5800系の105が地味にマイナーチェンジした模様です。
といっても、マイナーチェンジしたのはフロントディレーラーのみ。
さて、どんな感じか見ていきましょう。
FD-5800とFD-5801の比較
まずは旧モデル、FD-5800から。
シマノ FD-5800 ブラック バンドタイプ31.8mm(28.6mmアダプター付) 2X11S W/TL-FD68 FD-5800
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そしてこちらがニューモデルのFD-5801。
シマノ 105 FD-5801-BSM バンドタイプΦ31.8mm(28.6mmアダプタ付)アジャスタ付リンクタイプフロントディレイラー シルバー(IFD5801BSMS)
変更点は以下の通りです。
・ケーブルアジャスターがフロントディレーラー内に搭載されたことで、アウターワイヤーの途中にあったアジャスターが不要になった。
・「トグル機構」を採用。動作の完了に近づくにつれて出力がアップするため、FDの引きが軽く感じ取れる(らしい)。
・要はデュラエースR9100とアルテグラR8000と同じ機構を採用したという話。
クランクとの互換性
これについてですが、とりあえずは今までのロード11速クランクすべてと互換性があるようです。
なので
・デュラエース R9100、9000
・アルテグラ R8000、6800
・105 5800
これらすべてと互換性があり、使えます。
なんでこのタイミングなのか?
今年はアルテグラが6800⇒R8000へとモデルチェンジした年であり、105のモデルチェンジは来年とみられています。
そんな中、なんでこのタイミングで105のFDだけがモデルチェンジしたのでしょうか??
これについてですが、恐らくは以下のような理由です。
デュラエースが9000⇒R9100に変わった際に、クランクの設計が変わりました。
今までよりも0.4mm、チェーンリングの歯が外側に行ったのです(たった0.4mm・・・)
これにより、シマノの公式アナウンスでは、R9100のクランクにはR9100のFDしか対応していないとされています。
要は外側に0.4mm出っ張った分を、旧型FDである9000(デュラ)、6800(アルテグラ)、105(5800)のFDでは互換性なしとしています。
もうひとつ注意点ですが、これとは逆に【クランクが9000、FDがR9100】については大丈夫です。
互換性ありです。
9000、6800、5800は全て完全互換なので、【クランクが5800、FDがR9100】も大丈夫です。
R8000アルテグラについても、R9100と同じ設計のようです。
で、なぜにこのタイミングかというと、例えば105(5800)ユーザーがクランクだけR9100もしくはR8000にしたくても、FDの互換性がなくFDも交換しなければ使えない状態でした。
恐らくはこれを何とかしたかったのでしょう。
なのでクランクだけ上位に変えたい人向けに5801とマイナーチェンジしたものと思われます。
105とアルテグラをミックスしたい人には朗報ですし、そうでない人にもフロント変速が軽くなるかもという期待を持たせる内容になっています。
105のフロント変速は、上位コンポに比べると重たいです。
これがちょっとよくなる可能性があるということです。
まあ、劇的な変化ではないと思います・・・
劇的な変化を求める人は、デュラったほうがいいでしょう。
105はマイナーチェンジの王様
過去にも105は、マイナーチェンジを繰り返した事例があります。
10速の105(5700)のときですが、最初に登場したリアディレーラーはRD-5700です。
それがRD-5701とかRD-5700Aとかマイナーチェンジしまくった経緯があります。
しかも、それぞれにSSとGSがあります。
これらは品番により、ローギアの対応歯数が違います。
なので10速の105完成車を買った人が、スプロケを変えたい場合には、何のRDが付いているのかがよくわからなくて困ったものです。
確かRD-5700はロー27Tまで、5701は確か30Tまでとかそんな感じだった気がしますが(ちょっとうる覚え)、完成車のメーカーサイトを見ても【RD 105】と書かれていて何が付いているのか不明ということもありました。
RD自体を見れば分かるのですが。
まあ、105はこういうことを繰り返すコンポということです。
さて、RD-5801ですが、5800よりも改善しているようなので、フロントの引きは多少変わるかと思います。
ただし劇的な変化になるとは考えづらいので、FD破損とかでないなら無理に変える必要性がないかもしれません。
105のFDですが、使っているうちに羽が曲がってきます。
羽が弧を描くように変形するのですが、これはペンチで直すことができます。
ですが何度もペンチでやるのはあまりよろしくないので、2回くらいが限度でしょう。
交換時期に来たら、5801にするのもありかと思います。
シマノ 105 FD-5801-BSM バンドタイプΦ31.8mm(28.6mmアダプタ付)アジャスタ付リンクタイプフロントディレイラー シルバー(IFD5801BSMS)
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
「105のFDですが、使っているうちに羽が曲がってきます。」
とのことですが、それは『FD-5800』のことでしょうか?
それとも『FD-5801(現FD-R7000)』も同様なのでしょうか?
新しくバラ組み予定のコンポにFD-R7000を考えているので、お教えくだされば幸いです。
コメントありがとうございます。
105グレードであれば曲がってきやすいのは確かなのですが、5800以降は樹脂製のプレートがついているせいか、曲がりづらい気がします。
5700以前だと曲がりやすいです。
中古でFD-5800を手に入れて調整中にディーラーマニュアルの「アウターと羽根の面を揃える」で躓きました。「羽根の面」が平面でなく、優美な曲面なのです。
ぐぐってこちらのページで情報を確認して安心しました。使っているうちに羽根が曲がってしまうのですね。
両端のヒンジ付近を基準に平面を作ってみようと思います。
貴重な情報、ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
FDの羽は曲がりやすいので、ペンチで直す方法もあるのですが、修正は何度も出来るものではないため割り切って新品にした方がいいと思います。