歩道通行自転車は歩行者にベルを鳴らすのは違法。じゃあどうすれば？

歩道を通行する自転車が歩行者にベルを鳴らすことは違反です。
理由はシンプルで、自転車が歩道を通行するときの要件として

徐行しろ、歩行者を妨げるなとルールにあるわけで、このルールに従えばベル使用条件の「危険を防止するためやむを得ない場合」に該当する場面がないからでしょう。

しかし現実的には、歩行者が歩道いっぱいに広がっていて自転車が先に行きたくてもいけない場面はあります。
さて、どうしましょうか？

解決法

歩道は歩行者の場所なので、広がって歩いても何ら問題はありません。
自転車が先に行きたいなら車道に出ればいいじゃないか！？が正論ですが、必ずしもそれができない場面もある。

まず、歩行者が歩道いっぱいに広がっている状況に対してベルを鳴らすのは違反です。
しかも激オコ系トラブルになるうる。

どうしても先に行きたいなら、以下の方法があります。

①声を掛ける

「自転車通ります」でもいいのですが、これも人によっては偉そうに感じるようです。
なので、「こんにちは」のほうがベター。

「自転車通ります」と言われて「なんじゃオラ偉そうに！」と憤慨する人はいるかもしれませんが、「こんにちは」と言われて憤慨する人はさすがに支離滅裂過ぎて…たぶんいないでしょう。

②降りて歩行者化したのちに声を掛ける

自転車の場合、降りて押して歩けば歩行者(道路交通法2条3項2号)。
とりあえず対等な立場に立ってから声を掛けて先にいかせてもらうことが考えられます。

何も難しいことはない

先日Twitterで騒がれた件については歩道なのかわからないので評価のしようがありませんが、歩道を通行する自転車に課された義務として法律上は「歩行者最優先」。
その原則は変えてはいけない聖域です。

その上で、どうしても先に行きたいとか事情があるから、「こんにちは」と言えばだいたいは通じるもんですよ。
それなのにベルを鳴らしてみたりするからトラブルになるわけで。

ちなみに私の場合、ベルを鳴らすこともなければ、基本的には声を掛けることもせずに後方待機します。
どうしても先に行きたいなら、降りて歩行者化して対等な立場に立ってから「すみません、通ります」とかですかね。

歩行者の立場なときに、自転車に跨がったままの人に「すみません、通ります」と言われても私はなんとも思わないけど、人によっては偉そうだとか感じるみたいだし、法律上は歩行者を妨げるなとあるわけで憤慨する人がいてもおかしくはない。
世の中、いろんな人がいますから。

「こんにちは」と言われて発狂する人がいるとは思わないけど、本来の法律の趣旨からすれば、降りて歩行者化して対等な立場に立ってから声を掛けて先に行くほうが筋なんでしょうね。

ていうか、歩行者のすぐ横を爆走する自転車とかマジで怖いので、そういうのがイメージを悪くしているんじゃないのか？と思うのですが。

ちなみに「こんにちは」と挨拶したことに対して「なんじゃワレゴルァ！」と発狂されることがあるのかは知りません。
もしいたら、だいぶ運が悪いのかもしれません。

サイクリングロード(道路交通法上は歩道ではなく歩道と車道の区別がない道路)での歩行者とのトラブル話なんかにしても、きちんと歩行者との間に側方間隔を取り減速して通過すればトラブルになることはないし、「通ります」とか「こんにちは」とか声に出せばトラブルになるとは思わないのですが、ベルを連打して無減速至近距離通過したりする奴がいるからイメージが悪くなっていく…

歩道は歩行者の聖域だし、誰しも車両から降りたら歩行者なんですよ。
自分が歩行者の立場に立って考えればわかりそうな話だけど、うちの近所にいるのよね。

ひたすら自転車ベルを鳴らしまくる謎のオッサンが。
歩行者の有無に関係なく鳴らしまくってますが、あれは何をしたいのだろう。