今日、ロードバイクで長い下り坂を下りていたときに、いきなりチェーン落ちしました。
バキっという大きな音とともに、フロントとリアがインナー側にチェーン落ちし、クランクがロックして落車するかと思いました。
そんなチェーン落ちですが、原因は驚きのところにありました。
まずはチェーン落ちした状況を詳しく
長い下り坂を下りていまして、その時はペダルを止めて進んでいました。
ギアは、フロントはアウター、リアは真ん中からややトップ側です。
下り坂から平坦になりつつあるところで、リアを一枚シフトダウンしながら止めていたペダルを踏み込んだ瞬間、バキっという大きな音とともにチェーン落ち。
落車寸前で回避し、側道に停車して状況確認です。
まず、フロントもリアも、インナー側にチェーン落ちしていました。
あとなぜか、フロントディレーラーがズレてしまい、チェーンリングに対して斜めになってしまいました。
チェーンを嵌め直してみましたが、フロントディレーラーが斜めになっているためインナーからアウターには変速できなくなっています。
そこで仕方なくサイクリングは中止し、フロントはインナー固定で自転車屋に向かいました。
プロショップの見解
まず状況を説明し、斜めになったフロントディレーラーを戻します。
そのあと、ディレーラーの調整が出来ているかの確認、チェーンの伸びがないかの確認、チェーンリングやスプロケの歯の曲がりなどをチェックしてもらいます。
結論からいえば、チェーンリングやスプロケの歯の曲がりもないし、チェーンの伸びもまだ全然使える程度、ディレーラーの調整についてもほぼ問題ないレベルでした。
ではなんでチェーン落ちしたのか?
そもそもなんで、フロントディレーラーが曲がってしまったのか??
ディレーラーが曲がってしまったのは、何らかの原因でチェーンが干渉して引っかかった状態でペダルを踏み込んだためにチェーンの張力に引っ張られて曲がったのだろうとのことです。
じゃあなんでチェーンがフロントディレーラーに引っかかったのかというと、結論から言うとホイールの問題でした。
私が使っているのはマヴィックのキシリウムです。
マヴィックのホイールはちょっと特徴があり、フリーボディのシール性が高く、フリーボディとゴム製のシールの部分がかなり強く接触しています。
これはマヴィックのフリーボディですが、白い部分がゴム製です。
ここをホイール側に嵌めると、嵌まる部分にも黒いゴム製のシールがあります。
ちょっとわかりづらいですが、ラチェットの奥、フリーボディが嵌まる部分に黒いゴム製の部分があり、ここがフリーボディの白いゴム部分と接触します。
【マヴィックのホイールは回転が重い】と言われることがありますが、ここのゴム同士の接触が強いからです。
そのため、ここの部分に定期的にオイルを差す必要があります。
ショップの店員さんが変速確認のためにクランクを回していたときに、あることに気がつきました。
クランクを回すと、ホイールが回転するのは当たり前ですね。
クランクを回しながらペダルから手を離した場合、ホイールは惰性で回転しています。
この時、普通ならばクランクの動きが止まり、ホイールだけが回転します。
ところがマヴィックのホイールでは上に書いたゴム部分の接触性が強いため、ホイールの回転でフリーが共回りし、それによりチェーンが動いてクランクが勝手に回ることがあります。
正常な状態ではこんな感じで、クランクが共回りすることはありません。
ゴムの部分のオイルが不足していると、ホイールの回転でチェーンが動いてクランクが共回りします。
私のバイクの場合、クランクの共回りがかなり出ていました。
これの何が問題かという話です。
私がチェーン落ちした場面では、長い下り坂でペダルを止めて進んでいました。
本来ならば、ペダルを止めていればチェーンは動きません。
ところがゴム部分のオイルが不足していたためにフリーの接触性が強くペダルを止めていてもホイールの回転につられてチェーンは前に動こうとしています。
ペダルは止めているため、チェーンが前に進んだ分だけドン突きみたいになってチェーンがたるんでしまい、それが何らかの原因でフロントディレーラーの羽に絡んでしまい、その状態からペダルを踏み込んだためにチェーンの張力でフロントディレーラーがバキっと曲がってチェーン落ちしたんだろうという話でした。
ところがです。
私はフリーのメンテナンスが大好きなので、つい最近もやったばかりです。
実際にフリーを開けてみてもオイルがビッチョリ。
ショップの人が言うには、逆にオイルが多すぎて埃などを呼んで抵抗の原因になっていた可能性が高いとのことで、一度洗浄したのちにオイルをつけてもらいました。
その結果は上の画像のように、共回りはしなくなりました。
マヴィック純正オイルでもいいんだけどね・・・
ショップの人が言うには、マヴィック純正のフリーボディオイルでもいいんだけど、粘度が高いためシール部の回転が悪くなるとのことでした。
結局はゴムへの攻撃性がないオイルなら基本的には何でもいいとのことで、こちらを勧められました。
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実はこれ、だいぶ前にもショップの人に勧められていたのですが、なんとなくマヴィック純正オイルのほうがいいかなというのと、手元にマヴィック純正オイルの在庫があったためにマヴィック純正オイルを使っていました。
MAVIC(マヴィック) WHEEL フリーボディオイル 50ml 996136 国内販売品
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普段からマヴィック純正オイルでメンテしていましたが、RESPOのチタンスプレーでオイルアップした後のほうが回転は軽かったです。
普段からディレーラーの調整はバッチリしているつもりですし、フリーボディのメンテナンスもやっているつもりでしたが、まさかの落とし穴でこんなところに問題があるとは思いませんでした。
チェーン落ちはクランクがロックしてしまうため、大落車につながることがあります。
普段からのメンテナンスが大切ですね。
マヴィックのホイールユーザーは、クランクの共回りに注意しましょう。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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