次期デュラエースはほぼ間違いなく12速化されるわけですが、今までの慣習で言うとアルテグラグレードにはジュニアカセットスプロケットが設定されます。
ジュニア選手の場合ギア比の制限があるので、トップ14Tのスプロケットは必須になってきます。
現行モデル(11s)にはR8000アルテグラに14-28Tがありますが、これが12速化したときにどうなるのか?という勝手な想像上の話です。
CS-R8000 14-28T
ジュニアカセットの14-28Tの場合、歯数構成はこのようになってます。
ジュニア選手の場合、ギア比の制限があるためジュニアカセットは必須のアイテム。
ところがこのジュニアカセット、大人でも使う人はそこそこいます。
理由は簡単で、トップ側11Tとか12Tなんて使ってないから、それならクロスレシオのほうがいいよね?という話です。
14T~21Tまでが1T差で配置されているので、クロスレシオ具合はなかなかよかったりします。
ちなみに参考までに、R8000アルテの11-28Tはこんな感じ。
14-28Tと比べると、16T、18T、20Tが無い代わりに、11T~13Tが存在しているのが11-28T。
空想上の12sジュニアカセット
あくまでも空想上での12sジュニアカセットを妄想してみます。
とりあえず確定なのは、トップ14Tなのは不動かと。
ここが重い方向に行くと、そもそもジュニアカセットとしての意味を成しませんw
そうなった場合に、12sジュニアカセットには可能性が3つあると思うんです。
①ロー側にもう一枚追加
14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28Tー32T
②14-30Tあたりで落ち着く
例:14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-27T-30T
③14-28Tの枠組みでさらにクロスレシオ化
14-15-16-17-18-19-20-21-22-24-26T-28T
私は11-28Tを使ってますが、近年はローギア32Tとか34Tもさほど珍しくも無い時代に突入しています。
そうなったときに、例えば、
14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28Tー32T
こういうスプロケが出てくると、実は結構な需要が出る可能性もあります。
レースには出ないし、下りでかっ飛ばすわけではないからトップギアは14Tでもいいけど、ローギアも32Tくらいは欲しいよね?という人たちはそこそこいるのではないかと。
現行ジュニアカセットの問題点
現行のジュニアカセット、CS-R8000なんですが、実はリアディレーラーがSSタイプしか対応していません。
ロングケージのGSは対応しないこととになってます。
RD-R8000-SS | RD-R8000-GS | |
トップ最小 | 11T | 11T |
トップ最大 | 14T | 12T |
ロー最小 | 25T | 28T |
ロー最大 | 30T | 34T |
※105(RD-R7000)でも同じです。
デュラエースはSSしか無く、デュラRDの対応はアルテ・105のSSと同じ。
前にRDがGSのままジュニアカセットにしてみたという話を読者様から聞いたことがあるのですが、変速がまあまあイマイチになるらしく。
現行モデルのSSリアディレーラーだと、30Tまでは対応しているのですが、新型デュラエースのRDの対応範囲を見れば、12sジュニアカセットの歯数構成がどうなるかも予想付くかもしれません。
新型デュラRDの対応範囲が32Tとかまで広がっていた場合、12sジュニアカセットが14-32Tなどになる可能性も出てくるので。
まあ、SSとかGSとか、括り自体を変更してくる可能性もあるので何とも言えないところはあるんですが。
一応、今年デュラエースとアルテグラが同時発売だという怪情報もありますw
実は期待の星?
現行の14-28Tだとローギアが足りないけど、14-32Tの12sなら使いたいわ!という人は実はそこそこいるんじゃないでしょうか?
