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ワイヤーの内装、外装で空力は大きく変わる??そんな実験が。スペシャライズドの風洞実験を見て思うこと。

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スペシャライズドは自社内で風洞実験が出来る施設を持っていることで有名ですが、ワイヤーの内装、外装で空力がどれくらい変わるのかという実験をしたようです。

 

そんな実験について。



実験方法

ワイヤーの内装、外装と書きましたが、この実験ではワイヤー内臓フレームにおいて、ワイヤーありとワイヤーなしの二つの状態で実験しているそうです。
ワイヤー内臓フレームといっても、ハンドルからフレームに入る部分はワイヤーが剥き出しです。

このワイヤーがある状態と、思い切ってワイヤーを全部取ってしまった状態で風洞実験しているよう。

前側の投影面積は大きな影響を受けるからこのような実験なのでしょう。

 

先にネタばれから書きますと、40キロ走行して12秒のタイム短縮ができるという結果のようです。
ただしこの実験結果には、疑問の声も少なくないようで。

ライダー無しで意味あるの??

ロードバイクに乗る人にとって、空気抵抗が最大の抵抗だということは経験的に知っていると思います。
そのため、近年は軽量化よりも空力にスポットを当てた商品がたくさん出ていますよね。

 

エアロフレーム、エアロホイール、エアロハンドル・・・挙げていけばかなりの数のものがあるわけです。

 

ロードバイクに乗る上で、最も空気抵抗が大きなものは何でしょうか?
これは当たり前ですが、人間そのもの、乗り手ですよね。

 

人間自身の空気抵抗に比べると、パーツ類の空気抵抗は微々たるものであることは間違いないわけですが、今回のワイヤー風洞実験、どう見てもライダー不在で、ロードバイク単体での結果ですよね。

 

ワイヤーの先には人間がいるわけで、人間が乗った状態で実験するとどうなのかについては触れられていません。
ユーチューブのコメント欄を見ても、ライダー不在の実験結果に疑問を持っている人もいるようです。

今回は極端すぎる結果なので

この実験は厳密な内装と外装で比較しているわけでもなく、ワイヤーを完全に取ってしまった状態と普通の状態という極端な比較になっています。
しかもライダー不在での実験。

 

個人的にはこのデータは信頼に値しないと思うんですね。
やっている実験自体は面白いと思うのですが、結果については鵜呑みにすべきものではない気がします。

 

実験データとして、ワイヤーがあることで空気抵抗が増えることはある程度は示されていると思うのですが、ロードバイクって乗り手不在で進んでいくものではなくて、人間が乗らないと進まないものです。
なので評価するときは、標準的な体型の人が乗った上で空力がどうこうとデータを取らないと、意味がありません。

 

エアロハンドルとかもそうで、【何ワット軽減!】などと言いますが、多くの人はエアロハンドルにしたことで速くなったことを実感できないように、データの取り方としては疑問が残ります。

 

数字が出てくるといかにも科学的であるかのような錯覚を受けますが、数字を出すための背景から見ていくべきだと思っています。

 

一般的にワイヤー外装のフレームというと、こういうものを指しますが、

ワイヤーがフレーム内臓のタイプと比べて、どれくらい空力が違うんでしょうね。
もちろんですが、人間が乗った状態での差の話ですが。

 

人間が乗った状態で、しかもペダリングしている状態ではどう変わるのか、是非とも再試験して欲しいものです。




コメント

  1. すこっと より:

    めっちゃ同感です。

    それくらいしか商品の差別化要素が残ってないからなのかもしれませんが、
    サイクル系雑誌のエアロ特集や、ネットのインプレを見てても
    エアロ効果を過剰に評価してるように思えることが多いです。
    ロードバイクに乗ってて、その短縮タイム差が必要!って人
    果たしてどれくらいいるんでしょうかね。。

    実際のレースでは完全に同一の風向風力や路面状況、また
    競り合い状況や同じ体調で走ることなんて不可能なわけですから
    再現性がないので、言うたもん勝ち感が否めないです。
    その割に価格差はきっちりあったりするのでボロい商売なのかもしれませんね。
    (風洞実験してエアロ商品出さないと実験施設の償却費ペイできないですし)

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      まあ、商品を売るための様々な方策なのはわかるのですが、実際にはほぼ効果がないことでも実験方法次第では効果が高いと誤認させるようなものもありますからね。
      ユーザーは冷静に実験の意味を見ていく必要があると思ってます。

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