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結局のところ、ヒルクライムに最適なホイールってどんなものだろう?軽量ホイール?セミディープリム?

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時々話題になることですが、ヒルクライムに最適なホイールってなんですか?という質問があります。
この話題、結構難しい話題だと思ってまして、軽量ホイールがいいのか、セミディープがいいのかなど人それぞれ考え方は違うようです。

 

プロ選手を見ていると、登りコースでもディープリム系を使っていたりするのですが、結局のところどれがベストなんでしょうか?



ヒルクライムに必要なもの

私が考える、ヒルクライム用ホイールに求めることは以下の3点です。

軽量性

登りというのは、いいかえると加速の連続とも言えます。
常に重量によって減速しようとする力がかかるので、それに対して抵抗するとでもいいましょうか。

 

ホイール全体の重量もそうですが、リムが軽いほうが有利な感じがします。
これは加速の連続であるという点で、リムの重量差は影響が大きいからです。

剛性

登りのとき、ホイールの剛性が低いと、どうしてもパワーロスするような感触になります。
これはペダリングの質にも寄るのですが、シッティングで綺麗に回せる人の場合と強引に踏み込むペダリングの人など、ホイールに求める剛性は違うように感じます。

 

ダンシングでは剛性が低いと、頑張っている割に進まない感触を持つでしょう。

 

最近登りでセミディープやディープを使う人がいるのは、この剛性も関係していると思っています。
リムハイトが高くなると、スポークも短くなります。
そのためホイールの剛性が上がる傾向にあります。

 

ただし、ディープリムでも剛性が低いクソホイールもあるので注意が必要です。
クソホイールは、だいたいは激安カーボンディープなどです。

空力

登りでは空力は関係ないという意見もありますが、時速20キロ程度でも空力というのは大いに関係していると言われます。
なので登りで空力が全く関係ないということはありません。

 

ですが、例えば登りで時速7キロ程度になってしまう人にとって、空力はほぼ関係ないでしょう。

3要素で最も大切なものは?

重量、剛性、空力という3要素が関係するとして、これらのどれを最重視するべきなのかという問題が出てきます。
全て求めていくとライトウェイトのホイールとなるのかもしれませんが、あれは高すぎて買える人のほうが少ないわけで。

 

ここからが悩みどころなのです。

 

実は正解からいうと、これは人それぞれというのが正解です。
例えばですが、先ほども挙げた、登りでスピードが7キロくらいまで落ちてしまう人にとって、空力はほぼ無視していい要素でしょう。
この速度域になるなら、空力を上げるためにセミディープやディープなどに走るよりも、軽量なローハイトのほうが合う可能性が高くなります。

 

剛性が一番難しい要素で、剛性と重量はトレードオフな面もあります。
例えばディープ系ではスポークが短くなるので剛性が高くなる傾向がありますが、ローハイトよりも重量は重くなります。
人それぞれ、必要とする剛性量は違います。
過剰な剛性になるならば、その分軽量化するほうが効果的になる可能性もあるわけです。

 

例えばですが、剛性が高いことで有名なレーシングゼロは1517gあります。

Fulcrum – Racing Zero (レーシングゼロ) LG クリンチャーホイールセット

重量 1518g(ペア)
ハブ USB
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ ワイドリム
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s
スポーク アルミ

レーゼロはアルミクリンチャーの中で最高峰の剛性を持っており、加速性の良さは乗ると笑ってしまうような走りができます。

 

一方、TOKENにC22Aというホイールがありますが、このホイールは1384gとかなりの軽量です。

ただし、レーゼロと比べると剛性はだいぶ落ちます。

 

対極的な例を出しましたが、体重が軽くて綺麗なペダリングで登っていく人には、そこまで剛性が求められないので軽量ホイールのほうが速くなれる可能性もあります。
ただし、このへんはもう試してみないとわかりません。
軽量級の人でも、レーゼロ試すとレーゼロのほうが速いわという人も結構いますし、剛性と重量のバランスはどれくらいがいいのかは人それぞれです。

