前に、路肩の排水溝によって落車したロードバイクの訴訟問題を書いてますが、
https://roadbike-navi.xyz/archives/12048/
前って、排水溝と言うと金属製グレーチングだったと思うのですが、
この事故では、こういう形状の排水溝だったわけです。
最近(といっても1年位前から)家の近くで道路工事がありまして、それが完成した結果、うちの近所でもこういう排水溝になってました。
排水溝
事故現場と似たような感じです。
ここの道路は片側一車線でさほど広くはありません。
道路工事で、いままであった謎の空き地が歩道になったので、歩道がかなり拡張されています。
そしてこのような排水溝に変更されてました。
で、いつもこの道路はママチャリでも通りますし、ロードバイクで走りにいくときもここを通ります。
道路工事が終わった時点で、このような状態になっていることに気が付いてました。
排水溝の幅が何ミリなのかまでは測ってませんが、事故があった場所と似たようなもんでしょう。
ここの通り、夜はかなり暗いのですが、普通に黒い線として見えるので、何かあるな、と気が付きます。
事故で落車された方にはお気の毒ですが、渋滞ですり抜けするならこの路肩を通る人もいるかもしれませんが、基本そういうことしないので、私には関係ないと言えば関係ありません。
片側一車線の狭い道路なのに、バスはかなりの本数が走っているので、いつも慢性的に渋滞気味です。
バス停で停まっているバスがいると、バスのすぐ後ろまですり抜けていく自転車(特にママチャリ)が多いのですが、危機感ないなぁとある意味では驚きです。
まあ、ママチャリのタイヤならこれに嵌ることはないでしょうけど、よーく見ると、排水溝に向かって傾斜もついているので、下手なママチャリだとバランス崩してしまうかもしれません。
自業自得なんでしょうけど。
路肩走行の是非
何度か書いていることですが、信号待ちのときに、左から路肩をすり抜けて前に出るロードバイク、私はホント推奨してません。
理由は簡単で、
よく
と騒いでいるロードバイクがいますが、追い越しされるときにそういうリスクがあるわけで、信号待ちでも後ろで待機していればそのリスクがかなり減ります。
なので何の目的ですり抜けしないかというと、単に自分自身を守るためですね。
世の中、恐ろしく運転が下手なドライバーもいますし、実際、追い越しに失敗した車に当てられたことがありますし。
ただし、何が何でもすり抜けを推奨しないというわけでもありません。
ある条件下では、むしろすり抜けしたほうが安全なこともあります。
例えば、一番左のレーンが左折専用レーンになっていて、後ろからも続々と左折レーンに車が来ているようなとき。
左折専用でなくても、左折車が多い場合も同様です。
いつもなら、一番後ろの車の後ろで待機して信号待ちしますが、
左折レーンに続々と左折車が来ている場合、ここで待っていても直進不可能です。
かといって右寄りにズレることもできないくらい混雑している場合は、一番先頭まで出て信号待ちしたほうが無難です。
ただ、これも条件があって、すり抜けている最中に信号が青にならないと確信できる場合と、路肩に危険性が無い場合です。
これが満たせない場合は、仕方なく後ろで待機し、直進できないと判断したら、そのまま左折してしまう場合すらあります。
間違っても、車が続々と左折開始している場合には、意味不明な位置で待っていると後続車に当てられますし。
なのでこういう路肩なら、
しないですね。
ちょっと前にですが、普通に信号待ちしようとしていたら、前にいたロードバイクがかなり強引にすり抜けして戦闘に出ようとしたのを見ました。
狭いところだったので、そのロードバイクはバランス崩して歩道側に盛大に落車。
アホだなぁ、と思いつつ、後ろで見てました。
前にやった、この隙間、すり抜けしますか?というアンケートでも、
https://roadbike-navi.xyz/archives/10951/
多くの人は、この隙間なら前に出ないと回答されてました。
無理に前に出る意味がありませんし。
排水溝で落車した事故の訴訟、判決はロードバイクの自業自得だとなっているわけで、無理してリスクを負う必要もありません。
訴訟では道路管理者である行政を訴えているわけですが、私も今行政訴訟してます。
全くこの事故とは関係ない案件ですが、行政訴訟って勝てないというのが定説で、原告の敗訴率は9割以上です。
それもあって、弁護士も行政訴訟は勝てないからやめとけ!とアドバイスする人もいるくらいですし。
行政訴訟がなかなか勝てない理由は、行政側への忖度とかではなく、単に情報収集能力が高いからだと思ってみてます。
一般には公表されてないような統計も出せたりするし、原告勝訴ってほとんどありません。
ロードバイクに乗る上では、自分の身体は自分で守る。
これしかありません。
そういうわけで、すり抜けで路肩を走ることは、一定のリスクを負います。
いつも書いていることですが、車のドライバーの気持ちにたって、ドライバー視点でされたくないことをしない。
これを心がけるだけでも、ドライバー側に伝わっているというか、【この自転車は配慮してくれてるな】とわかるもんですし、逆にロードバイクに乗っていても、【ドライバーが配慮してくれている】というのはわかるはずです。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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