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ワイドリムってどうなの?流れは25cに。

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ここ最近、ホイールメーカーはワイドリムのホイールを売り出しています。
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ワイドリムというのは、リムの内幅が以前よりも広がったものです。
今までは15c(15mm)のリムが普通でした。
ワイドリムは2mm広がって17c(17mm)となっています。

まずはゴールデンルール、リム幅とタイヤ幅の関係から

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リム幅とタイヤ幅には関係性があり、

タイヤ幅 ÷ リム幅 =1.4~2.4

この範囲に収まることが必須です。
今までの15cのリム幅、タイヤが23cだとすると
23 ÷ 15 =1.53
となりますので、1.4~2.4の範囲に入っています。

これが1.4以下になると、タイヤが走行中に外れる危険性が出てきてしまうのです。
また、広いリムに細いタイヤを入れると、接地面でタイヤが扁平に押しつぶされる傾向が強くなってしまい、タイヤ本来の性能が発揮できません。



ワイドリムは23cは使用不可!

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17cのワイドリムに23cタイヤだと、
23 ÷ 17 =1.35
となってしまうため、脱輪の危険性があるために使用不可になります。

ワイドリムのメリット

F41204近年なぜにワイドリムになってきているかというと、タイヤの問題があります。
23cと25cでは、当然ですが25cのほうが太いです。
太いタイヤのほうが接地面が大きくなる・・・と思われがちなのですが、これは実際には細い23cタイヤのほうが地面との接地面積が広がることが分かっています。

これの理由ですが、タイヤは地面に設置するときに、乗り手の重みで押しつぶされます。
で、太い25cのほうがタイヤ内の空気量が多いため、タイヤ自体の変形量が少ないのです。
そのため、25cのほうが変形量が少ないだけ押しつぶされにくく、地面との接地面積は太い25cのほうが小さいことが研究から明らかになっています。(ただし、23cと25cでどちらも同じ空気圧という条件付きです)

接地面積が小さいほうが転がりが良くなることと、空気量が多いことから振動吸収性がよくなるため、最近のトレンドは25cになってきています

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そこでワイドリムです。
今までの普通のリム、15cのリムに25cタイヤを装着すると、タイヤがリムの上で「モッコリ」するような感じでリムの外側にタイヤがはみ出るような形になります。
これが空気抵抗に影響すると言われていて、タイヤが広がったのだからリムも広げようということでワイドリムが誕生しました。

ワイドリムになることで、リムの剛性も上がっています
そのため、捻じれにくいリムで剛性が上がり、転がりがよくクッション性のいい25cタイヤを使うということは理に適っているのです。

ワイドリムのデメリットはないのか?

実は、大きなデメリットがあります。
リムがワイドになればその分使う金属の量が多くなるため、リムが重くなります
また、タイヤも太くなればその分使うゴムの量が多くなり、当然ですが重くなります
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リムやタイヤは遠心力がかかるため、乗り手は実際の重量差の数倍の重さを感じるわけです。
ワイドリム化してリムが30gとか重くなれば、その分漕ぎ出しや加速性、登りにも影響します。

メリットとデメリット、どちらが大きいのか?

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あくまで個人的な感想ですが、プロレベルの脚力がある人にとってはワイドリム化はメリットのほうが大きいです。
剛性が上がり、転がりもよくなり、振動吸収性も上がる効果は、脚力が強い人ほど恩恵を受けるでしょう。

問題なのは一般人です。
一般人の脚力でリムが捻じれるほどのパワーを出すことは困難です。
そうなると、今までのリム幅で剛性は十分足りていると考えられます。
そうなると一般人にはリムとタイヤの重量増加のデメリットのほうが大きいのです。
唯一の例外は、体重が重いライダーです。
一般人でも体重がおおよそ100キロ超の人にとっては、普通のリムでは剛性不足なことがあります。
また体重100キロ超の人は23cタイヤでは十分なクッション性がないため、ワイドリムと25cタイヤの恩恵を受けることができるでしょう。

カンパニョーロ、フルクラム、マヴィックなどは続々とワイドリムを出してきています。
この流れは一般人にはあまり歓迎すべきものではないかもしれません。

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