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最近のトレンドは【ドロップシートステイ】に。どんなメリットがあるのか?

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近年、ロードバイクのフレーム形状は大きな変化を遂げていますが、その中でも特筆すべきなのは【ドロップシートステイ】です。
こちらはキャノンデールのスーパーシックスですが、

 

シートステイの交点が下がっているのが特徴です。
これにはどのような効果があるのでしょうか?

ドロップシートステイ

まずは、伝統的なフレーム形状。

こちらがドロップシートステイ。

このようにシートステイを下げる理由としては、

シートチューブをわざと動かしやすくする効果と言われます。
シートチューブの先には、シートポストを介してサドルがあるので、【わざとシナリを大きくして、振動吸収性を上げる】という効果ですね。

 

それと同時に、フレームを後ろから見るとこうなります。
まずは伝統的なフレーム形状。

こちらがドロップシートステイ。

シートステイが短くなるので、横剛性を上げていると言われます。
単純に、リア三角が小さくなるという点でも、小さいトライアングルで駆動剛性を上げるわけです。

 

なので端的に言うと、ドロップシートステイの効果というのは、こうなります。

状態 効果
シートチューブをシナリやすくする 振動吸収性の向上
リア三角を小さくする 駆動剛性の向上

なのである意味では凄いことというか、メリット満載とも言えます。
空力に関しても、シートステイを下げたほうがいいのだとか。

見た目については

だいぶこのドロップシートステイについては見慣れてきた感はありますが、見た目だけの話と好みでいうと、さほどドロップシートステイは好きではありません。
やはり伝統的な形のほうが、個人的にはロードバイクとしてはカッコイイかなと・・・

ちなみにGTのグラベルロードには、【フローティングシートステイ】という技術が採用されています。
これがどういう状態かというと、シートステイは、シートチューブとは繋がっていません。

これにより、シートチューブがより動きやすい構造になっていることや、リア三角からの衝撃が直接シートチューブに掛かりにくく、シートステイ⇒トップチューブ⇒シートチューブと分散して伝わる構造になってます。



 

ラピエールの3Dチューブラーテクノロジーも同じですね。

ラピエールのXELIUS SL ULTIMATE Disc。

 

この構造、シートチューブを独立させている独特構造ですが、メリットとしては、先ほども書いたように、シートチューブをシナリやすくして振動吸収性や路面追従性を高めていること。
欠点があるとしたら、たぶんこの構造ではフレーム重量は増すはず。

 

というのも、ここのオレンジ分は明確な重量増加ですし、

トップチューブのほうにも、それなりに強度を持たせないとこの構造は成り立たないのではないかと。

伝統的な構造のフレームの場合、トップチューブって、かなり薄くなってます。
薄薄です。
そういえば前に、某社のそこそこ軽量フレームを買ったばかりだという人から、バイクを倒しただけでトップチューブが割れたという話もありました。

【注意】購入して1週間、カーボンフレームが割れたという事例。落車なし。
読者様より、購入して1週間でカーボンフレームが割れたという事例の相談を受けました。 なんともお気の毒な・・・という案件です。 買って1週間では、ほぼ乗ってませんので・・・ ※この記事では、メーカーや車種などは書きません。そこが本質ではないと...

立て掛けておいて倒れただけらしいですが、特にカーボンフレームの場合、トップチューブはそこまで強度も剛性も必要ではないので、かなり薄いです。
この方がその後どうなったのかわかりませんが、それくらい薄く作られているということです。

 

シートステイが独立してそのままトップチューブに接続するなら、トップチューブにもそれなりの強度がないと成り立たないと思うので、ここら辺は重量増加に繋がっている可能性はあります。

 

まあ、フレームを異常に軽くしてもプロレースでは意味がないです。
トレックだったと思いますが、フレーム重量600g台のものが合ったと思いますが、プロ仕様で組むと、勝手に重量が6.9キロ未満になってしまうので、プロチームは重りをつけるしかありませんから・・・

クロモリフレームでは?

そういえばクロモリフレームだと、このドロップシートステイを採用しているのって無いような気がします。
(あったらごめんなさい)

 

クロモリでも、ラグを使ったフレームなら、この形状は無理ですね。
ラグってこういう構造。


こちらはトマジーニのラグ。
メッチャカッコイイ。

 

ラグ無しの溶接なら、ドロップシートステイでも作れるんでしょうか??
アルミフレームだと、CAAD12みたいにドロップシートステイがあるので、溶接自体が不可能ではないと思うのですが。

エアロフレームでは既にマスト?

エアロフレームだと、このドロップシートステイは既にマストに近い存在です。
ドロップシートステイで真っ先に頭に浮かぶのは、BMC。

アルミフレームのTEAMMACHINE ALRでもドロップシートステイ採用。

スペシャライズドのVENGEとかそのあたりもそうですよね。

 

既にマストなんて書きながらも、よーく考えたら、LOOKは違いますね。
こちらは795 BLADE RS。

ちょっと話は変わりますが、BBハイト。
https://roadbike-navi.xyz/archives/13663/

 

スペシャライズドはダントツでBBハイトが低いんですが、ヨーロッパ系ブランドだと、そこそこ高めだったりします。
LOOKもBBハイトは高め。

 

個人的には、フレーム形状は伝統的な形のほうが好きなんですが、今後はドロップシートステイ形状のフレームが増えるんだろうなと思われます。
凄く気になるのは、最近のフレームって、塗装とかロゴが無ければ、どこのフレームなのかさっぱり分からないほど、特にエアロロードは形が一緒なこと。

 

各社とも、空力を考えると同じ形状にたどりつくだけかもしれませんが、よく言えば高性能、悪く言えば見た目は同じ。

 

まあ、クロモリフレームの時代でも、塗装やロゴが無ければ、遠目から見れば全部一緒だったんですが。




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