アルミフレームのエアロロードがほとんど無いのはなぜですか?【質問いただきました】

エアロロードについて質問を頂きました。

ロードバイクを初めて買おうと思っています。
エアロロードがカッコいいと思うのですが、予算が限られているのでアルミフレームの中から探すことになりました。
調べると、MERIDAのリアクトか、スペシャライズドのアレースプリントくらいしか見当たりません。

アルミフレームのエアロロードが少ない理由って何なのでしょうか?




回答いたします。

理由はただ1つ

エアロフレームの歴史はそう古くは無く、比較的新しい概念です。
エアロロードの利点ですが、要は空力をよくして、空気抵抗が少なく走れるようにしたフレームということです。

ここでせっかくなので、メリダのエアロロード、リアクトと、オールラウンドモデルのスクルトゥーラを見てみましょう。
こちらがメリダのアルミフレームのリアクト400です。


《在庫あり》MERIDA(メリダ) 2019年モデル REACTO400 (リアクト400)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]

ついで、オールラウンドモデルのスクルトゥーラです。

《在庫あり》MERIDA(メリダ) 2019年モデル SCULTURA700 (スカルチュラ700)[アルミフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

フレームのパイプの太さが一目瞭然でわかると思いますが、エアロフレームのリアクトのほうが太く、全体的にゴツイ作りになってます。

エアロフレームは、一般的なロードバイクのフレームに比べると、太くゴツイわけです。
言い方を変えれば、その分使っているアルミ合金の量が多いので、重いわけです。

ロードバイクのフレーム素材としては、カーボン、アルミ、クロモリが主流です。
この中で一番軽いのがカーボンで、ついでアルミですが、要はアルミ合金でエアロフレームを作ると、かなり重くなってしまうというのが最大の難点なわけです。

付いているパーツが違うので純粋なフレーム重量の比較にはなりませんが、同じ105完成車のリアクト400が9.3キロ、スクルトゥーラ700が8.5キロです。
付いているパーツが同じではないのでこの差はそのまんまフレーム重量の差にはなりませんが、エアロフレームはどうしても構造的に軽く出来ません。
アルミで作ればなおさら重いので、エアロフレームと言うとどうしてもカーボンが主流になってくるわけです。

これも付いているパーツが違うので純粋なフレーム重量の比較にはなりませんが、カーボンフレーム&エアロ&105のリアクト4000は、完成車重量が8.3キロとなってます。

完成車重量が重いと売れにくい、というのが第一の理由ではないでしょうか?
重くても定価が10万円以下とかなら話は別でしょうけど、20万近く出して9キロ台となると、やはり売れにくくなるのが現実かと。

なので私が知っている範囲でも、メジャーなブランドのアルミ&エアロと言うと、メリダのリアクト400、スペシャライズドのアレースプリントくらいしか知りません。

今年、サガンがアレースプリントに乗ってレースに出たと一部では話題になってました。

サガンはなぜアルミのALLEZ SPRINTでレースに出たのか?

これは正確に言うと、アレースプリントのディスクブレーキモデルです。
重量は8.0キロだったそうなので、プロが使う機材としては重いですよね。

ちなみにこのレースですが、厳密に言うとレース結果には含まれない前夜祭みたいなイベントです(夜ではありませんが)。
なのであくまでもコマーシャル的意味合いでアレースプリントに乗ったと見るほうが正解でしょう。

昔はジャイアントもありましたが

ジャイアントのエアロロードと言うとプロペルがありますが、2017モデルまではアルミフレームのプロペルSLRというものがありました。
完成車重量で8.2キロ(コンポは105)ですので、まあまあ軽い重量ですよね。
TCR SLRなどと同様の、軽量アルミフレームの技術を使ったエアロフレームでした。

2018モデルからは無くなってます。
これの理由を推測すると、2017年当時、アルミのプロペルSLRが19万だったのに対し、カーボンのプロペルアドバンスド2が21万と価格差が非常に小さかったのです。
そのため、アルミで売る必要性がなかったのかもしれません。

ジャイアントは過去に変態バイクを売ってました。
代表的なのは、FCRではないでしょうか?

