TIMEのビンディングペダルというとXPRESSO(エックスプレッソ)があります。
最近は上位モデルについてはXPRO(エックスプロ)に変わっていますが、XPROとXPRESSOの違いは、簡単に言うとペダル裏面にエアロカバーが付いているかどうかです。
XPROだとエアロカバーが付いています。
タイムのペダルは1、2、4、6、10、12、15と様々なものがあり、値段も結構な差があります。
これらの違いについて、何が違うのかまとめてみました。
XPRESSOとグレード
まずはXPRESSOシリーズからです。
エックスプレッソは1、2、4、6、10、12、15と7段階あります。
これらの違いについてまとめてみました。
重量 | ボディ | シャフト | プレート | 定価 | |
1 | 114 | コンポジット | スチール | なし | 4900 |
2 | 115 | コンポジット | スチール | なし | 8500 |
4 | 115 | コンポジット | スチール | ステンレス | 12000 |
6 | 108 | コンポジット | 中空スチール | ステンレス | 16000 |
10 | 99 | カーボン | 中空スチール | アルミ | 23000 |
12 | 77 | カーボン | 中空チタン | アルミ | 37000 |
15 | 66.5 | ライトカーボン | 中空チタン | アルミ | 59000 |
・15のみセラミックベアリング
※重量は片側、定価は税別です。全てクリートも付属します。
タイムのペダルの場合、基本的な構造は全て同じです。
【プレート】という部分ですが、踏み面の表面についているやつです。
エックスプレッソ1ではプレートがなく、ボディ剥き出しです。
※XPRESSO1はすでに廃盤です。
エックスプレッソ4ではステンレスプレートが付いています。
タイムの場合、グレードが上がるほど軽量化されているのですが、1~4についてはほぼ同じ重量です。
1と2の違いですが、定価の差はそれなりにあるのですが、正直なところ見た目以外での違いはよくわかりません。
前に自転車屋で聞いたことがあるのですが、ぶっちゃけわかんないと言われましたw
4以降は踏み面にプレートが付いています。
10以降はボディがカーボンになっているのでだいぶ軽くなります。
とはいえ、一番廉価なグレードの1でもシマノデュラエースとほぼ同じくらいなので、タイムの場合は根本的にかなり軽いペダルということになります。
ただタイムのペダルの場合、グレードが下がると言い方は悪いですが見た目がショボイです。
これがエックスプレッソ1ですが、
価格が安いのでしょうがないと言えばしょうがないですが、見た目は貧弱です。
高いモデルはやはりカッコいいですよね。
耐久性は??
全てを使ったことがあるわけではないのですが、タイムの場合、壊れるポイントは多くの場合ペダル裏にあるカーボンバネです。
左が正常な状態で、右がカーボンバネが飛んでしまった状態です。
カーボンバネの構造は1でも15でも同じなので、耐久性自体は1でも15でも変わんないと思います。
ずいぶん昔のペダルで、アイクリックレーサー2というものを長く使っていましたが、最終的にはボディが壊れました。
理屈の上では、コンポジットボディ(いわゆる樹脂)よりもカーボンボディのほうが耐久性はあると思いますが、そんなところよりも先に壊れるのはバネのほうなので、恐らくは関係ないです。
プレートの有無はそれなりに関係しそうな気がしますが、とりあえず今はエックスプレッソ1を使っているので、どれくらい持つのか様子見です。
1は実質2000円
タイムの場合、何が高いかというとクリートです。
摩耗しやすいクリートですが、クリート単体で買った場合、だいたい3000円弱します。
ペダルを買うと新品のクリートが付属してきますが、エックスプレッソ1は定価が4900円です。
クリートが付いてくるので、ペダル自体の単価は2000円くらいになるわけですね。
そう考えると、1を使って壊れたら1をまた買う・・・というのでも悪くないのかもしれません。
1と2の違いですが、正直なところよくわからない割には価格差があります。
ただ踏み面にプレートが付くのは4以降なので、2を買うくらいなら1でいいでしょうし、それ以上を買うなら4あたりがオススメです。
クリートカバーは必須
タイムの場合、純正のクリートカバーというもの自体存在しません。
なのでサードパーティ製のものを探すか、シマノのクリートカバーを加工するかになります。
サードパーティ製のタイム用クリートカバーですが、どういうわけか入手困難です。
クリートスキンズのものは、だいたいいつでも品切れなうえに、いつ入荷するのか全く不明です。
最近見つけたものでプレミアというメーカーのものがありますが、こちらは今のところ在庫があるようです。
私自身は、シマノ用クリートカバーを加工して使っています。
シマノ用クリートカバーの後縁をカッターナイフなどで切り取れば、一応使えます。
ただ、専用品ではないため、歩いているときに外れることがあります。
シマノ用を使っている理由ですが、私が求めていた時期にはクリートスキンズが品切れで、プレミアのものはまだ販売自体されていなかったはずです。
プレミアのクリートカバー、異常なレベルで寿命が短いのでお勧めしませんが・・・・
ちなみにクリートカバーなしで使っていると、半年もすればクリートはボロボロです。
クリートカバーを使っていれば、1年以上たってもクリートはそこまでボロボロになりません。
XPROとグレード
続いてはXPRO(エックスプロ)のグレードです。
重量 | ボディ | シャフト | プレート | 定価 | |
10 | 113 | カーボン | 中空スチール | 23000 | |
12 | 94 | カーボン | チタン | 37000 | |
15 | 87.3 | ライトカーボン | 中空チタン | 59000 |
XPROについては、XPRESSOよりも踏み面が広がり、エアロカバーがついているのが特徴です。
軽量性で言うならXPRESSOのほうでしょうけど、そもそもタイムのペダルは軽すぎるので、XPROでも重いというわけではありません。
高いモデルほど軽量に出来ているという点はXPRESSOと同じです。
タイムは並行輸入品に注意
先日も書いた件ですが、タイムのペダルは代理店しか修理できません。
代理店は並行輸入品については修理してくれないので、海外通販や並行輸入品の場合、破損した場合は修理不可能に陥ります。
タイムペダルで最も多いトラブルは、カーボンバネの破損です。
バネだけの破損なら代理店で修理可能ですが、並行輸入品だと修理してくれません。
ただ、海外通販って安いですよね。
私がエックスプレッソ4を買ったときも、5000円くらいで買えました。
5000円程度で買えるのであれば、クリート分を考えたら破損してもさほど大きな損害にはならないと思うのでいいと思いますが、高いモデルについては要注意でしょう。
安心感を取るか、価格を優先するかは人それぞれ考え方は違うと思いますが。
タイムのペダルは寿命が短いと言われることがあります。
私自身、アイクリックレーサー2はかなりの年数使えていたので、寿命が短いという感覚はありません。
次に買ったエックスプレッソ4については2ヶ月で壊れました。
これはたまたまだったと思うのですが、この一件以降、やはりタイムペダルについては国内正規取扱店で買ったほうが安心だなと痛感しました。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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