サドル高って難しいところだと思うのですが、どうも計測方法についてはおかしいと思ってまして。

ロードバイクで走る上で、ポジショニングって大切ですよね。
ポジショニングがしっかり出てないと、どんなにいいロードバイクでも気持ちよく走れません。

ポジショニングの中でも、まず最初に決めるのがサドル高です。
サドル高の決め方は、まあいろいろあります。
一般的に多く用いられる方法は、股下を計測し、それに係数を掛けてサドル高を計算するもの。

でもこの方式、どうも自分にとっては納得いかないわけで。

サドル高という数字

何らかの係数などを使って、股下×〇×などでサドル高を計算しますよね。
そこで出たサドル高って、BB中心からサドル上面までの距離(シートチューブに沿って)になります。

私この計算方式、どうもおかしいといつも思っているのですが、なんでクランク長って考慮に入れないんでしょうか?
そこがずっと疑問なんですね。

サドル高って、先ほども書いたように、BB中心~サドル上面(シートチューブに沿って)です。
それと同時に、ほとんどのクランクって長さの単位は2.5mm刻みですよね。

よく、クランク長の決め方は、身長の10分の1などと言われます。
これ自体に何の根拠があるのかわかりませんが、身長170センチであれば、クランク長170mmということでしょうか。

サドル高の決定には、よく係数が用いられます。
その係数も、正直なところバラバラでして、

・0.875
・0.860
・0.893

などなど、様々な数字がネット上には転がっています。

ちなみにですが、股下75センチだと仮定した場合、係数の小さい0.860と係数が大きい0.893を見てみると、

係数 サドル高
0.860 64.5cm
0.893 66.97cm

2センチ以上サドル高が変わってしまいますw
で、ちゃんとこういうことにも対処できるように、

いろんな人
いろんな人
初心者は小さな係数推奨

いろんな人
いろんな人
計算で出たサドル高は目安であり、そこから微調整して決定する

このように、逃げとも言えるセリフを用意していますw

係数自体は小数点以下第3位まで出ているような数字なのに、計算されたサドル高はあくまでも目安です!というのがどうにも気持ち悪いんです。
小数点以下第3位まで出ている係数なので、すごく根拠のある数字のように思えてくるのですが、計算結果は目安に過ぎません!って、だったら何で計算したのよ?と思うのは私だけでしょうか?

そもそもですが、係数にバラツキがある時点で、お察しなのかもしれません。

GCNの動画では、股下から105mm引くという計算でサドル高を出しています。

この数字、最近比較的多く見られる気がするのですが、どういう根拠で出た数字なんでしょうかね?
股下を計測すれば人それぞれ違うわけですが、サドル高の計算に用いるのは、みんな共通で105mmというところに、どんな信憑性がある数字なのか不思議に思ってみています。
よっぽど、掛け算で出す数字のほうが、理にかなっていそうな気もするのですが、掛け算で出すための係数は人それぞれ違う数字言ってますしね。

いろんな人
いろんな人
計算で出たサドル高は目安であり、そこから微調整して決定する

クランク長も加味して決定するべき

サドル高の決定のための計算は、股下を計測したあと、掛け算だったり引き算することで得られます。
しかしあくまでも計算で出てきたサドル高は、BB~サドル上面までであって、クランク長が一切加味されていません。

クランク長は各グレードごとに以下のように設定されています。

160 162.5 165 167.5 170 172.5 175 177.5 180
デュラ

R9100

アルテ

R8000

105

R7000

ティアグラ

4700

ソラ

R3000

クラリス

R2000

デュラエースがもっともクランク長のラインアップが多いですが、ソラ、クラリスあたりだと3つしかありません。
しかも5mm刻み。

デュラエースのクランクだと、一番短いので165mmです。
身長150センチの人も、160センチの人も、恐らく同じクランク長165mmを使うでしょう。

股下比率といって、日本人の平均があるのですが、

股下比率 = (股下 ÷ 身長) × 100

です。
日本人男性30代くらいだと、股下比率の平均は45.71だそうですが、身長150センチの人と160センチの人の股下を計算から出すと、

身長 股下
150センチ 68.565センチ
160センチ 73.136センチ

あくまでも平均となる股下比率から出した数字ですが、股下はこのようになります。
ここに、サドル高の計算をしてみると、

身長(股下) 係数0.860で計算 マイナス105mmで計算
150(68.565) 58.966センチ 58.065センチ
160(73.136) 62.90センチ 62.636センチ

係数の掛け算と、マイナス105mmって結構近い数字が出てますね。
ただそこが問題ではなく、平均的な股下比率から割り出すと、サドル高は身長150センチの人と160センチの人で、4センチ程度変わるということです。

