チェーンを洗うと、汚れで抵抗が高まっていたのかよくわかる。速くなりたいならチェーンを洗って高性能オイルを。

私はチェーンなどの駆動系は400キロに一回くらい洗浄しています。
ロードバイクは様々なパーツによる抵抗の積み重ねですが、たった400キロの走行でもチェーンの抵抗は大きくなるわけで。



チェーンを洗う意味

最近は週に一度、月間500キロくらいしか乗る時間が取れないのですが、過去には月間1300キロとか走っていたこともあります。
ぶっちゃけて言うと、最近メッチャ遅いです。
毎日のように乗っていたときは自分でいうのもなんですが速かった自信はありますが、最近は本当に遅い・・・

チェーンはロードバイクとして乗っている以上、かなりの負荷がかかっています。
引っ張りによる負荷、回転による摩耗、摩耗による金属片、空気中にある埃や砂などの付着などでかなりチェーンが汚れていきます。
そして汚れが抵抗になっていくんですね。
細かい話は忘れましたが、結構バカにできないくらいの抵抗になるという数字を見たことがあります。

400キロくらいの走行でも、チェーンを洗って新しいオイルを付けると、明確に走りは変わります。
明らかにペダリングが軽く感じ取れますし、実感できることがあるから面倒でもやるわけです。

初心者の人も、ロードバイクを買って一ヶ月くらい経ったあたりで、チェーンを洗浄する道具を買ってやってみてください。
ロードバイクはメンテナンスしてこそ最高の性能を発揮できますが、どんなに高いロードバイクでもメンテしないと性能は発揮できません。
それを実感できるのがチェーンの洗浄です。

具体的な方法

これについては何度も書いていますが、やり方自体は人それぞれです。
私がやっている方法はこちら。

※やる前に一言。
かなり汚れが飛び散るので、新聞紙を敷いて作業するのが鉄則です。
また何でもいいので、手袋があると便利。

まずはチェーンを洗う

こういった洗浄機を使うのが一番楽です。
私の場合、洗浄機にディグリーザーを入れてセットし、とりあえずクランクを50回転させます。

次にフロントをインナーに落として、ディグリーザーを入れ替えて50回転させます。

なんでフロントをアウター、インナーの両方で行うかというと、チェーンから染み出たディグリーザーがチェーンリングの歯につくので、そのままチェーンリングを拭けばクランク周りの掃除も出来るからです。
ここはちょっと横着気味にやっています。

こういうセット品を買っておくと便利です。

厳密な話でいうと、最近のシマノのチェーンについてはディグリーザーで洗うなと指定があります。
中性洗剤で使うことが推奨されているわけです。

これについてですが、ディグリーザーだとチェーン内部にあるグリスを強力に洗い流してしまうためNGなのですが、ディグリーザーを水で流して乾かし、オイルを内部まで浸透させれば問題はないだろうということでディグリーザーを使っています。

ちなみにこれ、フレームやらホイールにディグリーザーが結構飛び散るので、屋外でやったほうがいいでしょう。
人様に迷惑がかかるような場所ではやらないでください。

スプロケ洗浄

スプロケにはチェーンからのオイル汚れが移りますし、砂などの汚れも結構ついています。
こういう汚れも抵抗になるので、チェーンを洗うのとスプロケを洗うのはセットにしたほうがいいでしょう。


この工具のうち、左側二つがスプロケを外す工具です。
スプロケを外さずに、ディグリーザーを染み込ませたウェスで拭くということも出来なくはないですが、スプロケを外してディグリーザーに漬け置きしたほうが汚れは落ちます。
なのでスプロケを外す工具は持っておいたほうがいいでしょう。

スプロケをこのようにして外します。
チェーンが付いている工具でスプロケの回転を抑えて、もう一個の工具(ロックリング回し)で外します。

スプロケは外した後は、こういう容器を使ってディグリーザーをかけ、ブラシで擦るのが良いかと。

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スプロケを洗ったらきちんと拭いてからホイールに戻します。
スプロケをバラバラにすると組み立て方がわからなくなるという人もいますが、これはよーく見れば難しくありません。
直径が大きいギアから入れていくだけです。


フリーボディ側をよーく見ると、一か所だけ凹が広い場所があります。
ここにスプロケ側の凸を合わせていくだけ。

これ、裏表逆に入れようとすると入りません。
また黒い樹脂製のスペーサーを入れる場所もありますが、どこにスペーサーを入れるか覚えるのではなく、最終的に全てのギアが等間隔に並ぶと覚えておけば、入れる場所もわかります。

最後にスプロケを固定するときは、チェーンが付いている工具は使いません。
ロックリング回しだけで固定します。

マヴィックホイールのオイルアップ

書く都合で順番が変わってしまいましたが、実際にはスプロケを外して洗浄した後、スプロケをホイールに戻す前にマヴィックホイールのオイルアップをします。

マヴィック以外では方法が変わるのと、やる必要がない場合があるので、使っているホイール次第です。

フリーボディを外して、

ディグリーザーを含ませたウェスで拭いて、

綺麗にします。
マヴィックの場合、ラチェットの爪が吹っ飛びやすいので注意が必要です。
とくにラチェットスプリングをどこかに飛ばすと永久に見つからないほどの小ささなので注意です。

