人気が高いカナディアンブランドのサーヴェロから、レーシングエンデュランスモデルのカレドニアというバイクが発表されています。
先日のメリダのスクルトゥーラエンデュランスにも通ずる部分があるのかなと思う一台なんですが、レーシーで、太めのタイヤを履いて、かといってグラベルロードとも違うカテゴリは2021年モデルの流行なんでしょうか?
2021 Cervélo Caledonia
こちらがそのカレドニア。
まずはCaledonia-5.
こちらがCaledonia。
あくまでもコンセプトとしては、石畳、つまりはパリルーベでのレーシングバイクとなっているようです。
エンデュランスロードというと、どうもロングライドメインのような印象になりますが、元々はパリルーベでの快適性や速さを求めているもの。
新しいサーヴェロのカレドニアについても、最近流行のトレンドを取り入れながらも、パリルーベ最強のレーシングバイクを目指している模様。
ちなみに、カレドニア5とカレドニアの違いなんですが、ジオメトリは同一。
パイプの形状はカレドニア5のほうがよりエアロになっていることだったり、ケーブル類の取り回しが違うようです。
カレドニア5はフル内装で、
、カレドニアは
このようになっています。
よりエアロ性能と軽量性を追求したのがカレドニア5という扱いでいいかと思われます。
実際、カレドニア5のほうが上位になっていますし。
ここでカレドニア5とカレドニアの大きな違いをピックアップしていきます。
カレドニア5 | カレドニア | |
フレーム重量 | 936g | 1031g |
フォーク重量 | 370g | 432g |
シートポスト・クランプ | Dポスト・フレーム内臓クランプ | 丸形27.2mm |
ケーブル類 | フル内装 | 一部外装 |
オフセットシートステイ、ホントこれを取り入れているフレームがやたら増えてきたような。
オールロード、いわゆるグラベルロードに近い方向性もあるので、フェンダーマウントも装備してます。
タイヤクリアランスは34mmまで、フェンダー装備時で31mmまで。
ただしサーヴェロのHPを見ればわかるように、グラベルとは別カテゴリ、【ロード】にカテゴライズされているのが特徴。
あくまでもロードバイクという位置づけです。
ジオメトリを見る限りですが、サーヴェロのグラベルロードのÁspero Discと比較して、
・同じスタックでも、リーチはCaledoniaのほうが短め。
・同様に、グラベルロードのÁsperoよりも、Caledoniaのほうがフロントセンターが短め。
・チェーンステイ長(リアセンター)はグラベルのÁsperoが420mm、Caledoniaは415mm。
・フォークオフセットはCaledoniaのほうがやや大きく、トレイル長はわずかにCaledoniaが大きめ。
BBドロップは、最小サイズで76.5mm、最大サイズで71.5mmなので、結構下がり目です。
最近はこの傾向が強いような。
コンセプトがあくまでもロードバイク、パリルーベなどの石畳を意識した最速ロードを目指しているようなので、レーシングフレームとグラベルフレームの中間のような存在なのかなと。
一応、【より大きなタイヤをR5に入れて、Ásperoをより速く】みたいなイメージのようです。
Caledonia完成車
日本の代理店サイトではまだ出ていませんが、まずはノーマルのCaledoniaから。
海外サイトでは三種類の完成車が用意されている模様。
105DISC | アルテDISC | アルテDi2 DISC | |
コンポ | 105油圧ディスク | アルテ油圧ディスク | 電動アルテ油圧ディスク |
クランク・スプロケ歯数 | 52-36/11-34 | 52-36/11-34 | 52-36/11-34 |
ホイール | Alexrims Boondocks-5D Tubeless Ready | DT Swiss E1850 23 Spline,Tubeless Ready | DT Swiss E1850 23 Spline,Tubeless Ready |
タイヤ | Vittoria Zaffiro Pro V Folding G2.0 30c |
105完成車で2900USドルとなっているので、日本円だと30万ちょっと。
まあ、日本の代理店がいくらに設定するかはやや怪しいところなんですが・・・
アルテ完成車で3500USドルなので、37万くらい。
なのでノーマルのカレドニアはお買い得モデルというか、買いやすい値段に設定してきたと言えます。
Caledonia-5完成車
Caledonia-5完成車は、フレームセットと5種の完成車のようです。
アルテDISC | アルテDi2 DISC | SRAM FORCE E-tap AXS | |
コンポ | アルテ油圧ディスク | 電動アルテ油圧ディスク | スラムフォース無線電動 |
クランク・スプロケ歯数 | 52-36/11-34 | 52-36/11-34 | 48-35/10-36 |
ホイール | DT Swiss E1850 23 Spline,Tubeless Ready | Reverse 35mm DT370,Tubeless Ready | Reverse 35mm DT370,Tubeless Ready |
タイヤ | Vittoria Rubino Pro TLR G 30c |
SRAM RED E-tap AXS | デュラDi2 DISC | フレームセット | |
コンポ | スラムレッド無線電動 | デュラ油圧ディスク | ー |
クランク・スプロケ歯数 | 48-35/10-33 | 52-36/11-30 | ー |
ホイール | ZIPP303 S,Tubeless Ready | ENVE SES3.4 AR DISC,Tubeless Ready | ー |
タイヤ | Vittoria CORSA Control TLR G 30c | ー |
フレームセットで4300ドルなので、約45万というところでしょうか。
2021年モデルのトレンドなのかも
冒頭でも書いたように、メリダのスクルトゥーラエンデュランスも似たような方向性のバイクです。
従来のエンデュランスバイクと比べると、より太いタイヤを履けるようなクリアランスが確保され、それでいてフェンダーマウント装備など、グラベルっぽいイメージも出しているのが、2021年のエンデュランスバイクの特徴なのかもしれません。
となると、他社も似たような方向性で出してくる??
これを日本ではいくらで販売するのかも気になるところ。
サーヴェロの場合、日本価格と海外価格で結構な開きがあるので、
海外通販で買おうという人、結構多い気がするんですよね。。。
ジャパンの代理店がどれだけ頑張ってくれるのか、そこも注目です。
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