シマノのホイール、WH-RS21って絶賛されているけど、本当に「買い」なのか?コスパ最強説の真実

某氏の動画だったり、某掲示板だったり、シマノのRS21は低価格なのにすごくいいホイールだ!と絶賛されていたりします。
中には、RS21が何分回転するかを競っているようなコメントすら見かけますし、あるところでは「8万のホイールと遜色ない」などと言われたりします。

いまさら感はとっても強いですが、RS21の真実について書いていきます。



まずはRS21のスペックを

重量 フロント820g、リア1030g、合計1850g
シマノ 8s~11sまで対応(8~10sは付属の1.85mmスペーサーを使用)
オフセットリム
リムテープ付属、クイック付属

まあ、こんなところです。
値段はだいたい2万前後で買えますから、2万のホイールとしてはごく普通の重量です
ホイール全般という面、またローハイトリムという面から見たら、かなり重たい部類のホイールと言っていいでしょう。

シマノの場合、さらに下のグレードでRS010というものもあります。

肝心のリム重量

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ちなみにリムというのは、ホイールの外周部のことです
ネット上でもかなりの方がホイールをバラバラにしてリム重量を計測していますが、フロントリムは535g程度です。

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リム重量535gというのがどんな意味を成しているかというと、かなり重いということです。

参考までに、
・WH-9000-C24ーCL(デュラエース)のフロントリムは385g程度
・マヴィックのキシリウムエリートのフロントリム重量は410g程度
・カンパニョーロのゾンダのフロントリムは450g程度
・WH-6800(アルテグラ)のリム重量は460g程度

ホイールというのは、ハブを軸にして外周部のリムが回転します。
そのため、リム重量に対して遠心力がかかるため、実際に足に感じる違いは大きいです。
個人的な感覚としては、リム重量が50g違うなら、ほとんどの人は漕ぎだしの軽さや加速性に違いを感じるでしょう。
(実際にはホイールの剛性も関係するのですが・・・)

で、RS21はリム重量が535gです。
何度も書きますが、重いです



なんでRS21が一部の人に絶賛されているのか?

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私も気になってRS21を知人から借りて使ってみたことがあります。
絶賛されていたので、頭の中には期待値という妄想が入っていたのですが、それを大幅に差し引いても「良さがわかりません」。
ちなみに比較対象のホイールは、マヴィックのキシリウムエリート、マヴィックのアクシウムです。

漕ぎだしでズッシリ感があり、登りが鈍いという印象です。
ただし、加速時の反応性は悪くない気がしました。加速は重たいですが。

知人はホイールマニア的な感じなので、もちろん調整はバッチリです。
ちなみに知人は、RS21をローラー専用として使っています。

でも、ネット上ではありえないほどの賛辞を書いているブログとか、コスパ最強などの書き込みをやたらと見かけます。
これの理由は何でなのでしょうか?

これ理由ですが、大きく分けて2つあります。

1、乗り手の問題

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それなりに脚力がある人が乗るのと、それほど脚力がない人が乗るのでは、インプレが正反対になることがあります。
これの典型例として挙げてしまいますが、カンパニョーロのシロッコがあります。

カンパニョーロ シロッコ
このホイールですが、実質2万円台で買えて、セミディープリム(35mm)で、しかもカンパのG3組がカッコイイということで結構売れています。
このホイール、脚力がそれなりにある人には「いい練習用ホイールだね」という感想になり、それほど脚力がない人には「クソ重いんですけど・・・完成車付属ホイールと変わらん」という感想になります。

これの理由ですが、シロッコもリムが重いのです。
リムが重いということは遠心力も強くかかり、漕ぎだしなどでズッシリ感が強くなります。
ただし、重いリムにも一応のメリットはあり、一度転がり出したら軽量リムよりも惰性で転がるわけです。

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脚力がない人は、惰性でリムが転がるという速度まで上げるのがつらいわけで、漕ぎだしや加速が「クソ重い」と表現します。
一方、脚力が強い人は漕ぎだしの重さはあまり関係なく、「リムが硬いから良く進むね」という感想になるわけです。

RS21についても、絶賛している方を見ていくと、どちらかというと脚力が強そうな方々とかベテラン勢に多い気がします。

スペックの問題

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コンポが11速化に伴い、リアホイールには大きな変更が起こりました。
というのも、11速化によりスプロケットの横幅が増えたので、フリーボディをよりホイールの内側にしなくてはならなくなりました。

それをすると、ホイールの横剛性に問題が出てしまうため、オフセットリムと言ってスポークが出ている穴の位置をズラしたリムが必要になったわけです。

RS21は、値上げ前の販売価格は実売で15000円程度でした。
15000円できちんとオフセットリムを使っていて、とりあえず走れるホイールを作ったシマノってすごい!という意味だけであって、ホイール自体の性能が絶賛されているわけでもありません。
要は、こんなに安い値段でオフセットリムを使ったホイールを出しているという事実が驚愕なわけであって、他社だとここまで安いのは困難という意味です。

これら2つの理由のから、ある人には絶賛される、ある人には酷評されるというホイールになっているのがRS21の真実です。

レベルアップを狙って買うホイールなのか?

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レースに出ているような人のブログでも、RS21は絶賛されていたりします。
じゃあその人がレースでRS21を使っているかというと、それは全くありません。

本当のところは、例えばキシリウムプロSLと比べたら雲泥の差があるし、レーシングゼロと比べても雲泥の差があります。
なのでホイールのグレードアップを考えているなら、RS21では不満が出ると思います。

もちろん、これらをよく理解したうえで買うなら、アリです。
実売2万で、ここまで良くまとまっているホイールはないと思いますから(クドイですが、まとまっているというのは値段に対してです)。

じゃあ、完成車付属ホイールからレベルアップしたい人が、最低限何を買ったらいいかというと、今ならフルクラムのレーシング3です。
これはカンパニョーロのゾンダとほぼ同じものです。
フルクラムとカンパニョーロは、実質的に同じ会社ですから。

ゾンダよりもレーシング3のほうが反応性がいいように感じるので、レーシング3を最低ラインと考えたほうがいいかと。

フルクラム レーシング3

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コメント

  1. ランマル より:

    rs21とデュラやキシリウムを比べて「重い」と言われても当たり前すぎて何言ってんだってなると思います。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      重量についてはスペック見ればわかるので今更比べるまでもないですが、問題は走りがどうかという話です。
      重量上のスペックと【走りの軽さ】が一致しないことはご存知だと思いますが、Rs21はキシリウムとさほど変わらないとか、10万くらいするホイールと遜色ない、などと言っている人もいます。

      なんですが、走ってみればどう考えてもわかるような違いがありますし、何より反応性がRS21はイマイチだということです。

      【当たり前すぎる】というのは、重量のことですよね?

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