しかし、クランク長165mmが最も短いデュラエースを使うなら、恐らくはどちらの人も165mmでしょう。
このケースでは同じクランク長だろうというところで考えていますが、ペダリングを考えた場合に、要は上死点と下死点をスムーズに通過しながらもパワーを出せるところにサドル高をセットしたいわけで。
クランク長を無視してサドル高を決めるということ自体に、なんか信憑性が無い気がするんですね。

身長168センチくらいの人だと、クランク長が165mmの人もいれば、167.5mmの人もいれば、170mmの人もいるかもしれません。
たかだか2.5mmの差とはいえ、結構大きい数字だと思うんですね。

クランク長167.5mmについてはデュラエースしか設定が無いので、フレームメーカーとサイズにも寄りますが、アルテ完成車を買った場合に、クランク長が165mmが付いてくるケースもあれば、クランク長170mmが付いてくるケースもあるでしょう。
股下計測から係数を掛け算や引き算で出すサドル高さの場合、クランク長次第で5mmもペダルまでの距離が変わるわけで、5mmって結構大きな差だということはロードバイクに乗りなれている人ならわかると思いますし、クランク長を加味しないサドル高さの決め方ってどうも納得したことがないのですが、何か理由があるのでしょうか?

強いて言うならば、

いろんな人
いろんな人
計算で出したサドル高は、目安に過ぎず、そこから微調整して決めるからね。

ということなんでしょうけど、その割には小数点以下第三位まで出ている係数だったり、マイナス105mmという結構リアルというか具体的な数字であることが不思議に思っています。

そういうわけで

サドル高を決めるときに、係数の掛け算だったり、引き算だったりで数字を求めると言うこと自体は否定しません。
ですが、

いろんな人
いろんな人
計算で出たサドル高は目安であり、そこから微調整して決定する

要は絶対的な数字ではないんですね。
で、昔からあるサドル高の決め方で、

管理人
管理人
ペダルをサドルから最も遠い位置に置き、足が伸びているかわずかに曲がっているあたりのサドル高

というのがあります。
最もサドルから遠い位置と言うのは、ここではなくて、

こっちです。

シートチューブの延長上ですね。

もしくはこっちの位置にペダルを置いて

膝が伸びきった状態で、踵がペダルに付くくらいのサドル高、という決め方もあります。

これらの場合、一番の利点としては、クランク長を加味しているという点だと思うんですね
クランク長次第でサドル高も変わってしかるべきという考えですね。

ただ、計算して数字で出てきたほうがより科学的な雰囲気だけは出ています。
でも全然科学ではないというか、係数もバラバラで根拠も不明、そして

いろんな人
いろんな人
計算で出たサドル高は目安であり、そこから微調整して決定する

これに尽きるわけです。
だったら計算して詳細な数字を出す必要があるのか?という問題があります。

同じくらいのフレームサイズの完成車同士でも、フレームメーカーによって、付いてくるクランク長が違う場合があります。
A社だと167.5mmが付いてきたのに、B社だと170mmが付いてきたなど。
だからこそ、サドル高合わせは、数字で出すよりも原始的な方法、跨って足を伸ばして・・・というほうが、合いやすいのではないかと思ったりするわけです。

まあ、計算式で出しても、跨って足を伸ばして合わせても、結局は走ってみて微調整が必要なんですけどね。
どんなサドル高の合わせ方であっても、要は目安に過ぎないということです。
計算して出てきた数字を鵜呑みにするのも間違いかと。

ただ、自分にぴったりのサドル高を計測しておくというのは、結構役に立ちます。
特に、試乗会に行ったときですね。

管理人
管理人
サドル高は〇×センチで!

とスタッフさんに告げれば、そのとおりに再現してもらえます。
試乗会の場合、次から次へと試乗希望者がいるので、厳密な合わせ方はしてくれませんが、サドル高を数字で伝えれば、スムーズにいくことが多いかと。

間違っても

管理人
管理人
お、お任せで!

なんて言ったら、スタッフさんも困惑しますw

ちなみに試乗会のようなものは、あまり自由に走れないのでオススメしていませんが、ショップで常時置いてある試乗車に乗る場合、自分のバイクに乗っていけば、そのとおり再現してくれるところって多いですよ。
試乗を希望すれば、【このとおりのポジショニングに合わせますね】なんて言われたりします。

いろいろとサドル高の計算方法はあると思いますが、一番大切なのは、その数字は単なる目安に過ぎないということです。
プラスマイナス1センチ程度、実際に乗ってみて変わる可能性もあります。
人間、人それぞれ違うわけですから、【同じ係数を掛け算する】とか【同じ数字を引き算する】ということ自体は、なんとなくの目安を探っているだけにすぎないのです。