プーリーだけデュラエースは効果があるのか?

ロードバイクのパーツ交換で、「プーリーだけデュラエースにする」という技があります。
理屈の上でいうならば、デュラエースのプーリーはシマノのプーリーの中で最も回転性がいいということですが、これは本当に実感できる効果なのか、検証していきます。



シマノのプーリーにはグレードがある

リアディレーラーについているプーリーにも、デュラグレードなどのグレードがあります。

プーリーにはガイドプーリー(上)とテンションプーリー(下)があり、デュラエースグレードではガイドプーリーもテンションプーリーもシールドベアリングですが、105グレードではベアリングなし(厳密にはブッシュベアリングというもの)になります。

105以下のプーリーは、分解すると非常に簡単な構造をしています。
樹脂製のプーリーを、金属製のカップのようなもので挟み込んでいるだけで、金属製のカップを外すとベアリングがありません。
これも本来はベアリングの一種で、ブッシュベアリングと呼ばれる構造をしていますが、一般的にいうベアリングとは違う構造のため「105以下のプーリーはベアリングなし」と呼ばれます。

一方、デュラエースなどのプーリーは、中を開けると小さいボールベアリングが並んでいます。
こちらはシールドベアリング構造をしているため、本来は開けてメンテナンスするのはあまりよくありません。
メンテフリー構造にしてあります。

プーリーだけデュラエースにするのは、効果があるのか?

デュラグレードのプーリーはメンテナンスフリーなのと、105グレードよりも回転性能は上です。

プーリーだけデュラエースにするとどれだけ変わるのかですが、正直な話でいえば実走ではほんのわずかな差でしかないため、正直な話体感しにくいグレードアップです。
これについては、気持ちの問題程度の差しか出ないように感じます。
でも、理論上は確実に、回転抵抗が減るわけです。
なので少しでも速くなりたいのであれば、ロードバイクにかかる様々な抵抗を軽減していくことが大切なので、デュラエースのプーリー単体に大きな効果を求めるのではなく、いろんなところの回転抵抗を減らしていき、トータルで回転抵抗を減らして速くなるという努力は大切です。

<2017年11月追記>
プーリーの互換性について調べたところ、ちょっと意外な事実が判明。
詳しくはこちらを。

プーリーの互換性まとめ。デュラプーリーは105に使える?R9100と9000のプーリーは違う??

回転性能だけでいえば、シマノ社外製品になりますが、KCNCのセラミックベアリングプーリーのほうが上です。

ロードバイクでは、様々な抵抗がかかります。
最も大きな抵抗は、言うまでもなく空気抵抗です。
走っている時に乗り手にかかる抵抗が最も大きい。

駆動系でいえば、チェーンの抵抗、BBの回転抵抗、リアホイールのハブの回転抵抗、プーリーの回転抵抗などがかかります。
なので少しでも速くなりたいなら、回転抵抗を抑えるグレードアップがオススメです。




回転性能だけでいえばセラミックベアリングのほうがよいのですが、実はこれにすると変速性能が落ちます。
シマノのプーリーは、ほんのわずかですが左右にガタが出るように設計されています。
<2017年11月追記>
現行モデル(R9100,R8000,5800)ではガタがありません。
ガタがあるように設計されていたのは、調べた結果では7900デュラエース世代あたりまでです。

このガタが、変速時に滑らかな変速を生む要因なのですが、これはシマノの特許なので、他社はマネできません。
そのため、KCNCなどのシマノ以外のプーリーでは、回転性能は上がるものの、変速性能は落ちる結果となります。

あと、シマノ以外のプーリーは、アルミ製が多い気がします。
シマノのプーリーは、頑なに樹脂製のままです。
アルミ製にすれば軽くなったりするのですが、アルミプーリーの問題点としては削れていくのが早いということです。
シマノが樹脂製プーリーを採用する理由は、ここにあると思います。

デュラエースプーリー or セラミックプーリー?

どっちがいいかですが、人それぞれ考え方が違うのでどちらがオススメとは言いづらいのが現状です。
耐久性はシマノの圧勝ですが、おしゃれ感や回転性能はセラミックべアリング。
変速性能はシマノのほうがよく、シマノ以外にすると若干ですが変速性能が落ちます。

個人的にはシマノのデュラエースグレードのプーリーをオススメしておきます。
ちょっとでも速くなりたい人は買うべし!

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