メリダに乗る新城幸也選手が、どのような観点から乗るバイクを選んでいるか、解説しています。
新城幸也選手って凄くいい人なんだろうなと言うか、嘘付けない性格と言いますか。
リムブレーキか、ディスクブレーキか?
これは動画見てもらったほうが早いと思います。
もうちょっと声を張って貰えると聞きとりやすいのですが・・・
ざっくり言うと、
晴れてたら、ディスクブレーキもキャリパーブレーキも性能差はない
雨のときは、ディスクブレーキのほうが性能的に有利
手が小さい人や、非力な人はディスクがいいよね
でも、ディスクブレーキはバイクの重量が重いよね
ディスクブレーキでカーボンホイールの人は、パンクしたらそれ以上走ったらリム壊すので注意ね!
それはチームのオーダーです!(苦笑)
晴れてればリムブレーキ、雨ならディスクブレーキ(ややごまかし感)
最後の質問は、なんか濁している感が出ちゃってますが、このあたりはプロ選手だと言いづらい事情もあるんでしょうし、当たり障りがないところにまとめようとしている感じが、なんかいい人なんだろうなと思うわけです。
プロとアマチュアは選び方が違う
【特典付】Bianchi ビアンキ 2020年モデル OLTRE XR3 ULTEGRA オルトレXR3 アルテグラ ロードバイク
プロとアマチュアでは、ディスクかリムブレーキか?というところの選び方のポイントも違います。
新城選手も途中で言及してますが、レース中にディスクブレーキでパンクした場合、ホイール交換ではなくバイク交換なので、メカトラが続くとスペアバイクが無くなる可能性もあるので、本音としてはリムブレーキを選びたいんでしょう。
またパンクしてホイール交換のケースでも、リムブレーキのほうが交換が早いということで、余計な時間的ロスを防ぎたいということなんでしょう。
しかし、この考え方はアマチュアには関係ないですね。
パンクしたら自力でチューブ交換なり修理作業をするわけですので。
一分一秒にこだわってチューブ交換する人もいないでしょうし・・・
リムブレーキかディスクブレーキか、どっちがいいの?というところなんですが、もうこれは好みです。
新城選手が言うことで共感できるのは、晴れてればリムブレーキでも十分だということ。
もちろん、ディスクブレーキ派の人は、晴れててもディスクブレーキのほうがラクだというでしょうけど、まあ、比較論でいえばそうでしょうけど、逆にリムブレーキがつらいのか?と聞かれるとノーですし。
ちょっと前にも取り上げた、下ハンドルブレーキのことも関わるのですが、
https://roadbike-navi.xyz/archives/12046/
下ハンドルからブレーキングする分には、リムブレーキでホント軽い力で制動できます。
ですが、ホントここ数年で、下りでブラケット派が増えた気がします。
新城選手が【晴れてればブレーキの性能差はない】と言っているのは、ブレーキングが必要な下りでは下ハンドルだからなのではないでしょうか?
リムブレーキの下ハンブレーキングは、指一本でも十分くらい軽いので。
これが下りでリムブレーキ、ブラケットポジションだと、さすがに手がつらいですね。
前にも書いたように、下ハンドル使うのはブレーキングのためだけではないので、
https://roadbike-navi.xyz/archives/11961/
雨の日に乗らないサイクリストなら、リムブレーキでも十分な気がしますが、このあたりは好みの問題なんで、両方乗り比べて決めたほうがいいですね。
ちょっと前にも、リムブレーキとディスクブレーキどっちを買うか迷っているという方の話がありましたが
https://roadbike-navi.xyz/archives/11938/
プロ選手は自腹で買うわけではなくスポンサーから貰うものですが、一般人は買うものです。
オルトレXR3について言うと、105完成車のリムブレーキとディスクブレーキでは税別定価でも5万円ちょっとの差があるので、予算的にどうなのか?と考える人もいるかと。
5万円の差なら、リムブレーキ買ったほうがお買い得という人もいるでしょうし、5万円出してでもディスクブレーキの優位性を求める人もいるでしょうし。
このあたりは考え方次第なんで、どっちが正解かと聞かれると、自分で選んだほうが正解としか言いようがありませんね。
ディスクブレーキは、これから発展していくものであって、ロードではまだ序章のような感じです。
これから次の世代にコンポが移るに従って、コンポもホイールも軽量化が進んでいくのではないでしょうか?
軽量化さえ達成しちゃえば、今度はリムブレーキを選ぶ理由がなくなりますし。
まあ、構造的に軽量化が難しいところではありますが、リムブレーキも長い年月を掛けて発展したようにディスクブレーキシステムもこれから進化していくのでしょう。
なんか、私のことをディスク否定派だと勘違いしている方が多いのですが、ディスクブレーキ自体を否定しているわけではありません。
私が数年前に書いた内容ですが、
・フレーム規格が統一されているとは言えないので、統一されるまでもうちょっと様子見たら?
・ディスクブレーキが本当に主流になるのかまだ疑わしいので、様子見たら?
・特にシマノは、時々おかしなぶった切りしてくるので、【ディスク?あれはやめたわ】とか言い出しかねないので。
・シマノの初期の製品はそこそこ不良も多いので、もうちょっと様子見たら?
・雨の日に乗らないなら、重量増加考えたらさほどメリットがあるとも思えないけど・・・
こんなところでしょうか?
で、一番最後のモノ以外は、既に解決されているか、解決に向かいつつあります。
フレーム規格も定まったと見ていいでしょうし、現状ではディスクブレーキが廃れる可能性もほぼゼロ。
初期不良の件は、ぶっちゃけて言うとそこそこあるらしいですが、ここ最近はあまり聞かなくなってきました。
なのであとは純粋に好みの問題だけかな、と思ってます。
ずいぶん前に、
使ってもないくせに!
と言われたことがあるのですが、フレーム規格とか主流になるかどうかなど、使う以前の問題を挙げていたので、意味をもう少し理解していただけると。
どんだけいい製品でも、規格が様々ある段階で統一されてない状態、業界のコンセンサスが取れてない状態は、様子見したほうがいいですよ、という意味で書いていたのですが、今は規格についてはコンセンサス取れていると思うので、もはやそれについては当てはまりません。
なので重量増加を嫌うか、重量増加を許容するか、リムブレーキでも不満がないのか、ディスクブレーキの引きの軽さのほうがメリットだと感じるのか、このへんは全部好みとか考え方の問題なので、人それぞれ違うでしょうし。
業界は明らかにディスク推しですし、スペシャとかトレックはリムブレーキの車種自体が少なくなっているわけですが、リムブレーキもいいところはありますし、ディスクブレーキもいいところはある。
どっちもメリットもデメリットもあるので、それを見比べて、どっちがより自分向きなのか判断してください。
まあ、スペシャとかトレックのハイエンドモデルに乗りたい人は、選びようがないのですが。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント