捜査に時間がかかったようですが、ツールド北海道事故について主催者3名を業務上過失致死の疑いで書類送検するらしい。
道警が業務上過失致死の疑いで書類送検する方針を固めたのは、ツール・ド・北海道協会の理事長ら男性3人です。
捜査関係者によりますと3人は2023年9月、上川の上富良野町での自転車ロードレース大会でコースの安全管理対策を怠り、当時大学生だった男性選手の自転車が対向車線にはみ出し、乗用車にはねられる事故を起こさせ、死亡させた疑いがもたれています。
当時の現場では対向車線の通行規制が機能せず、車やバイクなどが進入していました。
”ツール・ド・北海道”死亡事故を受け…協会の理事長ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検へ…ロードレース大会でコースの安全管理対策を怠る―男性選手が対向車線にはみだし乗用車にはねられ死亡|FNNプライムオンライン2023年の自転車ロードレース大会ツール・ド・北海道でコースの安全管理を怠り、出場選手を死亡させた疑いで、道警は主催者の男性3人を書類送検する方針を固めました。 道警が業務上過失致死の疑いで書類送検する方針を固めたのは、ツール・ド・北海道協...
さて。
この件が書類送検になるのは、道警が犯罪捜査に着手していた以上当然のこと。
起訴を求める厳重意見をつけたそうな。
ところで、この件における「業務上の過失」とは何を指すのか?
それについては詳しく報道されていませんが、要は警備員(警備会社)に対し「選手通過時には対向車を進入させないように取り決めしていたにもかかわらず、十分な指示を行わず対向車を進入させた業務上の注意義務違反」ということなのかと。
警備員に対し十分指示が行き渡っていたとは言えませんから。
2 検討会
事務局から「警備体制等」についての説明を受けた後の、各委員からの発言については以下のとおり。
○警備員(立哨)はカーブを見通せる位置であるピーク(カーブの先端)に配置すべき。
○警備員の安全意識、役割や責任を代表会社から会社へ、会社から警備員に伝わっていなかった。どこかに目詰まりがあったと考えられる。
○警備を長く経験しているから警備内容をわかっているだろうではなく、主催者がどのような要請をして、どのような資料を渡し、その資料がどのように伝達されて末端まで行くのか、という伝達の仕組みを検証する必要がある。
〇経験があるから今回も大丈夫だと思うのはとても危険なこと。警備が緩んでしまう可能性がある。警備の質を高くすることが大事である。
〇今後、高齢化が一段と進み、労働力を確保することが更に困難になる。そのため警備関係者会議や業務説明というものを依頼内容に入れ、それらを業務として受け止めてもらう体制づくりが重要である。
協議内容やコースが変更にならなくても、警備員や社会環境の変化があるため、警備員や警備会社の管理者への研修や業務内容の伝達等をきちんと整備しておくということが重要なポイントになる。
〇警備員は選手やレースの安全を保障するためにいる。コース内の危険な箇所や重要な箇所と思われるところに、ロードレースを熟知している者を配置するべき。
〇警備員や交通整理員(自治体ボランティア)は、腕章や帽子だけでなく視認性の高いビブス(ベスト)を着用すべき。
〇待機しているドライバーにレースの位置情報や、待ち時間、迂回路情報などを説明できる警備員の質の向上が必要である。
〇警備員等との連絡体制の再整備。
〇ツール・ド・北海道は参加選手に力の格差があるため、タイムギャップが大きい。隊列が広がることを考えて警備体制を作らなくてはならない。
〇コースで危険なところは観客を完全にシャットアウトする。迂回路が確保できないところは観戦場所を決め、そこに行くルートを決めるなど、警備員だけに頼らない仕組みの構築が必要である。
〇選手の安全を守る、地域住民の利便性を確保するなど公益性に触れている部分については、レースの主催者同士で情報交換、意見交換をすることで、ノウハウが共有され、大会の効率的な改善につながっていくのでは。
〇警備員の質を高めつつ、量の改善をすべき。他のレースからアクセスコントロールなどを学び、良いところはツール・ド・北海道の具体的な対策に盛り込んでいきたい。
https://2024.tour-de-hokkaido.or.jp/download.asp?id=318
おそらく、ここを業務上の注意義務違反と捉え、それを怠れば事故発生が予見可能だったという話なのかと。
なにせ対向車は実質的に自由に通行可能な状態で、警備員が自由に通行させていた実態が明らかになっている。
ガードマンの方がいらっしゃいまして、なんか、なんかされてるみたいなんですよね。ちょっと止まって声を掛けまして、これ行けるんですか?ったら「行けるよ」って言うからそのまま、登ってきました。そうしましたらちょうどツールド北海道23ていう自転車競技が開催されていたみたいで、上の方からものすごいスピードで自転車が降りてまいりました。交通規制はですね、片側だけの交通規制ということで、まあ、こっちのほうは、山に登って行くほうは解放されて自由に走れると。まあ下りのほうは規制されているということでした。
主催者が警備員に対し十分な教育や指示をしていたなら別ですが、十分な教育や指示がなかったことは既に判明している。
ところでこの件、刑事責任の問題まで出てきた以上、この主催者には二度と道路使用許可を出さないと考えられる。
つまりツールド北海道は事実上終了すると言えますが、
以前も書いたように、自転車競技のみならずマラソンでも大会運営車両が選手をはねるなど考えられない事故が起きているのが現実。
そのような事故も含めて抑止力になればいいのですが…
それとツールド北海道事故に関し、残念ながら不正確な情報を撒き散らしまくっていたYouTuberもいた。
「道路使用許可を出した場所は道路交通法上の道路ではない!」なんてデマまで流して大丈夫なのか疑問でしたが、そういうのも含め反省しないとダメなのよね。
被害者のご冥福を。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。





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