ジャイアントのアルミバイクの中で、TCR SLRという軽量アルミの名作があるのですが、いや、あったのですが(過去形)、2020年モデルではなんと廃止になっていたんですね。
読者様より、
このような声を頂き、初めて知りました。
どうしちゃったんでしょうか?
GIANT TCR SLR
ジャイアントのTCR SLRというと、軽量アルミフレームとして長年ジャイアントのラインアップに君臨した名車でして、フレーム重量960g(サイズM未塗装)という、カーボンフレームにも勝ってしまうほどの軽量アルミとして有名でした。
TCR SLRで使っていたアルミは、【ALUXX SLR-Grade Aluminum】というもので、より一般的な言い方にすると6011アルミでした。
古くはCAAD10の対抗馬の筆頭でしたが、近年はちょっと人気に陰りとでもいいましょうか。
他社でも軽量アルミが続々と出てきた影響もあるのか、
一昔前よりは人気というほどでもなかったようです・・・
2020年モデルのジャイアントは
2020年モデルのジャイアントですが、アルミTCRについては、【TCR SL】のみとなります。
SLRグレードに比べると、アルミのグレードを下げている車種です。
使っているアルミは【ALUXX SL-Grade Aluminum】で、一説によると6013アルミだという話もあるようですが、真相はわかりません。
TCR SLRの105は8.0キロだったのが、TCR SLの105は8.6キロとなっています。
ジャイアントはアルミバイクよりもカーボンを売りたい方向性なのか、それともコンテンド推しなのかわかりませんが、低価格帯でレースでも使えるフレームというのがどんどん減ってきている気がします。
TCR SLRって、前は湘南ベルマーレもレースで使っていたはず。
ただ、時代の流れとして、エアロ重視、グラベルロードというのが一つのポイントになっているのかと。
アルミでエアロフレームは作ると重くなるので多くのメーカーは出していません。
また最近はグラベルロードを求める人も結構いるので、低価格で作れるアルミフレームもグラベル方向にスイッチしてきているのかなと。
もしくは・・・ということで勝手な予想なんですが(ほぼ妄想)、
2020年モデルのアルミフレームで、目玉と言えるのはやはりキャノンデールのCAAD13です。
エアロデザインになったことでも話題ですよね。
ロゴがイマイチという話も結構多いのですが・・・
今、アルミフレームで欲しがる人が多いのって、キャノンデールのCAAD13か、スペシャライズドのアレースプリントあたりが多い気がします。
アルミでエアロ、しかもまあまあ軽量だというのが一つのポイントです。
メリダのリアクトアルミも人気が高かったのですが、アルミリアクトはフレームが重いという事もありますしね。
あと、これは関係するのかわかりませんが、カーボンフレームのほうを欲しがる人が増えたのではないかと思うところもあります。
20万円台前半でもカーボンフレーム完成車が買えますし、それこそGUSTOみたいにコスパがいいといわれるブランドもありますし。
そうすると、アルミのハイエンドフレームというものの価値をなかなかわかってもらえないのかもしれません。
単に走りの鋭さ、軽さなどで言うならば、20万円くらいのカーボン完成車よりも、18万くらいのアルミ完成車のほうがいいことも多いのですが・・・
ジャイアントでもTCR ADVANCED 2 KOM SEが税別21万ですし、TCR SLRが18万くらいだと、もうちょっとお金出してカーボンフレームに!という人が多いのかもしれません。
まあそんなわけで、知らぬ間にジャイアントの名車TCR SLRは廃盤です。
台湾ジャイアントのサイトを見ると、まだ普通にTCR SLRが販売されているようです。
でもこれは19モデルのほうなんですかね?
ちょっと不明な点もありますが、日本では2020年モデルとしては、TCR SLRはありません。
やっぱ20年モデルのアルミで注目と言うと、なんだかんだキャノンデールCAAD13なんでしょうか?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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