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タイムペダルのフローティングと膝関節の内旋、外旋。

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さらに続き。

 

TIMEペダルの価値とフローティングの意味。理想的なペダリングが出来てないからタイムを選ぶ?
タイムのペダルには左右へのフローティング機構がついていて、「膝に優しい」と言われます。 合う人には合う、合わない人には合わないなどとも言われますが、なぜあえて遊びを作っているのかを理解しないと価値を見誤るのかなと思ってまして。 膝の動き 膝...

 

前回のおさらい。

・膝関節が屈曲する際には、下腿が内旋する動きを伴う。
・膝関節が伸展する際には、下腿が外旋する際する動きを伴う。
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フローティングと内旋、外旋

タイムがやりたかったことって膝関節の動き(内旋外旋が必ず起こる)に合わせてペダル上で足が動くようにしたほうがスムーズなペダリングになると考えた結果だと思うのです。

ペダルの位置が下に来てますが、あくまでも上死点付近で考えてください。
膝関節は屈曲するので、カップリングモーションとして下腿の内旋が必ず起きる。

 

フローティングがあることにより、膝関節の動きに合わせてペダル上でシューズが動きますよね。

 

そして踏み込んでいくにつれて膝関節は伸展し、内旋→外旋方向にも動く
ここの動きもフローティングがあることにより、関節に合わせてスムーズになる。

 

ただし、人によっては雑なペダリングによってペダル上でシューズが「動きすぎ」になりロスにもなり得ます。

 

ところで、タイムのフローティングって「センタリング機能」があり、中心からズレると戻す力が働きます。

 

一般的には下死点のところでシューズがまっすぐになるようにクリートをセットすると思いますが、

下死点では膝関節が伸展しています。
屈曲する際には内旋を伴うため、極端にすれば爪先の位置はこうなる(かなり誇張してます)。

膝関節が屈曲する下死点→上死点では内旋の動きに合わせてペダル上でシューズが動き、踏み込んでいく段階では「センタリング機能」によるアシストも加わって屈曲→伸展(内旋→外旋)になるんだと考えると、実に理にかなったフローティングとも言えます。

 

なので、窮屈になりがちな上死点をスムーズに通過させるためのフローティングとも考えられるし、そもそも下死点→上死点なんて力を発揮するわけではないので、むしろ理想的なんじゃないですかね。
タイムのフローティングは。

 

けど、動きすぎてイヤだと言う人も当然いるわけです。
タイムの考え方が「動かすことでスムーズなペダリング」なのであって、それがタイムが目指した「理想的なペダリング」なんじゃないかと思う。

 

理想的なペダリングが出来てないからフローティングで濁しているわけじゃないのね。

他社とフローティングの違い

シマノやLOOKの場合、爪先を支点として動きますが、

タイムの場合には左右にも動きがあるため、

爪先が支点にもなるし、踵が支点にもなる。

結局のところ、「理想的なペダリング」について、ペダルメーカー各社の間で考え方の違いから出たものだと思うけど、完全固定のノンフローティングだから至高というわけでもないし、理想的なペダリングが出来てないからフローティングが必要なわけでもない。

 

身体の使い方なんて人それぞれなので、自分にとっての理想的なペダリングを追及する上で「どっちが合うか」でしかない。
タイムが目指した方向性として、屈曲伸展に伴う「膝関節の内旋外旋」を意識してスムーズなペダリングを目指したんだろうと考えられますが、理想的なペダリングを追及するための一つの考え方でしかない。
もちろん、スムーズなペダリングを目指すためのアプローチ方法は他にもあるわけで、例えば何年か前にやたら流行ったショートクランクにしても、上死点をスムーズに通過させるためのアプローチですしね。

 

そもそも、理想的なペダリングって一つなんですかね?
それも疑問ですが、理想的なペダリングが出来てないからフローティングで逃がすわけではなくて、理想的なペダリングを追及するための一つの考え方と捉えるべきでしょう。

 

クランク長にしても、考え方次第で長い短いがあるわけだし、どっちが正解かなんてその人本人にしかわからんよね。
ちなみに私の場合、マイクランクは短めだと言われています。

 

ちなみにスピードプレイについては、フローティング角度を最大の左右それぞれに15°から、全く動かない0°まで左右を個別に無段階で調整できるとあるので、「動きすぎ」を個別に調節可能な点ではさらに上とも言えます。

 

理想的なペダリングが出来てないからフローティングに頼るわけじゃなくて、理想的なペダリングを追及するためにフローティングがあると考えることができる。
膝関節の動きを理解すると、タイムが目指した方向性が見えてくると思う。



コメント

  1. ノム より:

    膝関節の曲げ伸ばしによりつま先に内旋・外旋の力が生じるとは知りませんでした。
    有意義な情報、ありがとうございます。
    蛇足ですが、SPD-SLはデュラペダルとイエロークリートを組合せた場合のみに、左右にも動きを持たせてますね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      微細な動きですが、内旋外旋が必ず含まれます。
      デュラエースのみ違うのは初耳でした。

  2. サム より:

    いつもためになるお話楽しく読ませていただいております。
    ありがとうございます。

    元セラピストです。
    フローティングがあるとお客様で膝痛が緩和されたって話ききます!
    よく勧めてたのはクランクブラザーズです!

    ペダリングの際少なくとも5割以上はシッティングで骨盤が固定(クローズドキネティックチェーン)なのでやっぱり5-10度程度のフローティングは身体に良く、本来の人の動きに近いってことですね!

    勉強になりました!

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      小さな動きが大事なので、面白いですよね。
      膝が旋回するなんて、普通は気にしないところですが笑

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