ロードバイク界では、台湾ブランドについて
というのがある種の定説になっています。
台湾ブランドでメジャーなところで言うと、世界第一位と第二位のジャイアントとメリダですね。
日本では、そこにGUSTOが入ってきてGUSTOもコスパがいいという形容詞が使われることが多いですね。
そんな中、DIZO(ディゾ)という台湾ブランドが、ジワリジワリと日本へ進出してきています。
DIZOというブランド
Advanced International Multitec(AIM
)が1987年よりおよそ30年に渡り世界的なブランドのOEM生産を行いその経験を活かし起ち上げたのがDIZO BIKESです。 pic.twitter.com/FQ2GPrdh0k— DIZO Bike JAPAN (@DIZOjapan) June 25, 2019
DIZOですが、元々はカーボンシャフトの製造では世界第二位のシェアを誇るAIMという企業が興しているようです。
ロードバイクの製造としては1987年からで、大手有名ブランドのOEMを手掛けてきた実績があるそうです。
こういう成り立ちって、台湾ブランドでは多いですよね。
ジャイアントもメリダもGUSTOも、OEMが出発点です。
(ジャイアントの出発点はうなぎの養殖だ!とかそういう出発点までは遡りませんw)
要は大手ブランドのカーボンフレームの製造を手掛けてきた実績とノウハウから、自社ブランドとして立ち上げたのがDIZOになるわけです。
カーボンシャフトの製造が親会社の本質のようですので、カーボン繊維を入手しやすい環境なのでしょう。
フラッグシップモデルのM8/MOSについては東レのT1100を使っているようです。
DIZO M8
こちらがフラッグシップモデルのM8。
ちょっと珍しいなと思ったのが、各サイズごとに重量が表記されています。
サイズ | フレーム重量 | フォーク重量 |
S(HT534mm) | 810±30g | 360±15g |
M(HT549mm) | 830±30g | 360±15g |
L(HT566mm) | 860±30g | 360±15g |
XL(HT586mm) | 920±30g | 360±15g |
ジオメトリを見ると、サイズ感としては小さいサイズが無いという印象でしょうか。
https://www.dizobike.com/jp/product_page/1
どういう間違いなのかわかりませんが、ジオメトリ表の【I】にあたるところが【私】となっているのはご愛嬌ですかねw
I=私、ですねw
日本での販売価格がよくわからないのですが、台湾ブランド特有のお買い得感はありそうな予感。
ちょっと気になったのが、ホイール。
聞いたことが無いブランドのホイールがセットされているようで、【HAWKVI FEVO 20 DARK PRO / ULTRAPEX】となっています。
これについて調べてみたのですが、
スポークが【エアロブレードカーボンスポーク】と書いてあるんですね。
FEVO 20 DARK PROとULTRAPEXは別のホイールのようで、恐らくこれは前者がアルテ完成車のホイール、後者がデュラ完成車のホイールという意味なのかなと推測しますが(間違ってたらすまん)、どちらもスポークはカーボンになっています。
FEVO 20 DARK PROについては、アルミリムにカーボンスポークで1530g。
ULTRAPEXのほうはカーボンリムにカーボンスポーク。
カーボンスポークのホイールってあまりないですからね。
なかなか攻めたパーツ構成なのかなという印象です。
今年のサイクルモード大阪で日本初上陸したわけですが、
なかなか良さそうですね。
セラミックベアリングのBBが付属しているようです。
開発者の動画もありました。
日本での値段がよくわかりませんが・・・
DIZOのHPを見ても値段表記が無いようで、日本でいくらで販売するのか、よくわかりません。
パーツスペックについても、もしかしたら日本用と台湾用では違うかもしれません。
と思ったら、一部の値段表記がありました。
https://twitter.com/DIZOjapan/status/1164848598200115200
パーツスペックについてはもしかしたらホイールなど違う可能性もあるので、欲しい人は直接問い合わせしたほうがいいかもしれませんね。
ほかにもあまり知られていない台湾ブランドは多いのですが、例えばCKT。
ヨーロッパではそこそこ有名だそうで、プロチームにも供給しているのですが、日本にはほとんど入ってきていません。
日本で台湾ブランドというと、ジャイアント、メリダが二大巨頭で、GUSTOが多少知名度を上げてきている段階という印象。
メリダも、数年前までは日本でもマイナー扱いでしたよね。
代理店がミヤタになってから、日本でもかなり浸透してきた感じですが、ヨーロッパではメリダは超有名でしたし。
今のところ、DIZOについては、取扱店も少ないようですが、今後に期待でしょうか。
正直なところ、日本で知名度を上げるには、代理店次第という印象です。
メリダもブリジストンが代理店だったころには全く知名度が上がりませんでしたが、MIYATAになってから一気にブレークしました。
ちょうど新城幸也がメリダに乗っていたことでも有名になりましたが。
DIZOはどのように日本で展開していくのか、これからというところですね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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