フリーボディ内部も拭きます。
この白っぽい部分が重要で、こことシールが接触するためにマヴィックのホイールの回転が落ちます。
ここをしっかり洗浄します。

ラチェットの爪を組み立てて、フリーボディにオイルを付けます。
オイルを付けるのは白い部分と、フリーボディ内部のギザギザ、爪自体の3か所です。

一応画像ではマヴィックの純正のオイルを使っています。
今はマヴィック純正を使うのはやめました。
これの理由はこちらです。

走行中にチェーン落ちした、驚きの理由。

ただ、マヴィック的には純正オイルを推奨していますので、ここら辺は自己責任でお願いします。

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ちなみに純正オイルでメンテした場合、ラチェット音はほぼ無音レベルになります。
ここで注意してほしいのですが、メンテ後にクランクを回して、後輪のラチェット音をチェックしますよね。
それと同時に、クランクから手を離した時に、後輪の回転につられてクランクが供回りしないかを確認してください。

供回りしている場合、メンテナンスとしては失敗しています。
これの理由はこちらです。

走行中にチェーン落ちした、驚きの理由。

供回りする場合、フリーボディの白い部分と、ホイールの奥にある黒いゴムシールの間の抵抗が強いということになります。
個人的には純正オイルでやると供回りが起こりやすいので、RESPOのチタンオイルをオススメしています。

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駆動系を洗浄すると走りは軽くなる

チェーンは洗浄後、きちんと乾かしてください。
その後チェーンオイルを付けていきます。

オイルはリンク部にのみ一滴ずつ垂らしていきます。
重要なのは、オイルを添付後、一晩くらい放置してから表面を拭いてください。
すぐにふき取るとオイルがチェーン内部まで浸透しませんので無意味です。

ここまでがルーティーンでやっている作業ですが、作業後に乗るとやっぱりペダリングが軽いです。
この感覚がある限り、メンテナンスはやめられないんですよね。

あと、おおよそ1000キロに一回くらいですが、プーリーも外して洗浄&オイルアップします。

アルテグラ以上のシールドベアリングになっているタイプについては、拭くだけにしてください。
それ以下はディグリーザーなどで洗浄後、オイルアップ。

こうやって駆動系の洗浄や注油をしたあと、乗ってみるとペダリングが軽く感じ、乗っていて楽しいです。
また、砂などの汚れが付いたままだと、パーツの摩耗が進みますのでパーツの寿命が短くなります。

チェーンやスプロケは消耗品です。
ずっと使えるというものではありません。

ですが、きちんとメンテナンスすることでチェーンも寿命が延びますし、何より走りが変わります。
プロ選手だとレース後には必ず洗浄していますが、ベストな性能を引き出そうと思ったら本当は毎回洗浄が必要ということでしょう。

一般サイクリストがどれくらいの頻度で洗うべきかですが、個人的な目安は300キロ~500キロ乗ったら洗浄&注油です。
その間にもオイル切れを起こすことがありますが、そういう場合はオイルを付けてふき取るだけでも多少の洗浄効果はあります。
汚れが少ないうちは、オイルで流すということも可能です。

私の知人ですが、クロスバイクを買って(たぶん)2年くらい全くメンテナンスしていなかった結果、こういう相談を受けました。

なんか最近、クロスバイクの走りが重たいんですよね。

クロスバイクに乗っている人の多くは、恐らくはチェーンの洗浄など全くやっていないと思います。
私はチェーン自体の交換を勧めたのですが、もしくはアマゾンなどでチェーン洗浄機が売っているから使ってみたらどうですか?と勧めました。

チェーン洗ったら、走りが全然違う!

当たり前と言えば当たり前の話ですが、こういう経験をしてこそメンテナンスの重要性がわかるものです。
100万のロードバイクでも、2年くらいノーメンテで走っていたら、かなりペダリングは重くなるでしょう。

ロードバイク初心者さんは、ロードバイク購入して一ヶ月後あたりを目安に、洗浄キットを購入してチャレンジしてみてください。

チェーンオイルって何がいいの??とよく聞かれるのですが、正直なところチェーンオイルについては好みも関係します。
一般的に、潤滑性が高く回転性能が上がるオイルは汚れやすい気がします。
逆に汚れにくいと言われているオイルについては、若干ですがペダリングが重い。

私が今使っているのはAZのロードレースSPです。

耐久性、回転性についてはこれがベストな気がします。
ただ汚れやすい。

ワコーズのチェーンルブもかなり好きなオイルなのですが、これスプレー式しかないんですよね。

こういうのに移し替えて、チェーンのリンク部だけ狙ってやるといいのですが、ちょっと面倒だったりします。

<2018年5月追記>
スプレー式オイルをオイラーに移し替えて使った場合に、スプレー式オイルだとガスが入っているため、オイラーから急に噴射する可能性があると読者様からご指摘いただきました。
私自身はそうなったことがないのですが、確か言われてみるとそういう可能性はありますね。

なおタレコミ頂いた方の情報では、オイラーを逆さにするとオイルが急噴射してしまい使い物にならなかったとのことです。
勝手な予想では、針が極細になっているようなオイラーに移し替えるとこういう現象が起こりそうな気もしますが、すみませんがまだ未検証です。
・・・・・・・・・・・・・・

きちんとチェーンがメンテナンスされているロードバイクを見ると、気持ちいいですよね。
本来チェーンはシルバーです。
汚れていくと真っ黒・・・




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