これはエアロフレームと言うか、TTフレームをフラットバーで売っているというザ・変態バイクでしたが、10速ティアグラ装備で重量は9.6キロ、定価は135000円でした。

クロスバイクとしてみると、5万円で買えてしまうエスケープR3がありましたし、フラットバーとしてはちょっと割高な一台になります。
でも、中二的ななんともいえぬ所有欲がありそうですよね。
この時代、やはり一部の変態たちには好まれたバイクがFCRでした。

※変態と言うのは褒め言葉です。

ただ、たぶんですが一般受けするかと言うと、しないでしょう。
クロスバイクを欲しい人には割高ですし、ロードバイク欲しい人には対象外でしょうし。
個人的にはこういうなんともいえぬ変態感を持ったバイクは後世に残すべきだと思うのですが、確か2015モデルあたりまででFCRは終了しています。

ジャイアントは、2019モデルからフラットバーロードというカテゴリで、FORMAという車種を出しています。

ジャイアントのHPにも【FCRを彷彿とさせる】と記載があるのですが、FCRの変態度からすると、まともすぎてFCRの流れを汲んでいるようには思えません・・・

こちらは2014モデルのFCR1ですが、

FORMAに、FCRの影があるようには全く思えないほど違うものです。

まあ、FCRの場合、TTフレームをフラットバーにした完成車なわけで、一体誰向けに作っているのか不明すぎるバイクだったことは間違いありません。
でも一定の根強い人気があったと思うのですが(一部の変態様には・・・)。

実際のところ、こういう個性的過ぎるバイクは商売的には売れにくいのかなと思ってます。
2019モデルでは、ジャイアントにはアルミのプロペルもなければ、FCRのような変態性が強い一台もありません。

なのでアルミのエアロは少ないです

そういうわけで、アルミフレームでエアロというと、私が知る限りですが、メジャーブランドではメリダとスペシャライズドくらいしか思い当たりません。
個人的にはメリダのリアクトのほうが、見た目のエアロ感というか、フレームのボリュームは凄い気がします。

《在庫あり》MERIDA(メリダ) 2019年モデル REACTO400 (リアクト400)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]

スペシャライズドのアレースプリントは、リアクトよりもフレームが軽いのですが、その分フレームのボリューム感は少ないです。

たぶんですが、今後も他社は、アルミのエアロロードという分野には手を出してこないだろうと思います。
理由は、どうしても重くなってしまうので、商売的には売れにくいからでしょう。

ここからが問題ですが、性能と見た目どっちを重視すべきなのか?という話になってきます。
アルミのエアロロードは、最大のネックは重量です。
ホイールを軽量なものに変えれば一気に軽量化はできますが、リアクトにローハイトの軽量ホイール、例えばデュラエースのC24なんかを履かせても、やっぱりカッコいいとは言い難いです。
エアロフレームには、エアロ系のホイールのほうが見た目的にシックリ来ますし、エアロフレームに軽量ローハイトホイールだと、正直何をしたいのかよくわからないパーツ構成ともいえます。

見た目なのか性能なのかは、人それぞれ価値観が違うと思うので、どっちがいいとかはありません。
見た目でリアクト400を選んで、重いと思うのであれば、頑張って練習すればいいだけの話とも言えますし。
個人的にはリアクト400でヒルクライムとか全くしたくありませんが、リアクト400でヒルクライムが速い人がいたら、それはそれで凄いでしょうし。

恐らくですが今後も、エアロのアルミフレームはあまり出てこないでしょう。
またもうちょい予算を上げると、ジャイアントのプロペルアドバンスド2とか、メリダのリアクト4000などのカーボンのエアロフレーム完成車も買えるわけですので、性能と見た目のバランスを狙うのであれば、エアロはやはりカーボンのほうがいいような気もします。

でもアルミのリアクトって、結構乗っている人が多いんですよね。
一時期、異常なくらい見かけたことがありました。




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