いきなりですが質問です。
本日の #LUUP
歩道の色見えてないかも pic.twitter.com/bkhrEECdly— まっくす (@Az_MACS3) June 1, 2024
この電動キックボードは信号無視になりますか?
歩行者用信号は赤、三灯式は青になってますが、
信号の種類 | 信号の意味 |
人の形の記号を有する赤色の灯火 | 二 横断歩道を進行しようとする特例特定小型原動機付自転車及び普通自転車は、道路の横断を始めてはならないこと。 |
ややこしいことに、歩行者用信号は「特例特定小型」に対する効力はあるけど、「特定小型」に対する効力はない。
なので信号無視にならないという笑。
けどノープロブレム。
歩道を特例モードに切り替えずに進行しているので、通行区分違反(17条1項)になります。
一見すると信号無視だけど、特例ではない特定小型が横断歩道を通行する際には三灯式に従うしかないので(そもそも全ての車両は横断歩道の通行が禁止されてない)、信号無視にはならないけど通行区分違反というところか。
もちろん、この場合は「横断」なので25条の2第1項に従うことになる。
第二十五条の二 車両は、歩行者又は他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるときは、道路外の施設若しくは場所に出入するための左折若しくは右折をし、横断し、転回し、又は後退してはならない。
特例モードに切り替えずに歩道通行する人は絶えませんが、特定小型原付って明らかに「警察から見た取締りしやすさ」をルール化していると思う。
自転車が歩道通行する際には「徐行義務」がありますが(63条の4第2項)、取締りする側からしたら「それは徐行と言えるのか?」で悩む。
特定小型原付はランプをみて即座に検挙可能。
誰が考えたのか知らないけど、道路交通法って一部「取締りしにくいルール」があって、違反の立証が難しいのもあるけど、ランプのパターン一発で検挙可能にしたのはある意味合理的。
ちなみにこういう輩から特定小型原付を取り上げたところで、違法モペットに行くのがオチ。
もっとスピードが出る違法モペットでウェーイされるよりも、MAX20キロでウェーイさせていたほうがマシという政治判断なんじゃないかと疑ってますが、
以前書いたように、特定小型原付を導入した理由って違法モペットの撲滅なんだと思う。
特定小型原付を「釣り」にして、違法モペットを買わない方向にしたかったんだろうなと推測してますが、

免許不要!ヘルメット不要にするからこっちにおいで!と釣って(その代わりスピードは20キロまでだよ)、違法モペットに行かせないようにしたのが特定小型原付なんじゃないのかな。
結局、バカな人は何に乗らせてもバカやることは明らか。
だったら時速20キロ以下でやってくれ!という政策にしか見えないのですが、実際のところ違法モペットが減少したのかはわかりません。
もちろん警察庁が本音トークで「特定小型原付はバカから違法モペットを取り上げる政策です!」なんて言えるわけもないから真相は謎ですが、あながち間違ってないと思う。
違法モペットは取締りしにくい技術的な問題があるし、特定小型原付で盛大に釣ったように見える。
だから私は反対しない立場なのよ。笑。
時速50キロ出る違法モペットでウェーイされるよりも、時速20キロ以下でウェーイさせていたほうがマシですし。
しかも、やりようによっては自転車走行環境の整備にも繋がるし。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
大阪市内中心部では違法モペットは、むしろ以前より頻繁に見る気がします。単に、寒い時期は少なくて、春夏に増えてるだけなのかもしれませんが。
コメントありがとうございます。
おそらく、目論見通りなら違法モペットが減るには数年かかると考えてますが、今は地獄ですよね笑