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ロードバイク、本気のコスパ論。ロードバイク買うときに、コスパって意識します?

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当サイトにはありがたいことに、たくさんの質問メールがきます。
その中で結構多い質問ですが、こういうものがあります。

予算15万くらいまでで、最もコスパがいいと思うロード、もしくは管理人さんが15万で買うロードを教えてください




この予算15万と言うのは、時には18万だったり、12万だったりとバラツキはあります。
予算的に見るとアルミフレーム完成車になるわけですが、このコスパという概念、私なりにはいろいろと思うところがありまして。
以前にも書いているのですが。
http://roadbike-navi.xyz/archives/7133

世間で言うところのコスパ

今回は主にアルミフレームについて的を絞って考えます。

 

世間でいうコスパという言葉ですが、私自身あまり好きになれません。
というのも、アルミフレームでコスパが高いという表現を使う場合、主に値段とコンポのスペックだけで決まっているような印象を受けるからです。

 

例えばですが、
・A アルミフレーム&105  18万
・B アルミフレーム&105  14万

 

このAとBの二つがあったときに、よく言われるセリフとしては

Bのほうがコスパいいよね。
105ついていて14万だし。

アルミフレームという括りはありますが、アルミフレームでもフレームのランクというものはあります。
それを一切考慮せずに、単に安くて105がついていればコスパがいいという風に捉える人が多いように感じています。

 

ロードバイクって、フレームがあって、コンポがあって、車輪があって・・・と様々なパーツで構成されていますが、コンポにも105やソラなどグレードがあるように、フレームにもランクはあります。
アルミフレームでも、軽量アルミといわれるトップグレードのアルミフレームもあれば、エントリーグレードのアルミフレームもあります。
要はアルミフレームの中にも、デュラエースクラスもあれば、クラリスクラスのものまで幅広くあるわけです。

 

ただし、フレームのランクってなかなか表には出てこない情報でして、フレーム重量などが公開されていないケースも多々あります。
軽量アルミフレームの場合は、その軽量性を示すために、重量をあえて公開していることが多いです。
しかしエントリーグレードのアルミフレームで、フレーム重量をメーカーが示していることは皆無といっていいでしょう。

 

軽量アルミだと、例えばジャイアントのTCR SLRは未塗装重量ですが960gとなっています。
これはかなり軽い部類に入ってきます。

 

しかし、エントリーグレードのアルミフレームについて【フレーム重量 2000g(サイズM 未塗装)などと表記したら、正直売れにくくなるだけですよね。
なのでエントリーグレードやミドルグレードのアルミフレームの場合、まず間違いなくフレーム重量は非公開です。

 

ロードバイクで大切なのはあくまでもフレームであって、コンポはメインディッシュではないと思うんですね。
どうもロードバイクでコスパを語るときに、同じ値段で付いているコンポがよければ【コスパがいい】と表現する人が多いなと感じるのですが、フレームのランクを見ていないだけだと思うんですね。

アルミフレームのトップグレード

軽量アルミフレームのものが、アルミフレームのトップグレードだと思いますが、思いついたものを挙げてみます。

メーカー 車種 フレーム重量 フレーム価格(税別) 105完成車定価(税別)
ジャイアント TCR SLR 960g

(未塗装)

175,000

(7.9キロ)

トレック エモンダALR 960g

(未塗装)

121,000 172,000

(8.75キロ)

キャノンデール CAAD12 1050g

(塗装後)

190,000
ビアンキ FENICE

(スカンジウム)

268,000
コーダーブルーム FARNA SL 1100g 115,000 165,000

(7.8キロ)

コーダーブルーム FARNA SL2 1100g 175,000

(8.1キロ)

BMC Teammachine ALR 1165g

(塗装後)

180,000
FUJI ROUBAIX 1080g

(未塗装)

159,000

(8.5キロ)

JAMIS ICON PRO LTD 1150g 189,000

(8.1キロ)

※フレーム重量で塗装後、未塗装を書いていないものは、どっちの重量かは不明です。

 

このあたりがハイエンドアルミフレームといっていいと思うのですが、フレームの実力としてはかなり近いところにいると思っていいでしょう。
なのでこれらの中で、105完成車の値段を比較してコスパがいいとか悪いとか言うのなら、まだわからなくもないです。

 

ですが、真のコスパと言うのは、ちょっと違うと思ってまして。

真のコスパとは、欲しいものを買うことである

いろいろスペックを比較したり、値段を比較するのも大切なんですが、最終的にコスパがいい買い物というのは、欲しいものを買うという一点に尽きます。
ビアンキのFENICEについては、この中では唯一スカンジウムフレームです。
スカンジウムフレームというのはアルミにごく少量のスカンジウムを混ぜている合金フレームなので、アルミフレームの一種と見ていいわけですが、スカンジウムなので105完成車の値段がほかよりも驚くほど高くなっています。

