こういう記事を見ると、水と空気とトイレはタダなんだと思う人が多いのだろうかと。
鷲林寺では、寺や墓参りする人のために作った境内のトイレが、男女用ともに汚される事態が続いた。利用者の9割以上がハイカー。六甲山のハイキングコースの入り口として知られ、一部のハイカーたちのマナーのひどさが指摘された。
住職になってから40年間。藤原さんは誰かわからない人が汚したトイレを掃除し続けたという。汚してもいいから拭いていってほしいと思いながら、トイレットペーパーの備品を持って行かれても、冬場に水を止めた蛇口をバールで壊されても、掃除を続けた。
見かねた檀家が「綺麗なトイレにすれば汚されない」と新しくトイレを寄進したものの、心ないハイカーの行動は変わらず、昨年11月にやむなくトイレを取り壊した。
「鷲林寺のトイレが汚い」というSNSへの書き込みを目にしたことも、その決断に影響した。親切でやっていることが、寺のネガティブな評判に影響するのであれば、続けるのにも限界がある。
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善意が罵声に
詳しくは全部読んでもらえばわかることですが、確かに有料にするとまたややこしくなるし、そもそも「トイレ有料」という概念も日本にはない。
トイレ、水、空気は無料という考え方が一般的でしょう。
いやさ、若干ですが「自転車店」にも通ずる部分があるような気がしまして。
「空気入れは無料」としている自転車店も聞きますが、ポンプを壊す人もいると聞きます。
かといって「空気入れ有料」だとケチ臭い店呼ばわりするアホもいますからね…
けど、40年間もお寺とは無関係のハイカーが汚したトイレを掃除されたのかと思うと、いたたまれない。
自治体が管理すれば解決しそうな気もしますが…
壊すのは人
善意でやっているサービスを壊すのは利用者。
みんなが善人ではないので、いつかは我慢の限界がくるんでしょうけど。
よくある「自転車の山遊び」なんかも似たようなところがあって、利用者がメチャクチャすれば排除する方向に動くのは当然。
以前何かでみたのですが、ある林道をマウンテンバイクなどで走らせてもらう代わりに、定期的に林道の清掃活動をしているショップ(?)もあるとか。
ある意味では双方にメリットがあるから成り立つわけですが、トイレを貸さないコンビニの気持ちもわかるわ。
なんでもそうだよね。
権利ばかり主張したところで、うまくいかない。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
なんだか釣りが出来る場所が減っている話と似ていますね。近年はセキュリティの問題で禁止された場所もありますが、マナーの問題で閉鎖された場所も多いです。
コメントありがとうございます。
マナー問題は難しいのですが、利用者が自らを窮地に追いやるのだから考えればわかりそうな気がするのですが…