だいぶ前に、読者様から「最近のリフレクターは昔より性能が落ちてる気がする」と言われたのですが、
最近の自転車のリフレクターって、性能おちてます?昔の方が光った記憶があるのです。
夜に河川敷道をお散歩することがあるのですが、手持ちのLEDライトの光では、ほとんど反射が見えません。ガードレールの反射材とか、自動車のマーカーは見えるので、明らかに性能差があると思うのですけど。
リフレクターの見え方なんて、自分ではほぼ確認不可能なので、気になってしまいました。
ただ、それだけなんすけどね
他の方から「なぜロードバイクはリフレクターをつけないの?」と指摘されまして。
性能が落ちている説があると回答しましたが、やはりリアルに性能が落ちているのかもしれません。
先日、交差点で停車中に左から追い抜きされたときに、反射しないリフレクターを付けた実車に遭遇しました。
サドル下のシートポストに固定された奴で高さ1cm位で幅が5cmとかのそれなりにあり、
赤いプラらしき質感で、全面がプリズムレンズのパターンでしたが、笑っちゃうくらい反射しませんでした。
多分、リフレクターのつもりで装着していたのだと思います。
もしくは、リアライトの故障や不点灯ですかね。
1〜5m後方の車のヘッドライトに照らされても明るく反射せず、事前に反射しないリフレクターの存在を知らないと、
シート下に装着されているのに、リフレクターの存在に気づけないレベルでした。
むしろ、赤は闇に溶け込んでいて、フレームの白色の方が目立ってました。
流石に最底辺だとは思いますが、駄目なリフレクターの反射しなさすぎレベルにビックリしました。
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反射しない反射板
自転車のリフレクターについての規定は、道路交通法63条の9第2項、施行規則9条の4にあります。
第九条の四 法第六十三条の九第二項の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
一 自転車に備え付けられた場合において、夜間、後方百メートルの距離から道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)第三十二条第一項の基準に適合する前照灯(第九条の十七において「前照灯」という。)で照射したときに、その反射光を照射位置から容易に確認できるものであること。
二 反射光の色は、橙とう色又は赤色であること。
この規定は昭和53年道路交通法改正で登場したものですが、元々はほとんどの都道府県の公安委員会規則の中にあったようです(警察学論集、1978年11月、警察庁交通企画課、自転車の通行の安全確保のための方策)。
そもそも、反射板については規定があるものの罰則はありません。
今回の改正では、この反射器又は反射テープの備付け義務を、法律上明確にすることとした。なお、ここでも制動装置の場合と同様、反射器又は反射テープの基準を定め、基準に適合するこれらの反射機材を備えていない自転車を運転してはならないこととしたが、この違反行為に対する処罰規定はない。これは、反射機材の備付け義務は、あくまでも自転車利用者自身を保護するためのものであることが考慮されたからである。
警察学論集(自転車の通行の安全確保のための方策)、1978年11月、警察庁交通企画課課長補佐、田中節夫
そして以前も書いたように、基準を満たさない粗悪なリフレクターの存在や、基準を満たしていたけど劣化したリフレクターもあるそうな。
罰則がないからどうでもいい…ではなくて、自分でチェックしておいた方がいいと思います。
フロントライトを当ててみるなど確認を。
たぶん、ママチャリのリフレクターなんてボコボコに割れたモノとかあるでしょうし。
リフレクターよりもリアライトを
夜間も走るロードバイクは、複数のリアライトを使う人が多い…と勝手に思っていたのですが、
ブレーキ連動タイプのリアライトに加えて、背中のバックパックにもブレーキと連動してると思わしきライトを装着して、
反射タスキも着られて、ヘルメットも靴の踵も反射する視認性の鬼のような方も居られますが、レアキャラです。
同じ二輪のバイクと違って、視認性の差が個々人で違いすぎるんですよね。
