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カーボンフレームはアルミフレームよりも常に優れているのか?

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ロードバイクのフレーム素材にはカーボン、アルミ、クロモリなどがあります。
素材により特性が違うのですが、現在、最もスペックが高いとされるフレーム素材はカーボンです。

最近では10万円台のカーボンフレーム完成車も登場するようになってきましたので、一昔前よりも買いやすくなっているのは間違いありません。

よく、『カーボンが一番で、アルミはカーボンより下』という表現をする方がいますが、本当にそうなのでしょうか?



カーボン、アルミという一括りでまとめるのは間違い

まず理解しなければならないのは、カーボンフレームと言っても様々なものがあるということです
これはアルミでも同じ。
カーボンの素材の質を表す表現で、『○×トングレード』というものがあります。
これはカーボンの張力を表す表現で、50tグレードとか30tグレードなどと表現されます。
張力が高いというのは、変形しにくい、しなりが少ないということです。
自転車の走りに置き換えるなら、『ペダルを踏み込んだ時のフレームのシナリが少なく、パワーがダイレクトに伝わる』という状態です。
レースでは大切な要素ですね。
グレードの高いカーボンは、当然のように高いのです。
フレーム単体で40万以上とか・・・

 

カーボンフレームで、完成車価格18万のロードバイクがあったとします。
こういう完成車の場合、フレーム単体販売をしていないことがほとんどですが、もしフレーム単体販売していたらフレーム価格は10万円程度になります。
このクラスのカーボンフレームは質が劣るカーボン素材を使います。
フレームのシナリが大きく、踏み込んだ時のパワーが逃げる感じがします。
その反面、路面からの振動を吸収するのは得意で、乗り心地はよかったりします。

 

一方のアルミフレームですが、カーボンよりも根本的に安い素材です。
アルミフレームの特徴は、フレームのシナリが少ないことです。
なので踏み込んだ時のパワーをダイレクトに伝え、加速力はそこそこあるモデルが多いです。
ですが、カーボンよりも重い。重量的なデメリットがあります。
また乗り心地的には、路面の凹凸を素直に拾ってガタガタいう感触がします。

 

最近はカーボンフレームにも劣らない軽量化された『軽量アルミ』が各社から出ています。
キャノンデールのCAAD12なんて代表的な存在です。
軽量アルミは加速力があり、軽量ですが、カーボンフレームの振動吸収性には敵いません。
加速力だけを見たら、ミドルグレードのカーボンフレームよりも上質な走りをします。

フレーム アルミ6069(Di2対応)
フォーク フルカーボン
STI 105
クランク キャノンデールSI
フロントディレーラー 105
リアディレーラー 105
スプロケ 105 11-28T
BB BB30A(FSA)
ブレーキ 105
ホイール MAVIC アクシウム
タイヤ シュワルベ LUGANO

25c

重量 7キロ台後半

【フレーム重量1098g】

キャノンデール CAAD12

アルミと言っても、軽量アルミフレームと言ってパイプの肉厚を薄くしているモデルもあれば、普通のアルミフレームもあります。
薄く作りながらも強度を保つということはコストがかかる作業で、当然のように製品価格に反映されます。

カーボンフレームと言っても、高弾性率のカーボンを使っているのか、安いカーボンを使っているのかでコストは違いますし、細かいフレームの作り込みによってもかかるコストは変わります。

なのでカーボンだからとか、アルミだからとか、素材だけで一括りにして考えるのは間違いです。

誰がどんな用途に使うかで変わる


例えば、脚力が強い学生さんが、低価格のカーボンフレームを買うと、フレームのシナリが大きすぎて進みづらいフレームになります。
そういう人は同価格帯のアルミフレームのほうが断然速く走れます。

脚力がなく身体が硬い中年男性がアルミフレームを買うと、振動がダイレクトに来て身体がつらいかもしれません。
そういう人には低価格のカーボンフレームのほうがマイルドな乗り心地で、体力が温存できる分、結果的に速く走れるかもしれません。

カーボンフレームが常にアルミよりも上位にいるわけでもないですし、軽量アルミが低価格のカーボンに必ずしも勝つわけでもありません。
結局は『乗り手との相性』です。

高いバイクだから必ずしもすべての人にとって最高のバイクとも言えません。
例えばですが、完成車80万とかするカーボンバイクだと、基本的にはプロスペックです。
硬めのカーボンを使っています。

これを低速でまったり走りたい人が買った場合、硬くて疲れるだけという感想になるかもしれません。
レースしたい人にとっては最高でしょうけど。

プロ選手でも、アルミフレームの『硬い感じ』が好きで、アルミバイクを好む人もいます。
カタログスペックだけ見てロードバイクを選ばずに、可能な限り試乗してみることも大切です。
最近はメーカーの試乗会も行われています。そういうのを活用して実際に試すことです。




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