ロードバイク完成車を買うと、いわゆる鉄下駄ホイールが付いてくることが、99%くらいは確実だと思います。
40万くらいの完成車でも、ホイールはシマノ完組の最下層、RS100がついてくることが多いです。
さて、当サイトでは、そういう鉄下駄ホイールからグレードアップするなら、
最低でもゾンダ、ゾンダ以上を買ったほうがいい
このように書いてます。
これには、理由があります。
鉄下駄ホイールとは
いわゆる鉄下駄ホイールの場合、前後合わせて2キロ超えなんてことも珍しくはありません。
シマノ完組のRS100がついているなら、まだマシなほうです。
RS100のスペックはこちら。
F重量 | 827g |
R重量 | 1105g |
総重量 | 1932g |
スポーク数 | 20・24 |
リム幅 | C17 |
ちなみにスポークはJベンドです。
前にあった、RS010のワイドリム版でして、RS010よりもワイドリムになった分、さらに重さが増したという一品。
メリダのホイールとかだと、それこそ前後2200gくらいだったりもします。
で、こういうホイールって、基本は初心者用です。
初心者が無茶な乗り方しても壊れにくいように、無駄にリムが分厚くなっていたりするので、まずリムはクソ重いのが特徴。
シマノ完組みなら、まだ少ないスポーク数ですが、これがメリダ純正とかになってくると、スポーク数も増えるのでどんどん重くなりますね。
で、鉄下駄ホイールの定義ですが、ローハイトリムなのに前後合わせて1800g越えていれば、まあ鉄下駄扱いでいいかと。
ゾンダであっても、エントリークラス
Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット
ゾンダというホイールは、カンパニョーロが出している名作の定番ホイール。
カンパニョーロとフルクラムは同じ会社なので、ゾンダと同じクラスにフルクラムだとレーシング3があります。
で、ゾンダが前後あわせて1596g、レーシング3が1560gなんですが、これらのホイールであっても、リム重量自体はさほど軽いわけでもありません。
ナローリム時代のゾンダのフロントリムで460gくらいはあったので、ワイドリム化している今はもうちょい重いくらいでしょうか。
先ほどの鉄下駄ホイールだと、リム重量は550gくらいはあると思ったほうがいいです。
で、リムが片側だけで100gも軽くなったら、多くの人は走ってみての違いを感じ取れます。
おー!すげーぜゾンダ!という奴ですね。
なんですが、中には、鉄下駄⇒ゾンダでも、

こういう感想を言う人って、実はそこそこいるんですね。
たぶんですが、鉄下駄⇒ゾンダに変えた人の(たぶん)10%くらいは、こういう風に【全く違いがわからん】というのです。
前後2200gの鉄下駄から、前後1596gのゾンダに変えても、分からないという声は一定数出ます。
これがそれより下のランク、例えばフルクラムのレーシング5とか、シマノのRS500(旧アルテグラ)になると、もっと

こういう声が増えます。
で、鉄下駄⇒ゾンダに変えて、10%(もうちょい多いくらいかも)は違いが分からないと言う。
これがさらに下のランクになると、違いが分からない率がどんどん増えていくので、それならまだゾンダあたりが最低ラインかなというところです。
カンパニョーロ、フルクラムの全てのホイールを見ても、作り自体も【最低限がゾンダ、レーシング3】なんですよね。
具体的に言うと、ゾンダやレーシング3以上は、ハブ緒ベアリングがカップ&コーン。
レーシング3以上は2:1組だけど、それ以下は違う。
リムも、ゾンダ、レー3あたりからはまだ普通くらいの重さだけど、そこから下はさらに重くなる。
メーカーも、明確に作りとして【最低でもゾンダ、レーシング3】というメッセージが出てます。
ちょっとややこしいのがシマノRS500でして、このホイール、なぜかリム重量自体はゾンダよりも軽いのです。
フロントリム重量でも、ゾンダより20~30gくらい軽かったりします。
ただ両者を比較すると、走り自体はゾンダのほうが軽いです。
これの一番の理由は、RS500は剛性が低いということが挙げられます。
ゾンダ自体も剛性は高いほうではありませんが、RS500(旧アルテグラ)については、ホイールの剛性は結構低めです。
というよりも、シマノホイール全般に言える傾向なんですが・・・
もう一つ言うと、RS500については、チューブレスで使ってなんぼのホイールなので、クリンチャー運用しかしない予定なら、候補から外したほうがいいと思います。
RS500はチューブレスレディではなくチューブレスホイールなので、タイヤが嵌めにくいのでいろいろ面倒。
知っている人の中には、鉄下駄ホイールからシマノデュラエースC24に変えても違いが分からなかったと言う猛者もいます。
さすがにそれも鈍感過ぎる気がしますが・・・
ちなみに、ゾンダやレーシング3と同じくらいのランクに挙げられるキシリウムエリートですが、こちらはリム重量が一揆人軽くなり、剛性もほどほどに十分なので、キシエリまで行けば多くの人が違いを感じ取れるかと。
せっかく金出すのだから
ゾンダであっても、定価ベースなら7万くらいですし、海外通販でも4万くらいでしょうか。
それだけお金出しても変化がわからないなら、それなりに悲しい話になってしまいます。
で、明確に違うなと感じたいなら、アルミホイールならレーゼロ、シャマル、キシリウムプロなどアルミスポーク系を買ったほうがわかりやすいですし、それこそボーラとかカーボンディープに行くと、かなりの違いを感じ取れるはず。
まさか、完成車付属の鉄下駄とボーラの走りの差を感じ取れない人がいるとは考えにくい。
Fulcrum – Racing Zero (レーシングゼロ) LG クリンチャーホイールセット
かといって、いきなり20万とか30万とかホイールに注ぎ込む勇気が出ない人も多いでしょう。
そういう中で、ゾンダやレーシング3は、価格と性能のバランスでいうとかなりよかったりするのと、カンパやフルクラムも、これより下のランクになると、明確に作りを分けてます。
キシリウムエリートでも、その下のキシリウムになるとリムが重くなります。
キシリウムエリートとキシリウムプロはリムが同じで、フロントリムも410g程度と軽量。
ホイールに関しては、出したお金にある程度比例して性能差が分かりやすいので、鉄下駄ホイールからの交換なら、最低ラインをゾンダ、レーシング3にしておいたほうが無難だと思います。
Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット
コメント
いつも為になる記事をありがとうございます。
楽しく閲覧しています。
海外通販の事ですが、wiggleで3月6日にボーラwto45を優先配送で注文しました。
優先配送だと大体1週間程度で届くらしいのですが、追跡を確認しても全く到着する気配がないので問い合わせると、やはり新型コロナの影響で配送のメドがたっていないようです。
当たり前ですが、新型コロナはこんなとこにも影響あるんですね。
ブログのネタになるかなと思いメールしました。
コメントありがとうございます。
そんなところも影響出ているんですね。
私もアマゾンでナルーマスクを注文しましたが、3月4日に注文して、まだ来ませんw