 

空力がいいホイールというのは、一般的にリムハイトが高いホイールです。
リムハイトが高くなるとリム重量は増えていきますので、今度は重量が重くなります。

 

空力と重量のバランスもそうですが、どれくらいが最も速いのかは人それぞれ過ぎます。

 

重量、剛性、空力の3要素で、どんなバランスを求めるかは人それぞれなわけです。

 

個人的な感想としてですが、おおよそ以下の傾向があるかと思っています。
・体重が軽い&登りが遅い ⇒ デュラエースC24などの軽量ホイール
・体重が重い&登りが遅い ⇒ 剛性が高めなローハイトホイール(レーゼロなど)
・登りが速い ⇒ セミディープなど

 

これは当てはまらないケースも多いのであまり参考にならないのですが、一つの傾向としてはこうなのかなと。
剛性が低すぎるホイールで登ると、言えることはしんどいです。
軽けりゃいいというわけではないのです。

 

デュラエースC24も販売当初は軽量ホイールとして人気があった気がしますが、ここ最近は選ぶ人が少ない気がします。
軽い=登りが楽ではないことに気が付いた人も多いのではないでしょうか?

 

C24はいいホイールなんですけどね。

自分の経験上

私は普段、マヴィックのキシリウムエリートを使っています。
キシエリはリムが軽い(フロントで410g程度)なのと、剛性もしっかりしているところがポイントです。

 

前に読者様からROVAL CLX32&50を借りた際に思ったのですが、本格的なヒルクライムは試していないものの、そこそこ斜度がある登りでは感覚的にはどちらも同じくらいという印象でした。
総重量はROVALのほうが軽いはずです。
剛性もROVALのほうが高いはず。


シッティングではさほど変わらないかなと思いましたが、ダンシングするとROVALのほうがちょっとだけ楽しいというか、グングン進む印象はありました。

 

登りは遅いので空力云々は全く分かりませんが、剛性が高い分ダンシングしたときの挙動がいいというか、ロスが少ない印象ではありました。
ただしキシエリとROVALでは価格差が半端ないので、走りの違いと値段のバランスを見た場合、キシエリに軍配が上がる気がします。
とはいえ、平坦ではキシエリとROVALでは別次元の走りでしたので、どっちが欲しいかと聞かれると圧倒的にROVALなんですが。

 

登り用のホイールと言うと、正直難しいです。
ただ世間の流れとして、登り=ローハイト軽量ホイール、だけとは言えない時代に来ているのも確かです。

 

ホイールを試乗できるショップは少ないのですが、調べた範囲ではトレックストアだとボントレガー限定ですが有料のホイール試乗があるようです。
https://www.trekstore.jp/shop/roppongi/36787

 

こういうところで一度リムハイトが高いホイールを借りて登りを試してみるというのもいいかなと思います。
恐らく、登り云々の前に、平坦での違いのほうが大きく出ると思いますが笑

 

フルクラムのスピード55cみたいなディープリムでも、フルクラムは剛性が高いので登れると思うのですが、誰か貸してくれませんか?w

Fulcrum – SPEED 55C C17 カーボンロードホイールセット

重量 1470g
リムハイト 55mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ
スポーク数 18/21
対応スピード シマノ8-11s

 

個人的には剛性が高めなほうが登りが有利だと思うので、例えば5万円前後で言うならゾンダよりもレーシング3とかキシリウムエリートのほうが楽だと思います。

Fulcrum Racing 3 Wheelset

重量 1560g(ペア)
リムハイト F25mm、R30mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ x(25c以上)
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s

10万くらいならデュラエースC24よりもレーシングゼロのほうが登りやすい気がします。
ただしこのあたりは人それぞれ違うので、そこが難しいところなわけです。
なんでもそうですが、最終的にはペダリングなどとの相性なんですね。

 

なので結論を言いますと、万人が登りで速くなるホイールはないということです。
どれがいいかは人それぞれ過ぎて、試さないとわかりません。




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