コーダーブルームというと、日本のメーカーなわけですが、2019年モデルでは、20万以下でロードバイク初めての人に、結構オススメしてました。
特に、FARNA SL、もしくはSL2ですね。
例えばFARNA SL105ですが、フル105装備、フレーム重量1100g、105完成車で7.8キロとかなり軽量で、ホイールはエントリーから少し上のシマノRS61。
これで定価が16万5千円という破格だったわけです。
付いていたRS61のホイールも、重量は1765gと凄く軽いわけでもないにも関わらず、完成車重量が7.8キロ。
値段と重量で見たら、最強ではないかと思っていました。
SLは剛性が高くピュアレーサー向き、SL2はやや剛性をおとしているが、レースからロングライドまでこなす万能タイプ。
値段と重量はどっちも似たようなスペックだったわけで、どれを買うか迷っているという人で10万円台後半の予算の方には、もれなくコーダーブルーム推しでした。
2020年モデルでは、FARNA SL(2)が廃盤になり、レーシングモデルがSTRAUSS(ストラウス)、エンデュランスモデルがFARNAになったわけですが、ちょっと惜しいなと思ってまして。
FARNA SLの魂を引き継いだのは
バックパックプレゼント!Khodaa Bloom(コーダブルーム) 2020年モデル STRAUSS DISC 105 (ストラウス ディスク 105)[アルミフレーム]
軽量アルミロードのFARNA SL(2)の魂を引き継いだのが、2020年モデルのSTRAUSS(ストラウス)です。
フレームに使うアルミも、FARNA SL時代は【AL6011 EAST-SL】、ストラウスは【All-New“EAST-SL”】なので、恐らく同じでしょう。
ただ、いわゆるコスパと呼ばれる部分については、ちょっと下がった感はあります。
車種 | FARNA SL アルテ | FARNA SL105 | STRAUSS アルテ | STRAUSS 105 |
コンポ | アルテ | 105 | アルテ(ディスク) | 105(ディスク) |
ホイール | WH-6800 | RS61 | VISION TriMax30 DB | オリジナル手組 |
重量 | 7.4kg | 7.8kg | 8.4kg | 8.8kg |
定価(税別) | 21万 | 165,000 | 275,000 | 199,000 |
ストラウスはディスクブレーキ車のみなので、当たり前ですがリムブレーキ車よりも高くなって当然、重くなって当然。
ディスクコンポはリムブレーキコンポより高いですからね。
ただ、FARNA SL(2)時代を知っている身からすると、ストラウスは
・重い
・高い
・ホイールのランクが下がっている
これはディスク車だからしょうがないのですが、FARNA SL(2)に比べると衝撃度がだいぶ減ったような・・・
FARNA SL2 105でも、定価は17万5千円、ホイールはRS500(旧アルテグラ)、完成車重量が8.1キロ。
高望みしなければこれでも十分というスペックだったのが、ストラウスは少しもったいないというか、FARNA SL(2)のインパクトから比べてしまうとなんだかなぁ・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか???
ちなみに、ストラウスはアルテグラ~ソラまで完成車があります。
アルテ | 105 | ティアグラ | ソラ | |
コンポ | アルテ油圧ディスク | 105油圧ディスク | ティアグラ油圧ディスク | ソラ機械式ディスク |
ホイール | VISION TriMax30 DB | オリジナル手組 | オリジナル手組 | オリジナル手組 |
タイヤ | GP5000 | GP5000 | ウルトラスポーツ | ウルトラスポーツ |
重量 | 8.4kg | 8.8kg | 9.4kg | ー |
定価(税別) | 275,000 | 199,000 | 158,000 | 119,000 |
ホイールでの驚きがない分、タイヤでは驚かそうということなんでしょうか。
アルテと105完成車は、いきなりGP5000ですし。
Continental Grand Prix 5000 ロードタイヤ
エンデュランスのFARNAはそこそこ頑張ってます!