複数リアライトは少数派なんですかね。
確かに反射素材を使いまくりの人はレアキャラかもしれません。
反射しない反射板なんてアンコが入っていないアンパンと同じです。
アンパン買ってアンコが入っていなかったらキレるでしょ。
罰則がないとはいえ法定要件はあるので、リフレクター派はチェックした方がいいと思います。
けど、当初は基準を満たしていたリフレクターが劣化したのか、質が悪い粗悪なリフレクターを掴まされたのかはよくわかりません。
リフレクターの設置角度でも違うのかな。
けど昨年、「最近のリフレクターは昔より性能が落ちてる気がする」と言われた件については、正解なのかもしれません。
反射しない反射板という意味不明なものがどれくらいあるかは知りませんが、付けることに意味があるのではなく機能することが大事。
あともしかして、LEDの光だと反射しにくいとかそんな話は…詳しくないのでわかりません。
何か関係する要素があるのかな。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
高はしです。
>あともしかして、LEDの光だと反射しにくいとかそんな話は…
確かに反射面では照度が輝度に変換されて私たちの目に入ってくるはずなので、光源として輝度がやたら高くて照度が上がりにくいLED光源だと反射が認識しにくいことがあるような気もします。
でも、夜のお散歩時に持ってるLED懐中電灯の光で、ガラスビーズ型の道路標識とかガードレールがよく光るのに、自転車のリフレクターがよく見えないのは、光源のせいではないように思います。
あ、駐車中の車もよく光るので、単に自転車のリフレクターが粗悪なものが多い…というのが有力な気がしています。
コメントありがとうございます。
LEDで変わる可能性がありそうな気がしましたが、全然詳しくないのでわかりません。
そもそも、どのように規格に合わせた実験をしているのかもわかってないのですが、他の方からも「確かに昔より反射しない気がする」と言われてまして、真相がどこにあるのか知りたいんですけどね。
いつも楽しく拝読させていただいてます。
これ、あるあるかもと思います。
単体で白を発光できるLEDはまだ実現できていません。
様々な色(光の波長)を混合して、結果白に見せています。
一見白色に見えるLED照明ですが、実は人間の目には白色に見えるだけで、
光のスペクトラム(分布)は結構偏ってます。カメラなどの機械の目には、
結構偏って見えます。
LEDの白光スペクトラムはかなりピーキーで、それを組み合わせて人の目に
白色になるよう組み合わせています。でも完全に白くないので、、、、
私は、LED照明のコンビニでたばこを買う際(自転車乗るのにたばこだって!!)
色と銘柄間違えることがあります。
白熱電球(ハロゲンランプの頃まで)は、幅広い連続したスペクトラムで
発光してましたが、HID(高輝度放電灯)になってこの光のスペクトラムの
連続性が気になり始めました。(ステージ照明での話)
なので、反射機材が、全ての色(光の波長)を均一に反射できれば
良いのでしょうが、反射度合いに差があると、以前より暗いかも。
あると思います。
自分、副業でスクーバダイビングのインストラクターしてますが、最近主流の
LEDライトでこれまた当然、デジカメ写真撮ると。。。。
ホワイトバランス(白を正しく撮影するデジカメの機能)がLEDにだまされて
見た目と全然違う色に写ることか゛多々あります。
リフレクターもLEDのピーキーなスペクトラムに対応できる研究が必要と
思う時代です。全ての色(波長)を均一に反射できるように。
役に立たない技術的なウンチク、失礼いたしました。
コメントありがとうございます。
実は気になって調べてみたのですが、そもそも検査方法をどうしているのかについても謎が多くてよくわからず…
確かに波長の違う光が関係するのかもしれませんが、もうちょい調べてみます。
ありがとうございました。
昔にテレビでキャットアイの担当者さんが他社の反射板とは性能が違う、みたいなことを言ってました。
完成車に付属するような反射板は安く性能が悪いのだと思います。
コメントありがとうございます。
たぶん、質が悪い反射板もあると思われますが、それがどの程度あるのかは謎です。