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【続編2】ケイデンス90理論の崩壊。ケイデンスは低いほうが乳酸は溜まらない??

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先日のケイデンスの記事ですが、
https://roadbike-navi.xyz/archives/10942

 

なんかものすごい反響がありまして、一日のPV数が4万超えしてビックリしました。
普段は25000~30000程度なので・・・

 

さて、このケイデンス論については、読者様から薦められた書籍を読んでから答えを出したいと思っているのですが、GCNの動画でちょっと面白いのがありましたので、紹介します。




※これはあくまでも一つの結果としてみるべきで、これを以ってケイデンス論全てを語るべきではありません。

ケイデンスと心拍、酸素摂取量、乳酸の結果

こちらのGCNの動画では、ケイデンスを3つの状態にしてテストしています。
3つの状態とは、

テスト1  ケイデンス 100rpm
テスト2  ケイデンス 90rpm(任意のケイデンス)
テスト3  ケイデンス 60rpm

これらを、以下の条件で固定して計測しているようです。
・時間   10分間
・斜度   6%
・速度   20キロ

 

これらの拘束条件の元、心拍、酸素摂取量、乳酸値を比較したようです。
これが結果。

ケイデンス 心拍 酸素摂取量 乳酸
テスト1 100rpm 177bpm 49mkg 2.8mmol
テスト2 90rpm 172bpm 50mkg 1.6mmol
テスト3 60rpm 172bpm 50mkg 1.3mmol

結果として見て取れるのは、酸素摂取量はケイデンス100でも60でも大きな差ではないこと。
心拍はケイデンス100だとちょっと高め。
乳酸値については、ケイデンス100のときと60のときでは、2倍以上の差が出ている。

 

優位な差として出ているのは、乳酸値でしょうか。

 

乳酸というのは、昔は疲労物質だと考えられ忌み嫌われていたものとも言えますが、最近の考え方では、糖の代謝物質、つまり糖をたくさん使った証拠という考え方が一般的です。
糖をたくさん使ったということは運動強度が高いということにもつながるので、ケイデンス100のほうが運動強度も高いという結果になりますね。

 

この結果から見えることは、ケイデンスが低いほうが心拍と乳酸値のデータは良いということになります。

あくまでも一つのデータとして

これはあくまでも一つのデータとして見るべきであって、これが全てだと考えるのは早計です。
これは一人のテスト結果でしょうから、これが多くの人を使ってテストした場合にどうなるかはまだわかりませんので。

 

ケイデンス論を見ていくと、やはりアームストロングが一つの分岐点になっている気がします。
昔はコンパクトクランクなんて邪道、リアも11-23Tなどのスプロケが主流だったわけですが、今は11-34Tというスプロケもあるくらいです。

 

昔はトルク重視で重いギアを回していたのが、軽いギアでクルクル回したほうが効率的だという話になり、その結果ローギアもどんどん軽くなっていったというわけですね。
私がロードに乗り始めた頃なんて、ロー34TってMTBの世界でしたよ。
私が最初に買ったビアンキのアルミバイクも、付いてきたスプロケは12-25Tでしたし。
それがここ数年でまた見直す方向に来ているのかもしれません。

 

このシリーズはまだ続きます。




コメント

  1. ozk より:

    出力値が一定でないと無意味な比較だと思いますが、それについては何も触れられていませんね。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      速度と時間を一定条件で拘束していますので、仕事量はどちらも変わらないと思いますが・・・

  2. waka より:

    roadbikenavi様:
    いつも有益な情報のキュレーションと発信を有難うございます。
    本来はネタ元のGCN側へ問合せるべき内容ですが、該YouTube動画をご覧になったという事なので、宜しければ教えて下さい。
    ・結局、GCNとしては該YouTube動画では低ケイデンス(今回は60rpm)を訴求している、という理解で正しいでしょうか?
    私も該YouTube動画を観ましたが、今回の記事で纏めて下さっている通り「高ケイデンス(100rpm)では発生する乳酸の量が多い」と結論付けているだけで、「だから、どうするのが望ましい」かが判らなかった次第です。
    なお、先にozk様が仰っているように、私としてはGCNに対して、被験者のFTP値なども併せて開示して欲しい(そうでないと参考にすべきかが判断できない)と思っています。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      記事でも書いているとおり、このデータは【こういうデータもある】程度で見るべきものであり、何か結論を導くものとは思っていません。

      >・結局、GCNとしては該YouTube動画では低ケイデンス(今回は60rpm)を訴求している、という理解で正しいでしょうか?

      なのでこれについても、この動画みたいなデータもあるよ、程度に捉えるべきであって、それ以上のことを示すものでもありません。
      いつも思うことですが、一つの結果だけ見て結論と論ずることは科学ではありません。

      その上でですが、実験の趣旨から見ても、被験者のFTP値はなんら関係ない要素だと思いますよ。
      同じ時間、同じ速度という拘束条件で行われているので、ケイデンスに関わらず総仕事量は同じです。
      その拘束条件の中で、循環器系と筋骨格系のバランスを見ているだけですので。

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