時々来る質問ですが、
リムが軽いしいいことも多そうな気がしますが、パンクしたときのリスクだけ気になります。
現在のプロ選手のレースタイヤというと、まだチューブラーがメインです。
チューブレスを使う人もいますが、クリンチャーとなるとだいぶ減ります。
ところが一般サイクリストになると、圧倒的多数なのがクリンチャー、ついでだいぶ割合は下がってチューブレス、チューブラーはかなりの少数派です。
チューブラーのメリットとデメリット
Vittoria Corsa Speed G2.0 ロードタイヤ – チューブラー
チューブラータイヤのメリットとデメリットを挙げてみます。
メリットはリムが軽いということですね。
クリンチャーやチューブレスのようにタイヤをリムに引っ掛けるわけではなく、セメントやテープで貼る構造です。
なので余計なフックなどの工作物がない分、リムの軽量化が可能です。
それ以外には、リム打ちパンクが無いことや、パンクしてもスローパンクになりやすいことが挙げられます。
一気に空気が抜けるパンクは例えば下り坂でスピードが出ているときに起こると危険ですが、スローパンクであれば異変に気が付いてから停止まで持たせる事が出来るとも言えますね。
さらに、タイヤが真円形なので走行性能が高いということもあるのですが、今はクリンチャータイヤの性能が上がっているので、そこまで優位と言うわけでもない気がします。
逆にデメリットです。
デメリットですが、パンクしたときにはタイヤごと交換になってしまうということでしょうか。
一応、シーラントとかクイックショットのような瞬間パンク修理剤もありますが、
あくまでも応急処置用という位置づけです。
チューブラータイヤはリムにセメントもしくはテープで接着してあるので、それを剥がして、また貼りなおす作業が必要です。
なのでスペアタイヤとテープなどが必要。
もう一つデメリットになるのは、タイヤをセメントでもテープでも貼り付けた後、すぐに走れないということです。
接着が甘いので、24時間とか放置しないといけません。
プロ選手がチューブラーを使う理由
プロ選手の多くはチューブラータイヤです。
ここ最近はチューブレスも出てきていますが。
プロ選手の場合、レース中にパンクしても、自力でタイヤを外して・・・と修理するわけではありません。
サポートカーから予備ホイールを受け取って、ホイールごと交換して終了。
なのでプロ選手のパンク時は、サポートカーさえいれば10秒もあればホイール交換してまた走れます。
それでいてリム打ちパンクしない構造だということ(チューブレスも同様)、スローパンクになりやすいことなど、パンク耐性の高さと、パンクしても安全に止まれる可能性が高くなるということがプロ選手が使う理由だと思われます。
一般サイクリストのチューブラー
一般サイクリストでチューブラータイヤ使用者は、かなりの少数派です。
セメントもしくはテープで貼り付けることへの抵抗感(面倒と感じる)が一番大きいのかもしれません。
なのでチューブラー用ホイールは売れないので、大特価になりやすいわけです。
そもそも、チューブラーホイールは取り寄せしかない場合すらあります。
クリンチャータイヤの一番のメリットですが、要はチューブさえ交換すれば、元通りに走れるという点です。
ここがチューブラーとの大きな違いで、チューブラーの場合、パンクしてタイヤ交換してだと、タイヤがまだ完全に張り付いていないので、ゆっくり走るしかありません。
クリンチャーの場合、タイヤに損傷がなければ、チューブさえ交換すれば元通りに走れます。
チューブラータイヤの特徴ですが、構造上リム打ちパンクが発生しないことや、パンクしてもスローパンクになるというメリットがあるので、そういう意味では安全性が高いという見方も出来るのですが、パンクしちゃったらちょっと大変、ということです。
慣れればタイヤ交換自体はさほど時間がかからず出来るかと思うのですが、張ってすぐはタイヤの接着具合が甘いので、結局はゆっくり走って帰ってくるしかありません。
あと、パンクした場合はタイヤごと交換なので、費用的にも割高ということになりますね。
ウイグルとか見ればわかると思いますが、チューブラーホイールって、異常に値下げされていることがあります。
例えばフルクラムのレースピとか。
Fulcrum – Racing Speed (レーシングスピード) XLR ダークレベル 700C カーボンチューブラー
カンパフリーしかありませんが、53%オフ。
VISIONのカーボンチューブラー、42%オフ。
Vision – Metron 40 SL カーボンチューブラーホイールセット
カンパニョーロのボーラワン50ディスクチューブラーとか。
Campagnolo Bora One 50 Tubular Road Disc Wheelset
激安になりやすいのは、カーボンチューブラーホイールのほうかなと・・・
正直なところ、チューブラーは使用者が少ないので、やや売れ残り感はあります。
時代的にはチューブレスに向かっているのかなと感じますが、普段使いとしては一般サイクリストがチューブラーを使うのは、パンク時に困るということくらいですが、一般サイクリストが使うなら、やはりクリンチャー最強かと思います。
あと、チューブラーホイールはアルミリムの完組はほぼありませんので、気軽に試してみたい!ということが難しいですね。
Continental Grand Prix 5000 ロードタイヤ
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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