KhodaaBloom(コーダーブルーム) FARNA 105(ファーナ105) 2020年モデル ロードバイク[GATE IN]
2020年モデルからは、エンデュランスモデルがFARNAとなりました。
昨年までは、エンデュランスモデルはFARNA700だったのですが、フレームのジオメトリも良くなりました。
FARNA700時代は、リアセンターが420mmとかなり長かったのですが、FARNAは410mmと標準的なロードバイクと同じくらいになってます。
これだけでも反応性は良くなるし、フレームのジオメトリが改善された上に、ちょっと値下げされているんですよね。
例えば、2019年モデルのFARNA700-105は定価15万、2020年のFARNA105は定価13万9千円。
ただし、ホイールがワンランクダウンで、WH-6800からRS300に変更。
WH-6800は重量が1640g、RS300は1827gなのでそこそこ重量差があるものの、完成車重量はどちらも同じ8.8キロなんですよね。
ほかのパーツも違うので比較しづらいですが、恐らくフレーム自体も軽量化されているかと・・・
FARNAはディスクブレーキ車とリムブレーキ車があります。
簡単にスペックおさらい。
ディスクブレーキ車
FARNA 105DISC | FARNA ティアグラDISC | FARNA クラリスDISC | |
コンポ | 105油圧ディスク | ティアグラ油圧ディスク | クラリス機械式ディスク |
ホイール | オリジナル手組 | オリジナル手組 | オリジナル手組 |
タイヤ | GP5000 | ウルトラスポーツ | ウルトラスポーツ |
重量 | 9.0kg | ー | ー |
定価(税別) | 175,000 | 134,000 | 89,000 |
リムブレーキ車
FARNA 105 | FARNA ティアグラ | FARNA クラリス | |
コンポ | 105 | ティアグラ | クラリス |
ホイール | シマノRS300 | シマノRS100 | シマノR501 |
タイヤ | ウルトラスポーツ | ウルトラスポーツ | ウルトラスポーツ |
重量 | 8.8kg | 9.2kg | 9.5kg |
定価(税別) | 139,000 | 114,000 | 87,000 |
ディスクブレーキ車には、ホイールをケチった感が出ちゃっているのと、重量を公表できないティアグラとクラリス完成車・・・
ただし、クラリス&機械式ディスクブレーキで9万アンダーですので、まあまあ頑張ってます。
リムブレーキモデルはそこまでいいホイールがついているわけではないので、FARNA700に比べるとやや驚きも薄いですが、シマノ完組ホイール採用。
まだR501ってあるんですね。
ディスク105のほうは、タイヤに投資してきたというか、いきなりGP5000が付いてきますからね。
完成車のタイヤはクソ、というのが各社の定説ですが、クソどころか最上位タイヤですから。
意味がわからない驚きを与えるという点ではコーダーブルームらしさなのかもしれません。
2019モデルのFARNA700-105も、ホイールが旧アルテとかでなぞスペックでしたし。
ちなみにカーボンフレームは
コーダーブルームの2020年モデルでは、カーボンフレームは完成車がありません。
フレームセット販売のみ。
エンデュランスモデルのFARNA PROのフレームセットと、
レーシングモデルのSTRAUSS PROのフレームセットのみ。
あっと驚くお買い得感は
ディスクブレーキのほうがコンポ自体が高いことや、どうしても重量的に重いこと、ホイールのランクが事実上下がったことなどを考慮すると、お買い得感は2019年も出るまでに比べると破壊力が減ったのは否めません。
というより、2019年モデルまでがおかしかったのかも。
エントリーグレードの値段(10万円台後半)で、ハイエンドアルミフレーム&7キロ台というのが2019年までのFARNA SL(2)のウリだったと思うのですが、仕方ないとはいえ、FARNA SLと併売のほうが良かったのではないか・・・と思ってしまいます。
そこが少しもったいないポイントです。
しかし各社の傾向を見ていると、ハイエンドアルミってあまり売れてないのでしょうか?
キャノンデールはアルミバイクの雄としてCAAD13出してきましたが、ジャイアントのTCR SLRは廃盤ですし。
なんだかんだ、GUSTOみたいに安く買えるカーボンフレーム完成車があるので、20万前後は難しい価格帯なのかもしれません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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