ロードバイクにはフロントフォークが必ずありますが、フロントフォークのうちフレームのヘッドチューブに収まっているところをフォークコラムと言います。
コラムの素材がカーボンならカーボンコラムのフォークと言われますし、アルミならアルミコラムのフォークと言われます。
カーボンコラムとアルミコラムでは性能差はあるのでしょうか?
振動吸収性は変わる??
コラム
TRIGON(トライゴン) RC-03X カーボンフォーク アルミコラム 1 1/8″ OV
フォークのコラムとは、画像でいうところの上半分のところです。
一本の棒になっている部分で、そこから下は二股に分かれているフォークブレードと呼ばれる部分です。
コラムがカーボン製のものと、アルミ製のものがあります。
一般論として、アルミフレーム完成車についてくるフォークは、アルミコラムのものが多いですし、カーボンフレームだとフルカーボンフォークのほうが多い気がします。
ただし、メリダのスクルトゥーラとかはクラリス完成車でもカーボンコラムだったりしますし、スペシャライズドのアレーなんかもカーボンコラムだった気がします。
イメージ的には、上位モデルだとカーボンコラム採用が多いという感じですね。
カーボンフレームのハイエンドモデルだと、カーボンコラム以外はまずありえません。
コラムの素材が何かは、HP上のスペックを見ればわかります。
カーボンフォークと書いてあっても、よーく読むとアルミコラムとかスチールコラムと書いてあります。
上位モデルにカーボンフォークが使われる理由
これの理由ですが、どうしてもカーボン=振動吸収性が高い、という図式から、振動吸収性を期待してとカーボンコラム採用と思っている人も多いようです。
ですが、実際のところでいうと、コラム自体は振動吸収性にはあまり関係ない気がします。
じゃあなぜカーボンコラムが使われるかというと、主な目的は軽量化です。
アルミコラムのカーボンフォークの場合、重量は550gくらいあったりします。
カーボンコラムのカーボンフォークなら、ほとんどのバイクで300g台後半です。
なので200g弱は軽量化できるので、上位モデルではカーボンコラムのカーボンフォーク、つまりはフルカーボンフォークが使われます。
カーボンコラムの問題点
カーボンコラムの場合、実は強度としてはアルミコラムよりも上です。
ただし、適切に組付けられているということが条件になります。
カーボンコラムの場合、適切な組み付けが出来ていない場合、むしろアルミコラムよりも脆弱です。
カーボンコラムの場合、固定する器具としてプレッシャーアンカーが用いられます。
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このパーツですが、カーボンコラムの中に入れて、イメージ的にはコラムの中で膨れ上がるような形で固定されます。
カーボンパイプの場合、こういった中から内圧を上げる方向への圧力にはさほど強くないのですが、以下の条件がそろうとカーボンコラムが破断するリスクが高まります。
・締め付けが強すぎる
・ステム上にスペーサーがない
・ステム上にスペーサーがありすぎる
適正なコラムスペーサーと、適正なトルクで締め付ければコラム破損の可能性はかなり下がります。
あと、面倒だからとコラムカットせずに、ステム上にスペーサーをたくさん入れている人もいますが、見た目の問題だけでなくコラムの破損につながる恐れもあるので、ポジションが固まったらカッとしたほうがいいです。
確かTIMEだったと思いますが、なるべく早く適正なコラムカットをするようにアナウンスされていたと記憶しています。
こういう状態で長期間乗るのはあまり好ましくありません。
適正にカットする必要があります。
LOOKの場合は、ステム上に5mmスペーサーが来るようにカッとしろと通達されているようです。
コラムカットですが、私がよく行くショップでは購入後の初期調整扱いで無料でした。
これについてはショップにより工賃がかかる場合があります。
フォークコラムの素材ですが、今のところ重量面で見てカーボンに勝るものはありません。
アルミコラムだからダメというわけではないですが。
ただ、性能的な差でいうと、重量面くらいしかありません。
ロードバイクでは軽量化というのは重要な要素ですので。
アルミ完成車の場合、フルカーボンフォークでないものもそれなりにあります。
あえてフルカーボンフォークにこだわるというのも、軽量化という面ではいいと思います。
ただし、フルカーボンフォークの場合はトルク管理が重要なので、トルクレンチは必須ですね。
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