まあ、11sでも勝手に組み替えて使っている人もいるのかも。
海外の自転車系サイトでは、新型デュラエースがセミワイヤレスだとか書かれて、それが日本の自転車サイトでもどんどん翻訳されているようですが。
ワイヤレス自体はだいぶ前から噂されていたことなのと、
いつかはそうなるだろと思うので、そこはまあいいとして。
間違っても、ワイヤレスブレーキだけはシマノも手を出さないでしょうw
技術的には全然可能だと思いますし、変速がワイヤレス、ブレーキもワイヤレスになれば面倒なケーブルの配線とか考える必要も無くなります。
けど、誤作動とかバッチリー切れが起こるとブレーキの場合は悲劇しか起こりませんし、シマノがそんな愚作をするとは思えず。
というより、コンポーネントメーカーは訴訟リスクを考えてワイヤレスブレーキは永久に出さないかと・・・
技術的には無線で飛ばして、モーターでブレーキを動かすだけなので、出来そうな感じはしますが。
ちょっと話が逸れましたが、12s化した場合、スプロケの歯数構成がどうなるのかも実は注目ポイント。
14-32Tがあったら、使いたいなと思う人もそこそこいるかもしれません。
スプロケの歯数の選び方は、こちらをどうぞ。
以前、あえて11-34Tを使うことで、チェーンラインを真っ直ぐになるようにしているというお話も伺いました。
この発想は私には全くなかったので、新鮮でした。
確かに、常用域がスプロケの真ん中あたりに来るようにすれば、チェーンラインは真っ直ぐに近くなるので駆動効率は上がる(はず)。
まあ、12速化に伴って、フロントの歯数を大きく変えてくる可能性もあったりするので、そうなると余計分かりづらくなるのですが・・・
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
こんにちは。
自分はしばらく11-32Tだったのですが、今は14-28Tとあわせて14-32Tに組み替えて使っています。
14-15-16-17-18-19 – 20-22-25-28-32T
こんな組み合わせです。
11-32Tのトップ側3枚、分解清掃するときいつもピカピカでほんとに使ってなかったですし、調べてみたら結構やっている人はいるようで、自分もそれならとやってしまいました。以前は11-28Tだったし14-28Tをそのまま使う手もあるのですが、やはり軽いギアがもう1枚あるのに慣れてしまうとなかなか戻れません。14Tから20Tぐらいの歯数が2つおきだと、もう1枚行けるかと思ってギアチェンジしてやっぱ無理でまた戻す、みたいなことが多かったのですが、改造後はそういうこともあまりなく快適です。
なので、もし12速で14-32Tが出れば飛びついてしまうと思いますし、むしろ11速で出して欲しい気がします。シマノも14-28Tが「シニアスプロケット」と呼ばれて一部で重宝されていることは知っているでしょうし、ロー側を32T・34Tと手厚くしていくだけではやたらワイドレシオになってしまうので、トップ側を軽くしていくことも考えて欲しいと思っています。
コメントありがとうございます。
シニアスプロケットという呼び名を初めて聞きましたw
組み換えで変速のつながりとか、悪くはなっていませんか?
あとRDはGSを使っているということ、でしょうか?
ご指摘の通り、組み換えの境目(19Tと20T)をまたがる変速については若干ですがもたつきを感じます。自分の場合はもともと使っていた105のスプロケットと14-28Tを組み合わせているせいかもしれませんが、アルテグラ同士の組み換えでも少しもたつくという話を見た記憶があり、やはり正規の組み合わせではないから仕方ないということだと思っています。変速はバチバチ決まらないと、という方が我慢できる範囲かどうかはわかりませんが、自分にとっては慣れてしまえば気にならない程度ですし、それよりはクロスレシオのメリットの方が大きいと感じています。
11速でも12速でも14-32Tが発売されれば、自分のような貧脚おじさんとか女性とか、ニーズは多いと思うのですが。
RDは5800のGSです。
ちなみに「シニアスプロケット」という呼び方は、ネットで組み換えの実例を探しているときによく見かけました。組み換えた14-32Tは「ウラテグラ」と呼ばれることも多いようです。
コメントありがとうございます。
スプロケの組み換えの場合、歯の切り先が合わなくなるため、そこについては変速がスムーズではなくなるのはしょうがないです。
105だからとか、アルテだからという話ではないです。
まあ、変速についてはどこまで許容範囲なのかは人それぞれなので、難しいところですが、5800GSで14-32Tがそれなりに実用できるのは良さそうな気もします。
ウラテグラ・・・電動アルテのことはアルデンテと呼ぶらしいですが、アルテウラでは呼びにくかったんでしょうかね?笑
12速ジュニアカセットは、恐らく14-32Tが本命だと思います。