないかと思うのですが、そういう実験データは見たことがないですね。

 

それが【コーナーリングで違う】とか【剛性が上がる】と表現しているのかもしれません。
ただ、それなら素直に25cタイヤでいいんじゃね?とも思ったりします。
最近の25cタイヤは、23cに比べて重量的にも大きな差ではありませんし。

俺が試してきたんだから間違いない

ちょっと話は変わりますが、昔のプロ野球のスカウトって、いわゆる眼力だけに頼った手法でアマチュア選手を評価していた時代があるそうです。
プロ野球では、どの選手をドラフトで指名するのかについてスカウト会議が開かれますが、ベテランスカウトが【俺が見たんだから間違いない】と言いきってしまうと、若手スカウトはそれ以上話が進まなくなるものです。

 

今は選手評価のために、誰もが数値化出来るツールを用いて、ベテランスカウト、若手スカウトなどが出した数字の平均で、その選手を評価するようなシステムを採用していることが主流のようです。

 

何を言いたいかというと、【俺が試してきたから間違いない】ということを言ってしまうと、何ら説得力を持ちません。
そもそもお前は誰なんだ?というのもありますが、理論的評価ではなくて、主観的評価100%に変わってしまうからです。

 

雑誌でもネットでも、フレームやホイールなどについてのインプレ記事があります。
インプレ記事の中でも、インプレライダー同士で真逆のことを書いていることもあります。

 

インプレって主観的評価100%なので、他人が出した評価と同じ感想を持つかどうかは、全くもって未知数です。
なのであまり参考にならないことが多いわけです。

今回の質問者さんは【いろいろ突っ込んで質問しようとしたところ】とあるように、乗った感想についての理論的評価を知りたかったわけですが、それに対して、

俺が試してきたから間違いない

主観的評価100%で返答しているので、聞いているほうとしてはモヤモヤするのではないでしょうか?

 

世の中、全てのことが解明されているわけでもありませんし、立てた理論が正しいかどうかはわかりませんが、試乗などで乗ってみて、何かしら感想を持つと思うんです。
速いなとか、振動吸収性がいいなとか、その程度のことであってもいいのですが、そういう感想だけで終わらせずに、試乗したバイクをよーく見て、どこに秘密があるんだろう??と考えてみることも面白いと思ってます。

 

そうすると、いざ自分が乗っているロードバイクのパーツを変えようとしたときに、何かしらのヒントになることもあるでしょう。
また、いろんなロードバイクに試乗したときに、【そういえば、自分が好むフレームって、だいたいこうなっているものが多いな】などと何かしら気が付ける要素があるかもしれません。

 

ちょっと話が逸れましたが、今回の質問は、私にとっても考えさせられるものでした。
ワイドリムだから必ず横剛性が上がるというほど単純でもないので、この条件だけだと雑な気がします。




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