 

値段だけみれば、コスパが悪い一台と感じる人もいるのかもしれませんが、ビアンキファンならそれしか選択肢がないわけですので、欲しいと思ったビアンキを買うことがもっともコスパがいいわけです。
妥協して他社を買っても、満足しないでしょうし。

 

要はそういうことで、最終的にはスペックや値段も大切なんですが、欲しいものを普通に買うのが最もコスパがいい買い物です。

 

上で挙げた軽量アルミでは、CAAD12やエモンダALRあたりは鉄板というか、乗っている人もそこそこ多い車種だと思います。
逆に、BMCあたりは取り扱い店自体が少ないですし、性能はよくてもまず見かけません。

BMC ビーエムシー 2019 TEAMMACHINE ALR ONE 105仕様 チームマシーン エーエルアール ワン 105仕様 オフホワイト

JAMISあたりは、正直全く見かけません。
見かけない理由は、そもそもJAMISの取扱店が少ないからだと思いますが。


JAMIS(ジェイミス) 2018年モデル ICON PRO LIMITED (アイコンプロリミテッド)[スローピング][スチールフレーム]

 

ビアンキのFENICEは、値段的になかなか売れにくい価格帯なので、ツウが乗っているという印象ですね。

《在庫あり》Bianchi(ビアンキ) 2019年モデル FENICE105 (フェニーチェ105)[アルミフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

 

2018モデルのFENICE PROではマルコパンターニカラーもありましたが、2019モデルではなくなってしまいました。
まだ18モデルは探せばあるようです。

【あす楽】【現品特価】18ビアンキ FENICE PRO FRAME&FORK SADDLE&STEM Celeste/Yellow レパルトコルサ

 

カッコいいなと思ったものを買うのが、最もコスパがいい買い物だと思います。
なのである程度値段やスペックで絞ったら、最後は直感です。
見た目で決めるのが一番かと。

 

で、どれもかっこよく見えて決めきれない・・・という人には、この軽量アルミの中であるならば、コーダーブルームが値段、重量、スペックのバランスが完璧に近いレベルで取れています。

Khodaa Bloom(コーダブルーム) 2019年モデル FARNA SL (ファーナSL)105[アルミフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

 

SLは剛性重視のピュアレーサー、SL2はSLよりは少しだけ剛性を落としたモデルです。

 

ただしコーダーブルームの唯一の弱点ですが、サイズ展開が3つしかありません。
なので人によってはベストサイズが出しにくい可能性があります。

 

ジャイアントも今は4サイズあったと思いますが、昔は3サイズしかありませんでした。
サイズ展開を絞るということは、設計開発費をかなり抑えることができますので、コーダーブルームが安い理由のひとつでしょう。

 

ちょっと話は逸れましたが、コスパの良し悪しを考えるときに、コンポやホイールなどのパーツを重視して、フレーム性能を考えないのはナンセンスだと思っています。
アルミフレームという括りで見ても、例えばビアンキのFENICEと、ヴィアニローネではフレームのランクが異なります。

私はビアンキ、LOOKと乗り継いできましたが、一般論としてはどちらもさほどコスパがいいとは言われないブランドです。
私がビアンキを買った当時なんて、知人からボロクソ言われましたよ。
【コスパも悪く、性能も劣るビアンキを何で買ったの??ジャイアントのほうが安くね?】と。

 

今でこそビアンキも評価を上げていますが、私がビアンキを買った当時は、ビアンキとしては比較的低迷期というか、長らくプロチームに供給していなかったのを再開したばかりでした。
なのでそういう意見を知人は持ったのだと思います。

 

でも、私としてはビアンキのデザイン性も込みで欲しかったわけですので、ジャイアントがいくら安かったとしても、ビアンキ以外を買うのは【コスパが悪い】にしかならなかったわけです。

 

コスパ、コスパ、というのはあまり好きには成れないのですが、要は自分が惚れ込んだ一台を買うのが、最も満足度が高いことに違いありません。




コメント

  1. ミキポン より:

    初めまして。いつも楽しく拝見しております。

    先日、初めてのロードバイクを注文しました。予算20万円で、フル105のアルミフレーム完成車・・・という条件で探していて、メリダのスクルトゥーラ700かコーダーブルームのファーナSL2を候補に考えてましたが、ショップにあったウィリエールのモンテグラッパ・チームに一目惚れしてしまい、そちらを購入しました。

    見た目で購入車種を決める、というのもアリなんでしょうか?

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